独立系のゲーム開発チームのdarkbitsとOlof Næssén氏は6月12日、3人の子供たちが怪奇現象や異世界に遭遇するアドベンチャーゲーム『Dazed in Space』の体験版を配信開始した。
配信プラットフォームはitch.ioで価格は無料。対応OSはWindowsとなっている。
『Dazed in Space』は『MOTHER』ライクなピクセルアートでSFおよびファンタジーな冒険を描くアドベンチャーゲームだ。
物語の舞台は1989年のとある田舎町。主人公のオロフと隣人のトーマス、エマはハロウィンに際してお菓子をもらいに出かけるが、突如聞こえた爆発音を興味本位で辿り、一面が砂漠の異世界に迷い込んでしまう。
プレイヤーは三人の子供たちを操作しながら、怪奇現象が巻き起こる80年代の街や壮大な異世界を冒険することとなる。
リアルな都市を舞台に子供たちが冒険するという設定はスティーブン・キングの作品を想起させるが、体験版のシナリオはさほどシリアスではなく、子供ならではの淡々とした適応力で、コミカルなジョークを交えた冒険が展開する。
主人公たちがヒーロー好きのオタクであるという設定や80年代という舞台設定、登場する未知の現象、BGMが80年代の音楽を引用する電子音楽「シンセウェイブ」であることから、ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の影響が感じられる。
『MOTHER』ライクなアートワークながらゲームでは戦闘の要素はなく、マップ上を探索してストーリーの進行に必要なアイテムを集めたり、気になるスポットをくまなく探していくことで物語が進行する形式だ。
体験版ではチャプター3まで収録されており、特にチャプター1およびチャプター2はトリッキーな仕掛けはなく、ゆっくりと誘導やギミックを確認していけば進行可能だ。いっぽうで、チャプター3の中盤以降は攻略の難易度がかなり高い印象であった。
なお、筆者がプレイした際に、キオスクで買い物を一度にまとめて行わなければ必要な商品の在庫が消滅し、進行不可能となったため注意されたい。
戦闘がないことからマイペースなマップの探索とシナリオに重きが置かれている本作は、前述のインスパイア元であると推測される作品や、本作の世界観が好きな読者に最適な作品となっている。
興味がある読者は、itch.ioにアクセスして本作をプレイしてみてはいかがだろうか。