ゲームエンジン「Unity」開発元に対する経営統合案が公開。モバイルアプリ向けの広告プラットフォーム運営元「AppLovin」が200億ドル(約2兆7000億円)で提案

 AppLovinはアメリカ東部夏時間の8月9日(火)、Unityに対する経営統合案を公表した。

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 Unityはゲームエンジン「Unity」の開発元として広く知られるソフトウェア企業。同社の提供するプラットフォームはモバイルやPC、家庭用ゲーム機、VRデバイスなどに向けたコンテンツの制作に数多く用いられており、大企業から個人開発者まで幅広い規模のクリエイターのもとで活用されている。

 そのかたわら、モバイル向けの広告プラットフォーム「Unity Ads」の運営に代表されるように、コンテンツのマネタイズにも着手。7月にはモバイルアプリにおけるマネタイズなどを担う「ironSource」を約44億ドルで買収すると発表。UnityのツールをironSourceの販売プラットフォームと統合し、クリエイターへのより充実した支援を行っていく姿勢を示している。

 一方のAppLovinは、新規ユーザーの獲得をサポートする成長エンジン「AppDiscovery」や、収益機会の拡大を補助する「MAX」といったプロダクトを提供しているモバイルアプリテクノロジー企業。今回の統合案の主旨としては、業界をリードするふたつのプラットフォームの統合によってシナジーを生み出す点にあるようだ。

 提案内容としてはUnityを1株当たり58.85ドル、企業価値を200億ドル(約2兆7000億円)と設定。こちらは7月12日(火)時点でのUnity株価に対して48%の上乗せ、8月8日(火)時点の株価に対しては18%の上乗せに相当するという。

 また、計画中ではUnityの現CEOであるJohn Riccitiello氏が合併後の事業のCEOに就任し、AppLovinの現CEOであるAdam Foroughi氏がCOOとなることが提案されている。取締役会はUnityがメンバーの過半数を任命するとのことだ。

 なお、AppLovinの提案においては上述したironSourceの合併解消が提案成立の条件のひとつとして提示されている。本件の詳細についてはAppLovinによる公式プレスリリースなども参照されたい。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。
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