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37歳の化け猫と父に捨てられた少女の旅路を描く映画『化け猫あんずちゃん』が7月18日に公開。『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』の山下敦弘氏、久野遥子氏が監督を務め、日仏共同で制作

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TOHO animationは4月8日、映画『化け猫あんずちゃん』の予告編を公開した。同作は7月19日より公開される予定だ。

映画『化け猫あんずちゃん』は37歳の化け猫「あんずちゃん」と父に捨てられた11歳の少女・かりんの奇妙な旅路を描く作品だ。原作はいましろたかし氏が手掛けた同名の漫画作品で、監督を実写版『リアリズムの宿』『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などで知られる山下敦弘氏、そして第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞などを受賞した久野遥子氏が務める。

化け猫であるあんずちゃんは、かつてダンボールに入れて捨てられていた子猫であり、お寺の和尚さんに拾われ育てられてきた。そんなあんずちゃんのもとへ親子ゲンカの末行方知れずだった和尚さんの息子・哲也が11歳の娘「かりん」を連れて訪れる。

しかし、哲也は「母さんの命日に戻ってくるから」という言葉を残したにも関わらず、「かりん」を置いて去ってしまい、そのまま帰ってこない。そこでかりんは「母さんに会わせて」と化け猫であるあんずちゃんにお願いをする。そんなひとことの願いから、「地獄をも巻き込んだ土俵際の逃走劇」が展開していく。

制作においては実写で撮影した映像からトレースしアニメーションにするロトスコープを駆使し、撮影現場で生まれる「お芝居」をアニメーションに落とし込む事に注力しているという。

くわえて、台詞に関しても掛け合いなどを積極的に取り入れるべく、セリフを同時録音している。実写の映像作品を手掛けたきた制作陣が参加することで生まれる魅力に期待したい。

あんずちゃん役を俳優・ダンサーである森山未來さんが務め、主人公の母である柚季役を市川実和子さん、父である哲也役を青木崇高さん、和尚さん役と音楽を鈴木慶一さんが担当。このほかに、作中に登場する「たぬき」役をバンド・スカートのボーカルである澤部渡さんが務める。

映像に関しては、フランスのスタジオ「Miyu Productions」が長編として初の日仏共同にてアニメーションを制作。『クレヨンしんちゃん』や『ドラえもん』で知られるシンエイ動画がキャラクターの動きを描き、Miyu Productionsが背景美術と色彩を担うという。

興味がある読者は、本作の公式Xアカウントをチェックして続報を待とう。

ライター
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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