いま読まれている記事

『Starfield』(スターフィールド)の主人公は「しゃべらない」タイプであることが明らかに。かつて『Fallout 4』では主人公がしゃべることで賛否両論となったことも

article-thumbnail-220614r

 Bethesda Game Studiosは、次世代RPG『Starfield』(スターフィールド)主人公は「しゃべらない」タイプであることを明らかにした。さらに会話シーンは一人称視点で進行するという。

 『Starfield』は、『The Elder Scrolls V: Skyrim』や『Fallout 4』を手がけたベセスダ・ソフトワークスによる完全新規タイトル。広大な宇宙を自由に探索することができる次世代型RPGとして開発されており、100を超える惑星系、1000以上の惑星に降り立つことができるという。

 今回、開発しているBethesda Game Studiosが明かしたのは『Starfield』(スターフィールド)の主人公が「しゃべらない」タイプの主人公であり、一人称視点で進行するというものだ。

 ベセスダが手掛けた『The Elder Scrolls V: Skyrim』や『Fallout 3』は伝統的なRPGの主人公=プレイヤーという見立てを踏襲しており、主人公は積極的には「しゃべらないタイプ」となっており、選択肢が主人公の台詞として成立する仕組みとなっていた。

『Starfield』(スターフィールド)の主人公は「しゃべらない」タイプであることが明らかに_001
(画像はYouTube「Starfield: Official Gameplay Reveal」より)
『Starfield』(スターフィールド)の主人公は「しゃべらない」タイプであることが明らかに_002
(画像はSteam「Fallout 4」より)

 しかし『Fallout 4』では、家庭を持っている中産階級の人間として従来シリーズよりも主人公の個性付けがされており、主人公はボイスつきの台詞がある積極的に「しゃべるタイプ」として表現された。またこれまでは一人称視点のまま会話が進行していたが、会話相手と主人公が交互に表示される、いわゆる映画のようにカットバックする表現となっていた。

 このことはプレイヤーの間で「気にならない」という人もいれば、「『Fallout』シリーズと合わない」と賛否両論になる結果となった。

『Starfield』(スターフィールド)の主人公は「しゃべらない」タイプであることが明らかに_003
(画像はSteam「The Witcher 3: Wild Hunt」より)

 もちろん主人公がしゃべるタイプのRPGは『ファイナルファンタジー7』のクラウドや、『ウィッチャー3』のゲラルトのように評価の高い作品がある。しかしプレイヤー自身によるキャラクターメイキングを重視する『Fallout』シリーズで、過度な主人公への個性付けや、積極的に「しゃべる」こと、それに伴う主人公を強調するカットバックする表現は、プレイヤーが望んでいたものと乖離があったのかもしれない。

 そうした賛否両論を受けてなのかは不明だが、今回の『Starfield』では主人公がしゃべらないタイプ、一人称視点という従来のものへと戻っているという。

 こうした方針に多くのプレイヤーは歓迎をしているようだ。一方で『Fallout 4』のタイプが好きだったと表明する人もいており、簡単に答えを出せる問題ではなさそうだ。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ