仙台地裁は9月7日(木)、ゲームプレイなどの動画を無許可で配信した著作権法違反の罪により起訴されていたウェブクリエイターの吉田忍被告に対し、懲役2年、執行猶予5年および罰金100万円の有罪判決を言い渡した。ゲーム動画の配信を巡る著作権法違反の罪で有罪判決が出た例は今回が初となっている。
本件については2023年5月、アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の映像をいわゆる“ファストコンテンツ”として無断で編集・加工し公開していた吉田被告に対し、製作委員会のいち団体であるKADOKAWAが訴えを起こし宮城県警に逮捕されていた。また、著作権保護団体の一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)も同日に公式ニュースを発表。東宝ら製作委員会が著作権を有するアニメ『SPY×FAMILY』の“ファストコンテンツ”動画をアップロードしていた事実を伝えている。
同発表のなかでは、ニトロプラスらが権利を有する恋愛アドベンチャーゲーム『シュタインズ・ゲート 比翼恋理(ひよくれんり)のだーりん』について、ガイドラインで禁止されていたエンディング部分を含むゲームプレイ動画の存在および広告収益を受け取った事実も明らかとなっていた。