スクウェア・エニックスは7月22日、Nintendo Switch用RPG『LIVE A LIVE(ライブアライブ)』をリリースした。価格は7480円(税込)。
本作は1994年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたRPG『LIVE A LIVE』のHD-2Dリメイクだ。
『LIVE A LIVE』は、それぞれ時代も主人公も異なる7本+αのシナリオを搭載し、チェッカーバトルと呼ばれる独自の戦闘システムや、特異なストーリー展開、各時代のキャラクターデザインに当時の「コロコロコミック」の人気漫画家たちを起用するなどしたことで、今なお根強い人気を誇っている作品である。
28年ぶりのリメイクとなる本作では、HD-2D化によってグラフィックをはじめとした多くの要素が一新され、キャラクターにボイスも追加。当時の雰囲気を感じながらも新鮮な体験ができるようになっている。
またスタッフとしては、当時のディレクターである時田貴司氏がプロデューサーとして、音楽についても当時のサウンドを担当していた下村陽子氏が引き続き参加している。
■本作の特徴
本作の主人公はひとりではなく、複数のシナリオからなるオムニバス形式のストーリーが用意されている。
ゲームを始めると、「幕末編」や「SF編」など、時代も主人公も異なる7本のシナリオから、好きなものを選んで攻略を始めることができる。
それぞれのシナリオは独立しており、それぞれゲーム性の異なる独自の遊び方が楽しめるようになっているので、興味のあるものから始めていくといいだろう。
また本作における戦闘は「チェッカーバトル」と呼ばれる、シミュレーションゲーム風の画面で進行するターン制のコマンドバトルを採用している。
このバトルでは位置取りや向きが重要となるほか、出せる技もそれぞれ効果範囲やタメ時間が異なるので、出すタイミングをうまく考えて、戦いを有利に進めていこう。
■シナリオ紹介
本作はオムニバス形式でストーリーが綴られ、7本+αのストーリーが用意されている。
それぞれのシナリオは独立しており、それぞれゲーム性の異なる独自の遊び方が楽しめるようになっているので、興味のあるものから始めていくといいだろう。
幕末編
幕末編では、炎魔忍軍の忍び「おぼろ丸」として、密名を受け敵の居城に潜入する。
忍びらしく「隠れ蓑」を使うことで敵の目を欺きながら進むもよし、立ちはだかる刺客や妖怪をすべて倒しきる「100人斬り」を目指すもよしという、自由度の高いシナリオとなっている。
SF編
SF編では、航行中の宇宙船で作られたロボット「キューブ」として、宇宙船の乗員たちと地球への帰還の旅を共にすることになる。
突如として船内を襲う事故、次第に大きくなっていく不和と疑念の渦。閉鎖空間で巻き起こる悲劇と人間たちの葛藤の果てに、なにがあるのかを見届けよう。
西部編
西部編では、アメリカ大陸西部開拓時代の放浪の賞金首「サンダウン・キッド」として、町を脅かす無法者たちを退治することになる。
町の人々と協力して夜明けまでに町中に罠を仕掛け、無法者集団「クレイジーバンチ」を迎え撃とう。
現代編
現代編では、ひたむきに鍛錬を重ねる格闘家「高原日勝(たかはらまさる)」として、世界最強の座を目指し、世界各国の格闘家に挑戦していくことになる。
相手の奥義をその身に受けることで、その技をラーニングし、最強の座を目指そう。
原始編
原子編では、言葉のない時代の少年「ポゴ」として、謎の少女「べる」との出会いをきっかけに、他部族との抗争に巻き込まれていくことになる。
言葉のない時代なのでセリフはなく、ジェスチャーやアイコンを見て物語を進めていくことになる。嗅覚を活かして獲物を探したり、動物の革や牙を材料に武器を作り、生きるすべを身に着けていこう。
近未来編
近未来編では、超能力を持つ少年「アキラ」としてとある怪事件に巻き込まれることになる。
人の心を読む力を駆使して、怪事件の調査を進めていこう。そして、巨悪の陰謀を阻止するため、はたしてアキラは古代のロボット魔神ブリキ大王を復活させることができるだろうか…?
今回のリメイクでは、影山ヒロノブ氏による歌唱がついた本シナリオの主題歌、「GO!GO!ブリキ大王!!」も必聴だ。
功夫編
功夫編では、中国大志山に住まう拳法の使い手「心山拳師範」として、その存在が途絶えつつある拳法の後継ぎを探すことになる。
3人の弟子たちと出会い、拳法を伝承すべく修行を重ねよう。弟子たちのうち誰が後継者になるのかは、プレイヤーの手に掛かっている。
今回のリメイクでは、心山拳師範のCVをジャッキー・チェン氏の吹き替えで知られる石丸博也氏が担当しているというのも、なかなか心憎い。
中世編
最初に解放されている7本のシナリオをクリアすると、物語の最終章へとつながる中世編が解放される。
中世編では、ルクレチア王国の新たな勇者「オルステッド」として、さらわれた姫を救うため、仲間と共に魔王討伐の旅に向かうことになる。
その旅路の果てに待ち受けているのは果たして何か、その目で見届けてもらいたい。
発売から28年という月日が流れ、まさかの復活を果たした本作。しかし、その魅力は令和となった今でもなお、色褪せてはいない。
Nintendo Switch用ソフト『LIVE A LIVE(ライブアライブ)』は現在発売中。価格は7480円(税込)。
かつて遊んでいた人も、これまでプレイしたことはないという人も、この機会に生まれ変わった90年代の名作をプレイしてみてはいかがだろうか。