Meta社は、日本時間6月2日(金)午前2時から実施する「Meta Quest Gaming Showcase」に先駆けて、次世代型のVR・MRヘッドセット「Meta Quest 3」を2023年秋に発売すると正式に発表した。日本を含むMeta Questの提供地域で展開を予定しており、参考までに価格は128GBモデルで税込7万4800円。より大きなストレージモデルなど、詳細は米国時間9月27日開催のイベント「Meta Connect」で発表される予定だ。
Meta Quest 3は、現行型の「Meta Quest 2」を超えるディスプレイやパンケーキレンズを搭載し、より高い解像度を実現したMetaの次世代型VR・MRヘッドセットである。発表によると、接顔パーツを除く本体はMeta Quest 2と比較して40%スリムな光学設計となっているほか、内部にはQualcomm Technologiesと共同開発した次世代のSnapdragonチップセットを搭載。Meta Quest 2に搭載された前世代のSnapdragonGPUと比べて2倍以上のグラフィック性能を実現しているという。
また、Meta Quest 3の外観における大きな特徴として、前面にふたつ配置されたカメラが挙げられる。現行型のMeta Quest 2では周囲確認を目的とした白黒カメラを搭載しているが、Meta Quest 3では4メガピクセルのRGBカラーカメラとなっている。また、プレイエリアを正確に表現する深度センサーやMeta Quest 2と比べて10倍以上となる画素数のパススルーも特徴のひとつで、仮想現実(VR)と複合現実(MR)をひとつのデバイスで体験できる点は本製品の大きな魅力だ。
なお、今回の発表にあわせて日本時間6月4日(日)からMeta Quest 2の価格を引き下げる方針も伝えられており、128GBモデルは5万9400円から4万7300円に値下げ。256GBモデルも6万4405円から5万3900円へと改定される。
加えて、Meta社は今後のアップデートで、Meta Quest 2とMeta Quest ProのCPU・GPUパフォーマンスを引き上げるソフトウェアのアップデートを実施する方針も示している。続報についてはMeta社の公式サイトやMeta Questの日本向け公式Twitterアカウント(@MetaQuestJapan)をチェックしておくとよいだろう。