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ゲームデザイナーズ大賞2023が『RPGタイム!~ライトの伝説~』に決定!日本を代表するトップクリエイターがプロの視点で「創造性」や「斬新性」を基準に評価。構想15年、開発期間は9年にも及ぶインディーゲーム

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  日本ゲーム大賞(主催、CESA)は、日本ゲーム大賞の「ゲームデザイナーズ大賞2023」に、『RPGタイム!~ライトの伝説~』を選出したと発表した。

 ゲームデザイナーズ大賞は、日本を代表するトップクリエイターがプロの視点で「創造性」や「斬新性」を基準に評価し、クリエイターたちが選ぶ最も優れた作品をひとつ選出する賞。

 同賞は、桜井政博氏、飯田和敏氏、イシイジロウ氏、神谷英樹氏、小高和剛氏、巧舟氏、外山圭一郎氏、ヨコオタロウ氏という著名なゲームクリエイターが審査員を務めている。

 審査員が10点ずつ作品を持ち寄り、自由に投票し、第二次審査などを経て大賞を確定していく。

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 ※画像は配信からキャプチャしたものです。

 今回の「ゲームデザイナーズ大賞」には、アニプレックスが発売した『RPGタイム!~ライトの伝説~』が選出された。開発しているのは、インディーゲームクリエイターの藤井トム氏と南場ナム氏が設立したデスクワークスが手掛けており、構想15年、開発期間は9年にも及ぶ作品だ。

 ゲームは放課後の教室で、ゲームクリエイターになりたい少年・ケンタくんが作った大作RPG「ライトの伝説」を遊ぶことになる。手書きのノートに描かれたゲームを進めていくとRPGだけでなく、机の上に広がるダンボールや文房具を使って作られた世界となっており、アクション、アドベンチャー、横スクロールSTG、コマンドバトルなど、宝箱から溢れ出す宝石のようにケンタくんの遊び心に満ちたゲームが楽しめる。

 発表会場では、審査員を務める桜井氏が登壇し、実際に桜井氏がプレイした映像を通じてゲームの魅力を紹介し、藤井トム氏と南場ナム氏がトロフィーを受け取った。

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 藤井氏は、「一ファンであり大尊敬しているゲーム開発者の皆様に、このゲームは斬新だね、独創的だねという形で褒めていただいたのは、ゲームデザイナーとして特別な喜びがあります。これからもアイディアがぎゅうぎゅうに詰まった新しい体験を全世界に届けるべく、精進してまいりたいと思います」、

 また南場氏は「子供のころから遊んでいる偉大なゲームクリエイターの方々から賞をいただけたことは、開発チームの誇りになります。本作は独自の世界観がありまして、それに対してちょっと新しいUIや操作性のアイディアを出し合って作っているのに、開発の苦労をしました。それをひとえに開発チームとご協力いただいた方々の力添えによるものです。ありがとうございました」と喜びの言葉を語った。

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 審査員を務める桜井氏は「最近のゲームは数は相当に多いです。そのなかでグラフィック表現をまったく新しいものを作ろうというのは、ほとんど不可能なわけですよね。いや不可能だと思っていた、ということかもしれません。だけど今回の『RPGタイム!』は誰から見ても、この作品にしかない個性を持ち得ています。誰もが遊んだ小学生のころに手作りゲームに近いところでそれを表現している。その作りこみも相当に激しく、ここまで作るんだという驚きがいろいろあった作品でした。今回のゲームデザイナーズ大賞にふさわしいのではないでしょうか」と称賛のコメントを送った。

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 『RPGタイム!~ライトの伝説~』は、Nintendo Switch版、Steam版が10月5日までセールを実施しており、3650円が1460円(60%オフ)となっている。この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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