いま読まれている記事

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート。「すごろく作り」を通して地理の知識を学び、ゲームクリエイターの仕事内容を知るキャリア教育も行える内容に

article-thumbnail-221019e

 株式会社80&Companyの教育に関する専門家組織「Cross Education Lab.」は10月18日(火)、同組織が運営する教員向けの教材プラットフォーム「TOUCH+」にて『桃太郎電鉄』を題材にした教材の提供を開始すると発表した。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート1

 こちらは「地理×ゲームづくり 小学校で楽しく学ぶ! 桃鉄の授業」と題されたもの。累計販売本数300万本を突破した『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』を題材に、オリジナルのすごろく作りに挑戦することで、地理の知識を学び取ることはもちろん、自ら考えて学ぶ力をつけることができるアクティブラーニング教材である。

 楽しく学べることを第一に置きながらも学習指導要領に対応し、授業スライドやワークシート、指導案、授業台本など、実際の授業にて活用できる素材が多数用意されている。いずれも無償で提供され、簡単なフォーム登録でダウンロードが可能だ。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート2

 授業の内容はストーリー仕立てとなり、子どもたちはゲーム会社のクリエイターとして町の魅力を最大限に伝えるすごろく作成に取り組んでいく。「ゲームづくり」というワークを通して能動的な思考や議論を引き出すとともに、小学4年生、5年生で習う地理の授業を活用したアウトプットを行うことで、知識の定着も見込めるようだ。

 1,2コマで完結するという、授業計画に折り込みやすい設計も特徴のひとつ。単元の復習に用いることはもちろん、生徒間の距離を縮めるためのアイスブレイクとしての実施や、学年末の思い出作りのレクリエーション的な運用など、生徒同士のコミュニケーション活性化を目指すシーンでも利用できるとされる。

 また『桃太郎電鉄』と言えば、東京ゲームショウ2022ではコナミデジタルエンタテインメントより教育版こと『桃太郎電鉄 教育版 日本っておもしろい!』の配信も発表されていた。ゲームを通した教育面における取り組みには、今後も注目していきたいところだ。

 「地理×ゲームづくり 小学校で楽しく学ぶ! 桃鉄の授業」は現在、「TOUCH+」を通じて学校向けに限り無料で配信中。学習塾など民間教育機関での利用を希望する場合は、80&Companyまで問い合わせる必要がある。配布ページでは運用にあたってのQ&Aなども公開されているので、利用を検討されている方はこちらも参照されたい。

プレスリリースの全文は以下のとおり。


地理×ゲームづくりで楽しく学べる!桃鉄のアクティブラーニング型教材を全国の小学校へ無償提供

ワークシートだから導入が簡単!教育のプロが監修。学習指導要領対応・指導案付き

株式会社80&Company(本社:京都府京都市、代表取締役:堀池 広樹)の教育の専門家組織「Cross Education Lab.」は、「Cross Education Lab.」が運営する教員向け教材プラットフォーム「TOUCH+」にて、株式会社コナミデジタルエンタテインメントの人気ゲームタイトル桃太郎電鉄を授業にしたアクティブラーニング教材“地理×ゲームづくり 小学校で楽しく学ぶ! 桃鉄の授業の提供を開始します。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート1

“地理×ゲームづくり 小学校で楽しく学ぶ! 桃鉄の授業”とは?

「桃鉄の授業」は、累計販売本数300万本突破した人気ゲーム『桃鉄』を題材に、オリジナルのすごろくづくりに挑戦することで、地理の知識はもちろん、自ら考え、学ぶ力をつけることができるアクティブラーニング教材です。

日本全国の子どもたちに良質な授業を行っていただける教材を無償で提供したいとの想いで制作しています。楽しく学べることを第一に置きながらも、学習指導要領に対応し、授業スライド・ワークシート・指導案・授業台本など実際の授業に役立てていただける素材を用意しています。

授業を希望される先生は、簡単なフォーム登録でダウンロードが可能。印刷し、プリントとしてすぐに授業に活かしていただくことができます。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート3

ストーリー性の教材で、プレイヤー(生徒たち)はゲームクリエイターとして働く社員として「まちの魅力が伝わるすごろくを作る」ためにチームでミッションをクリアしながらすごろくを完成させます。ただすごろくを作るだけでなく「何を目的に作るのか・何を解決したいのか」など想像力を働かせ楽しく遊びながら、ゲームクリエイターとしての仕事内容についても学ぶことが可能です。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート2

ゲームクリエイターとしての仕事の流れを体験できるので、仕事に対する理解が深まりキャリア教育にもなります。

“地理×ゲームづくり 小学校で楽しく学ぶ! 桃鉄の授業”のポイント

①アクティブラーニング
・子どもたちがオリジナル桃鉄を作成
子どもたちはゲーム会社のクリエイターとして、街の魅力を最大限に伝えるすごろく作成に取り組みます。『ゲ  ームづくり』という子どもたちが楽しんで取り組むワークを通して、能動的な思考・議論・行動を引き出します。

・地理の知識をゲームに活かす
小学4、5年生で習う地理の授業や、調べ学習で得た知識を活かして、自分たちの好きな都道府県・地域のすごろくを制作。授業で学んだ知識を活かしたアウトプットを行うことで、自然な教え合いや、学ぶことの楽しさに気づく機会をつくります。

・オリジナル検定で楽しく復習
すごろくづくりを通して深めた地理の知識を、クラスみんなで楽しめる検定を使ってチェック。47都道府県それぞれに関する問題が1問ずつ収録されています。自分で問題を作ることができるクイズシートも付いているので、子ども同士の学び合いの時間も楽むことができます。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート4

②社会・総合・学活で使える
・学習指導要領に使える
社会の単元や、総合的な学習時間の評価と紐づけた授業内容で、授業計画に織り込みやすい設計です。すごろくづくりの際に、都道府県や地域の範囲制限を加えることで、小学校4年生の『都道府県』や、小学校5年生の『日本国土』といった単元の復習としても使うことができます。

・単発授業なので、空コマでも使いやすい
1〜2コマで完結する授業内容なので、年度途中でも実施検討がしやすく、突然の空きコマでも実施が可能。学年はじめ、生徒間の距離を縮めるためのアイスブレイクとしての実施や、学年末の思い出づくりのレクリエーション授業など、生徒同士のコミュニケーション活性化を目指す場合にもご利用いただけます。

・ゲーム化・課題発見/解決・協力を学ぶ
ゲームをつくる授業を通して、ゲーム化(ルールを設計し、楽しくする)という考え方を学習できます。よりおもしろいゲームにするための改善ポイントを探すことで『課題発見/解決』のチカラを、そして時間内にゲームを完成させるために他者と役割分担をする中で『協力』の姿勢を養います。

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート5

③スムーズな授業準備を助けるツールを用意
・授業スライド
授業の導入から、すごろく制作のステップやワークシートの記入方法まで必要なことが全て詰まったスライドを提供しています。授業スライドとワークシートがあれば簡単に授業を行うことができます。また、先生たちの授業進行を助ける授業台本もダウンロード可能なため、生徒への声かけや、手順を説明する際のサポートとして利用可能です。

・ワークシート
個人で調べ学習をする『ワークシート』と、グループで使用するすごろく制作用の『A3ゲームボード』の2枚に加え、桃鉄検定のオリジナル問題制作用『クイズシート』の1枚が入っています。授業後には、どれだけ都道府県の知識を得ることができたかをチェックするためのお楽しみ検定として「桃鉄検定」も用意しています。

・指導案
授業の目的や評価、時間配分など授業進行の概要がまとまった指導案付きです。事前の内容把握や、学年会議のためにご利用ください。ダウンロード後に内容の編集も可能です。

“地理×ゲームづくり 小学校で楽しく学ぶ! 桃鉄の授業”概要

提供開始日:2022年10月18日
対象学年 :小学校4・5・6年生
所要時間 :1コマ完結の45分と2コマ実施の90分の2パターン
内容   :ゲームクリエイターとしての仕事をテーマに地理について学べる授業
ダウンロードページ:https://touch-education.jp/momotetsu/

「TOUCH+」について

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート6

「TOUCH+」は良質なアクティブラーニング教材を全国に無償で届けることで、教育格差を減らすこと、そして社会全体で子どもたちの教育に関わっていくことを目指し、学校で教員が使いやすく子どもたちが楽しみながら主体的に学べる教材を提供するプラットフォームです。「TOUCH+」の運営は株式会社80&Company(Cross Education Lab.)が行い、教材の制作、およびデザインは株式会社COLEYO(本社:京都府京都市、社長:川村 哲也)が行っています。

Cross Education Lab.について

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート7

「教育界のノーベル賞」と呼ばれる「Global Teacher Prize(グローバル・ティーチャー賞)2019」トップ10の正頭英和を代表とする専門家ラボ組織です。身の回りにあるものの教育的価値を見出し、従来の教科の枠にとらわれない教育の選択肢を増やすことで、現代教育における多様なニーズに対応する取り組みを行っています。子どもたちの「好き」「楽しい」の気持ちを伸ばすエデュテイメントコンテンツを生み出しています。

株式会社80&Companyについて

『桃鉄』の教材が全国の小学校へ無償提供スタート8

株式会社80&Companyは、「ゼロから無限大をつくる」を   ミッションに、日本におけるオープンイノベーションを推進すべく新規事業開発を行うプロフェッショナル集団です。人や事業のポテンシャルが発揮され、活気あふれる世の中をつくることを目指し、BTC(ビジネス・テクノロジー・クリエイティブ)の力を活かした新規事業共創や事業伴走を行っています。

代表取締役:堀池 広樹
所在地  : 京都府京都市左京区吉田牛ノ宮町6-1 TECH STUDIO KYOTO
事業内容 : 新規事業開発/共同研究開発/WEBシステム/AI、アプリ開発/人材育成・人材紹介
URL   :https://80and.co

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年3月29日15時~2024年3月29日16時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ