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北海道・函館市電“公認”による路面電車の運転シミュレーションゲーム『TRAMCITY HAKODATE』が発売。公式のデータを元に制作され、車両のサウンドや車内放送などは“ホンモノ”を使用する気合の入ったリアリティに注目

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TRAMWORKSは1月5日、函館市電・路面電車の運転を楽しめるシミュレーションゲーム『TRAMCITY HAKODATE』を開発中のゲームをリリースする早期アクセス版として配信開始した。

価格は1680円となっており、対応プラットフォームはPC(Steam)となる。

『TRAMCITY HAKODATE』は函館市電を運営する函館市企業局交通部に公式に許諾を得て開発された路面電車の運転シミュレーションゲームだ。プレイヤーは函館市電・路面電車の運転手となり、乗客たちを目的地まで運んぶこととなる。

早期アクセス版では「函館どつく前」から「函館駅前」を8000形の車両で運転できるという。運転区間と運転できる車両は今後拡張される予定だ。

『TRAMCITY HAKODATE』が配信開始。後任の函館市電・路面電車シム_001
(画像はSteam:TRAMCITY HAKODATEより)

いわゆる“公認”の作品である本作は函館市電より提供された車両サイズや外観データ、車両挙動、速度制限区間といった情報を元にゲームが制作されている。

さらに、本作の開発者は生まれてから学生時代までの時間を函館市で過ごした公式のデータを元に制作され、車両のサウンドや車内放送などは“ホンモノ”を使用する気合の入ったリアリティに注目。函館出身の開発者が「らしさ」を追求し出発進行であり、これまでの鉄道運転シミュレータの概念に囚われない「函館市電らしさ」追求した作品となる。

また、交通信号の周期に関しては現地で測定した結果を反映しており、ゲームを開始するたびにサイクルのスタート時間がランダムで変化。この仕様により運転操作パターンも変化するそうだ。

『TRAMCITY HAKODATE』が配信開始。後任の函館市電・路面電車シム_006
(画像はSteam:TRAMCITY HAKODATEより)

音声に関しもこだわって制作されており、車両サウンドは函館市電スタッフ立会のもと実車を使って収録している。ときには自転車に乗って電車と並走しながら収録した音声も作中に採用されているそうだ。

また、営業運転では収録できない「台車付近のサウンド」も収録されているほか、実際の放送音声で使われている上田なおみさんの車内放送音声、YouTube やラジオで活躍する元鉄道運転士鉄道タレント「響丈さん」による運転士音声も収録されている。

本作の早期アクセス期間は3年から5年を予定しており、正式をローンチする際には価格が変更される。フルバージョンではグラフィックの改良や均一化、時間帯や天候の変化、観光情報を表示する機能、運転の質が評価される「乗り心地評価」システムなどが実装される予定だ。

早期アクセス版としてリリースされた理由はユーザーからのフィードバックを取り入れてゲームを改善するためであり、ゲーム内のリンクから参加できる本作の公式ディスコードサーバや公式X(旧Twitter)アカウントのDMにてフィードバックを受け付けている。

興味がある読者はぜひ本作をプレイし、改善の余地がある点などが見つかれば開発者にフィードバックを送りサポートしよう。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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