講談社は、コンピューターゲームの歴史をわかりやすく解説する書籍「ゲームの歴史 1」、「ゲームの歴史 2」、「ゲームの歴史 3」を11月14日に発売すると発表した。Amazonでの取り扱いは11月16日からとなる。
著者は岩崎夏海氏と稲田豊史氏。価格は各税込1760円。
「ゲームの歴史」シリーズは、コンピューターゲームの歴史について書かれた書籍。いまや一大エンタテインメント産業となったコンピューターゲームの成り立ちを順を追いつつ、わかりやすくかつ網羅的に解説する。
全三巻となっており、目次は以下のとおり。
■第一巻の目次
はじめに
第1章 「いたずら」とゲームの関係
第2章 それはMITから始まった
第3章 全てを変えた『ポン』
第4章 マネから生まれた日本のゲーム業界
第5章 アタリショックとゲーム&ウォッチ
第6章 ファミコンの誕生と『スーパーマリオ』革命
第7章 『ドラゴンクエスト』という新しい風
第8章 RPGの時代■第二巻の目次
第9章 ゲームボーイと『ポケモン』の伝説
第10章 セガの失敗と『テトリス』の快感
第11章 プレイステーションの誕生
第12章 『FFVII』の衝撃と功罪
第13章 3Dをめぐる攻防
第14章 プレイステーション2の罪と罰
第15章 ハード戦争の終結
第16章 オンラインゲームという新世界■第三巻の目次
第17章 任天堂の復活
第18章 iモードとガラケー
第19章 インディゲームと『Minecraft』
第20章 eスポーツとゲーム実況
第21章 制作者のグローバル化
第22章 スマホとガチャ
第23章 ナイアンティックのゲームチェンジ
第24章 NintendoSwitchという“置き土産”
あとがき
著者は「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の岩崎夏海氏と、『映画を早送りで観る人たち』の稲田豊史氏による共著となる。
岩崎氏は、東京芸術大学の建築科を卒業後、作詞家の秋元康氏に師事。 放送作家としてテレビ番組の「とんねるずのみなさんのおかげです」、「ダウンタウンのごっつええ感じ」などの制作に参加。 その後、アイドルグループAKB48のプロデュースにも携わった。ほかにも絵本の編集、メールマガジン「ハックルベリーに会いに行く」などに携わる。
代表的な著書に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「イノベーションと企業家精神」を読んだら」がある。
一方の稲田氏は、横浜国立大学の経済学部を卒業後、映画配給会社に入社。ゲーム業界誌の編集記者、DVD業界誌の編集長を務めたあと、出版社の書籍編集者を経て、フリーランスの編集者・ライターとして独立した。
著書に「セーラームーン世代の社会論」、「ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代」、「ぼくたちの離婚」、「「こち亀」社会論 超一級の文化史料を読み解く」、「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形」などがある。
今回の書籍「ゲームの歴史」は、文化的背景なども含めて解説するとのこと。ヒット作を持つふたりの著者による一味違った「ゲームの歴史」の本になりそうだ。気になった人は予約を検討してみてはいかがだろうか。