2月27日、株式会社グラフィック社は、未来の食事風景を想像させる書籍『クック・トゥ・ザ・フューチャー 3Dフードプリンターが予測する24の未来食』を3月に発売することを発表した。
本書には、介護職や備蓄、代替たんぱく源などを将来的には3Dプリンターによって制作可能になることを複数のシーンで提言したもので、現実にはあり得なさそうな「江戸紋様の培養肉」や、竜巻のように巻き上がる「時空そば」、「古生物のミックスグリル」などの奇抜な食品サンプルが掲載されている。
公開されている画像によると、未来の食事はパスタやチョコバナナも含めてなんでもプリンターで印刷できるので、その形状は設定次第で自由自在。一度記録したものであればデータを用いてどこでも印刷して生成することが可能になるという。
一例として公開された食品サンプルでは、江戸紋様で作られた培養肉のしゃぶしゃぶ、僅か2秒で生成されてしまう竜巻のような躍動感を見せる「時空そば」、古代生物のアンモナイトや三葉虫をモチーフにしたミックスグリルなど、3Dプリンターならではの特徴を持つ料理が紹介された。
そのほか、本書では全8章にわたって未来の食事について語られる。
【3月新刊①予約開始】
— 60周年 グラフィック社 編集部 (@Gsha_design) February 19, 2024
全国の書店さんでもご予約いただけます📕
『クック・トゥ・ザ・フューチャー 3D フードプリンターが予測する24 の未来食』
石川伸一、石川繭子 著… pic.twitter.com/tjecUxz76l
『クック・トゥ・ザ・フューチャー 3Dフードプリンターが予測する24の未来食』は2024年3月に発売予定。価格は2640円となっている。本著が気になった方は、ぜひ販売ページをチェックしてみてほしい。
以下、プレスリリース全文。
2055年の世界をSF思考で描く『クック・トゥ・ザ・フューチャー 3Dフードプリンターが予測する24の未来食』3月発売!
グラフィック社は、書籍『クック・トゥ・ザ・フューチャー 3Dフードプリンターが予測する24の未来食』を、2024年3月に発売いたします。
2055年、食が3Dフードプリンターで“印刷”されることが当たり前になる!破壊的なイノベーションで進化する未来の食卓が、科学的な視点や未来の日記・イラストによってリアルに描かれる。
介護食、災害食、肥満対応、食品ロス、代替タンパク源など、3Dフードプリンターによって可能になるであろう、未来を予想するアカデミックなSFフードテック本。
食の未来を「かたちが変わる」「原材料が変わる」「時空間が変わる」「食生活が変わる」と4ステージに分け、全24の食シーンを提言する。本物さながらに作られた「江戸文様の培養肉」、「時空そば」、「古生物のミックスグリル」など、食品サンプルも見どころの一つである。
フードテック分野で注目を集め、その社会実装がリアルになってきた「3Dフードプリンター」。3Dフードプリンターでどのような料理が作られ、どのように世の中が変わっていくのか、その可能性をいち早く示したはじめての本が発売となる。
江戸文様の培養肉
培養肉で作った江戸文様のしゃぶしゃぶ。食文化の連続性を維持して新奇食材の利用を促進する。
時空そば
ジャスト・イン・タイム料理で、時間や場所の制限がなく、無駄を省き、いつでもどこでも食べられる未来を想像する。
古生物のミックスグリル
その瞬間、その場所でしか食べられない料理。しかし、データやAIを活用すると「思いもよらない料理」や「あの日あのときの料理」を食べることができるようになる。
目次
はじめに 十分に発達した技術は、魔法と見分けがつかない
序章 3Dフードプリンターによる破壊的イノベーション
1章 斬新なかたちをデザインすることができる(物語チョコバナナ/食べる建築/浮かぶラーメン)
2章 時間によって変形することができる(メタモルフォーゼ・パスタ/形状記憶シリアル/ふるえる納豆)
3章 食品ロスを削減することができる(ほたて殻バーガー/1,000種の野菜サラダ/コンポストから完全食)
4章 新奇食材の利用を促進することができる(江戸文様の培養肉/昆虫アソートクッキー/屋形船でプランクトン料理)
5章 時間や場所の制限をなくすことができる(時空そば/拡張する果物狩り/ポケットフード)
6章 データやAIを活用することができる(古生物のミックスグリル/レジェンドモードの機内食/あなたの「My御前」)
7章 個人に最適化することができる(登山遠足のアイス/“手作り!”の料理/お弁当メンター)
8章 楽しみを増強することができる(回転パズルコーン/ブロックのカレーキット/おいしい手書き文字)
おわりに なぜ『Cook to the Future』なのか
著者プロフィール
石川伸一(いしかわ・しんいち)
東北大学大学院農学研究科修了。北里大学講師、カナダ・ゲルフ大学食品科学部客員研究員などを経て、現在、宮城大学食産業学群教授(www.ishikawalab.com)。専門は、食品学、調理学、栄養学。関心は、食の「アート×サイエンス×デザイン×テクノロジー。著書に『料理と科学のおいしい出会い』(化学同人)、『「食べること」の進化史』(光文社)などがある。
石川繭子(いしかわ・まゆこ)
北里大学大学院獣医畜産学研究科修了。イラストレーター・ライター。食や科学に関するイラスト制作・執筆を行っている。「ひとさじのかがく舎」(www.1tspscience.com)にて、石川伸一と食についての書籍作製などに取り組む。共著に『かがくを料理する』、『分子調理の日本食』(共にオライリー・ジャパン)、『絵巻でひろがる食品学』(化学同人)がある。
書籍情報
書名:クック・トゥ・ザ・フューチャー 3Dフードプリンターが予測する24の未来食
著者:石川伸一、石川繭子
発売日:2024年3月
仕様:A5 並製 総212頁
定価:2,640円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3698-2
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4766136985
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