いま読まれている記事

『ファイアーエムブレム 烈火の剣』 『聖魔の光石』で20年ものあいだ謎だった隠しイベント「闘技場のオヤジの本気」の発生条件をついに解明したプレイヤー現る。300連勝や所持金・ターン数カンストの果てに判明したカギは「リセット」だった

article-thumbnail-230124n

 2003年に発売されたゲームボーイアドバンス向けシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム 烈火の剣』とその続編『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』において、長年のあいだ謎とされてきた「闘技場のオヤジの本気」イベントの発生条件を解明したプレイヤーが現れ、話題を呼んでいる。

 「闘技場のオヤジの本気」イベントとは、『ファイアーエムブレム 烈火の剣』および『聖魔の光石』に存在するとされてきた隠しイベントだ。

 その内容は“闘技場”で自軍のユニットが一定数勝ち続けた際に、受付のオヤジのセリフが変化し「これ以上やるなら、こっちも考えがあるぜ」と発言したのち、出てくる敵が強くなるというもの。しかし、本イベントは発売当時から目撃されていたものの再現方法は不明で、長らく都市伝説のような扱いとなっていた。

『ファイアーエムブレム 烈火の剣』 『聖魔の光石』で20年ものあいだ謎だった隠しイベント「闘技場のオヤジの本気」の発生条件をつい_001
(画像はYouTube|【20年越しの解明】FE烈火/聖魔 闘技場のオヤジの本気まとめより)

 今回、その謎を解明したのは『ファイアーエムブレム』シリーズのファンであり、YouTubeやニコニコ動画にゲームの攻略動画などを投稿しているKuya(くや)氏だ。

 Kuya氏は1月15日に、自身のYouTubeチャンネルにて本イベントの再現方法を説明した字幕解説・検証動画「【20年越しの解明】FE烈火/聖魔 闘技場のオヤジの本気まとめ」を公開。同動画内にて、本イベントを発生させるための手順を明らかにした。

『ファイアーエムブレム 烈火の剣』 『聖魔の光石』で20年ものあいだ謎だった隠しイベント「闘技場のオヤジの本気」の発生条件をつい_002
(画像はYouTube|【20年越しの解明】FE烈火/聖魔 闘技場のオヤジの本気まとめより)

 Kuya氏によると、本イベントを再現するにはマップ上に闘技場のある章でイベントを起こしたいユニットを闘技場へ入れ、4勝以上したのち、5戦目以降で勝利が確定した瞬間から賞金を受け取ってマップ画面へ切り替わるまでのあいだにソフトリセット(A+B+L+Rボタン同時押し)を行う必要があるという。

 そして、5戦目以降の手順を何度か繰り返しているなかで、ゲームを再開した際に「敵キャラクターのステータスがリセット前から変化している状態」が発生するとイベント発生が確定。そのあと再び闘技場へ入ると、受付のオヤジのセリフが変化し、敵が強化された状態になるとのことだ。

『ファイアーエムブレム 烈火の剣』 『聖魔の光石』で20年ものあいだ謎だった隠しイベント「闘技場のオヤジの本気」の発生条件をつい_003
(画像はYouTube|【20年越しの解明】FE烈火/聖魔 闘技場のオヤジの本気まとめより)
『ファイアーエムブレム 烈火の剣』 『聖魔の光石』で20年ものあいだ謎だった隠しイベント「闘技場のオヤジの本気」の発生条件をつい_004
(画像はYouTube|【20年越しの解明】FE烈火/聖魔 闘技場のオヤジの本気まとめより)

 Kuya氏は2017年に本イベントの存在を知ってから、5年のあいだ少しずつ検証を重ねていたという。時には闘技場で300連勝してみたり、所持金やターン数をカンストさせたりといった、ふだんでは行わないようなさまざまなプレイも試しており、その末についに今回の再現方法を発見するに至ったそうだ。

 なお、今回の再現方法の検証には多くの人々の助力があったとしており、なかには海外有志からの情報提供もあったとのことだ。それによると海外版の『聖魔の光石』で本イベントは修正され、再現できなくなっているという。

 Kuya氏は上記のような数多くの検証と情報を基に、発生条件が非常に複雑な本イベントについて「本来はなんらかの事情でボツにしたものが引き起こされてしまった可能性が高いのではないか」「『聖魔の光石』でも本イベントが起こるのは『烈火の剣』のデータを流用しているためではないか」との見解を示している。

 現在、YouTubeで公開された解説・検証動画は7万回以上再生される人気を集めており、コメント欄には多くの視聴者から驚きと称賛のコメントが寄せられている。

 YouTube版

 ニコニコ動画版

 「闘技場のオヤジの本気」イベントの再現方法を説明した字幕解説・検証動画「【20年越しの解明】FE烈火/聖魔 闘技場のオヤジの本気まとめ」は、Kuya氏のYouTubeチャンネルおよびニコニコ動画で公開中だ。

 気になった方はこの機会に、“本気”を見せつけた執念の成果を見届けてみてはいかがだろうか。

※この記事はKuya氏の許可を得て執筆しています。

ライター
85年生まれ。『勇者のくせになまいきだ。』シリーズの代表的プレイヤーとして名を馳せたツルハシの化身。 10代の頃、メックシューターゲーム『ファントムクラッシュ』とその続編『S.L.A.I.』の世界にハマり、 ディスプレイ越しに見た2071年に帰るべく日々を生きる。TCGとボードゲームも好物。
Twitter:@Dump29

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年3月19日16時~2024年3月19日17時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ