いま読まれている記事

「Unity」がアプリ収益化企業「ironSource」を約44億ドル(6000億円)で買収。コンテンツの制作から収益化までを一手に担い、クリエイターへの支援をさらに充実させる構え

article-thumbnail-220715c

 Unity Software(Unity Technologies、以下Unity)は現地時間の7月13日(水)、アプリ収益化企業「ironSource」約44億ドル(約6000億円)で買収すると発表した。

 Unityはゲームエンジン「Unity」の開発で知られるテクノロジー企業だ。同社の提供するプラットフォームはモバイルやPC、家庭用ゲーム機、VR機器などに向けたコンテンツの制作に広く用いられており、大企業から個人開発者まで、幅広い規模のクリエイターのもとで活用されている。

 一方のironSourceはモバイルアプリにおけるマネタイズなどを担っており、アプリを収益化するためのプラットフォームを提供。ビジネス面からモバイルアプリの開発者を支援している形だ。公式サイトによれば、上位100のゲームのうち87%が同社のプラットフォームを使用しているとされる。

UnityがironSourceを買収。クリエイター向けの支援をさらに充実1
(画像はironSource公式サイトより)

 今回発表された情報によれば、全株式取引によりUnity側がironSourceを完全子会社化することで合意。取引にはUnityの2大株主であるSilverLakeとSequoiaも関与し、取引の完了時にはUnityに総額10億ドルを投資することを約束したという。

 UnityのCEOであるJohn Riccitiello氏は「ゲームや電子商取引といった分野で成功するアプリを作成、成長させるために必要なすべてのツールを提供することで、あらゆる規模のクリエイターをより適切にサポートします」とコメント。コンテンツ制作のプラットフォームを提供するUnityと、収益化のプラットフォームを提供するironSourceのタッグで、クリエイターへのより充実した支援を行っていく姿勢を示した。
 
 この契約により、ゲームエンジン「Unity」をはじめとするUnityのツールはironSourceの販売プラットフォームと統合。開発者はシームレスかつ相互運用が可能な方法でコンテンツを作成し、成長させ、収益化させることが可能になるという。さらにironSourceの仲介プラットフォームは両社の広告ネットワークの総合力を活用し、広告主の費用対効果も向上させるとしている。

 こちらの取引は2022年のUnityの第4四半期中に完了する予定であるとのこと。詳細についてはUnityの公式ニュースなども参照されたい。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月25日15時~2024年4月25日16時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ