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国立科学博物館が「プレイステーション2」を重要科学技術史資料に選出。DVDの普及に貢献し、サラウンド音響や美しいグラフィックなど実用的なマルチメディアを実現した製品として評価

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国立科学博物館は、重要科学技術史資料にあらたに18件を登録したと発表し、2000年に発売された「プレイステーション2」を登録したと発表した。

「重要科学技術史資料」(愛称:未来技術遺産)は、国立科学博物館が2008年度から実施しているもので、科学技術の史上重要な成果を示し、重要な意義を持つもの、国民生活、社会、文化の在り方などに顕著な影響を与えたものを基準に選定される。

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(画像はPDFより)

今回は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)が2000年に発売した家庭用ゲーム機「プレイステーション2」が選出された。

選出理由としては、「実用的なマルチメディアを実現した製品」ということを挙げており、サラウンド音響やインターネット接続に対応、当時のアーケードゲーム機並みに美しいグラフィックでゲームとして見応えのある写実的な表現を可能とし、グラフィック進化の主流が家庭用ゲームへと移った。

また当時の一般的なDVDプレーヤーよりも低価格で発売された事から、DVDの普及に貢献したことを挙げている。

国立科学博物館は、本制度を通じて日本の科学技術や産業技術の発展の証となる歴史的資料を、文化として保存する意識が養成されることを期待しているとしている。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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