開発元のPetumsは5月29日(水)、『Pirofauna』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)となり、リリース後にコンソール版への対応も予定している。
『Pirofauna』は暗い森の中を舞台に小さな炎を操作して、困っている人や動物を助けていくアドベンチャーゲームだ。プレイヤーは炎として暗闇を照らしつつ、世界を探索していくことになる。
本作ではキャラクターが「炎」ということだけあって、触れたものが可燃物であれば発火。その仕様を駆使し、植物でふさがれた道を焼きつくしたり、消えてしまった焚火を点火させたり、はたまた蛹に閉じ込められた虫を炎で助けたりし、小さな森にまつわる物語を進めていくようだ。
そして、本作の最大の特徴としてグラフィックはさまざまな受賞歴のあるクリエイター・Tomasz Ostafin氏によって、“紙”を使って手作業で制作。炎のモチーフについてはそんなTomasz Ostafin氏が好きである「花火」からインスピレーションを受けているようだ。
▼前作『Papetura』の映像
ちなみに、本作の開発を担当するPetumsは過去にも紙で制作したゲームを開発しており、前作『Papetura』はSteamで917人中90%のユーザーが好評を示す「非常に好評」のステータスを記事執筆時点で獲得。YouTubeでは実際に紙を切り貼りして世界を構成していく、制作メイキングも公開され話題にもなった。
公式サイトによると、Petumsは「紙と光と接着剤」を使ったゲーム制作を主軸としており、和紙からトイレットペーパー、サンドイッチペーパーなどのさまざまな種類の紙とLEDを組み合わせて自然な世界を再現しているようだ。発表された『Pirofauna』の製品ページにおいても、そんな紙を使ったメイキング写真が一部公開されているのでチェックして欲しい。
『Pirofauna』はPC(Steam)向けに配信予定。すべて手作業で世界を制作している都合上、開発はかなり時間がかかるようでリリース時期については検討がつかないようだ。あわせてSteamストアページも公開されているので興味があればウィッシュリストに登録しておいてほしい。