いま読まれている記事

ゲームエンジン「Unity」開発元に対する経営統合案が公開。モバイルアプリ向けの広告プラットフォーム運営元「AppLovin」が200億ドル(約2兆7000億円)で提案

article-thumbnail-220810g

 AppLovinはアメリカ東部夏時間の8月9日(火)、Unityに対する経営統合案を公表した。

Unityに対する経営統合案がAppLovinから公開_001

 Unityはゲームエンジン「Unity」の開発元として広く知られるソフトウェア企業。同社の提供するプラットフォームはモバイルやPC、家庭用ゲーム機、VRデバイスなどに向けたコンテンツの制作に数多く用いられており、大企業から個人開発者まで幅広い規模のクリエイターのもとで活用されている。

 そのかたわら、モバイル向けの広告プラットフォーム「Unity Ads」の運営に代表されるように、コンテンツのマネタイズにも着手。7月にはモバイルアプリにおけるマネタイズなどを担う「ironSource」を約44億ドルで買収すると発表。UnityのツールをironSourceの販売プラットフォームと統合し、クリエイターへのより充実した支援を行っていく姿勢を示している。

 一方のAppLovinは、新規ユーザーの獲得をサポートする成長エンジン「AppDiscovery」や、収益機会の拡大を補助する「MAX」といったプロダクトを提供しているモバイルアプリテクノロジー企業。今回の統合案の主旨としては、業界をリードするふたつのプラットフォームの統合によってシナジーを生み出す点にあるようだ。

 提案内容としてはUnityを1株当たり58.85ドル、企業価値を200億ドル(約2兆7000億円)と設定。こちらは7月12日(火)時点でのUnity株価に対して48%の上乗せ、8月8日(火)時点の株価に対しては18%の上乗せに相当するという。

 また、計画中ではUnityの現CEOであるJohn Riccitiello氏が合併後の事業のCEOに就任し、AppLovinの現CEOであるAdam Foroughi氏がCOOとなることが提案されている。取締役会はUnityがメンバーの過半数を任命するとのことだ。

 なお、AppLovinの提案においては上述したironSourceの合併解消が提案成立の条件のひとつとして提示されている。本件の詳細についてはAppLovinによる公式プレスリリースなども参照されたい。

編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ