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ホラーゲームに特化したアワード「The Horror Game Awards」にて、『サイレントヒル2』が「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞。最優秀インディーデベロッパーに「Chilla’s Art」が選出

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The Horror Game Awardsは、2024年の優れたホラーゲームを表彰した。そのなかでリメイク版『サイレントヒル2』を最優秀作品として、「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」に選出したと発表した。

このほか最優秀インディーデベロッパー賞には「Chilla’s Art」、最優秀インディーゲーム賞には『Still Wakes The Deep』、生涯功労賞には伊藤暢達氏が選出されている。

The Horror Game Awardsは、世界初のホラーゲーム専門のアワード。最高のホラーゲームとそれを制作した開発者を表彰するアワードとなる。

2022年末に熱狂的なホラーゲームファンによって設立、その年は14人のコンテンツクリエイターが審査員を務めて成功をおさめた。まだ小さい規模ながら、着実に拡大して今日に至っている。

今回の2024年度では、多数のホラーゲームのクリエイターがプレゼンターとして映像で出演。そのなかには『クロックタワー』の河野一二三氏が「最優秀サバイバルホラー賞」の発表で登壇し、『サイレントヒル2』の名前を呼びあげた。

このほか『Amnesia』シリーズのフレドリック・オルソン氏、『Dead Space』のグレン・スコフィールド氏、『Alan Wake 2』のカイル・ローリー氏もプレゼンターとして登壇し、受賞作を発表している。なお審査員には『Her Story』のサム・バーロウ氏も関わっている。

2024年度の受賞作は以下のとおり。

■ゲーム・オブ・ザ・イヤー
『サイレントヒル2』

■最優秀インディーゲーム
『Still Wakes The Deep』

■技術功績賞
『Still Wakes The Deep』

■最優秀コンテンツクリエイター賞
Markiplier

■最優秀デベロッパー賞
カプコン

■最優秀インディーデベロッパー賞
Chilla’s Art

■最優秀VR賞
『バイオハザード4 VR』

■最優秀マルチプレイヤー賞
『Lethal Company』

■最優秀サバイバルホラー賞
『サイレントヒル2』

■最優秀ナラティブ(物語)賞
『Mouthwashing』

■最優秀サウンドトラック賞
『サイレントヒル2』

■最優秀アクセシビリティ賞
『Slay the Princess: The Pristine Cut』

■最優秀パフォーマンス賞
ルーク・ロバーツ(『サイレントヒル2』ジェイムス役)

■プレイヤーズチョイス賞
『Mouthwashing』

■もっとも期待のホラーゲーム
『エイリアン アイソレーション』続編

■生涯功労賞
伊藤暢達

ホラーゲーム特化の「The Horror Game Awards」で『サイレントヒル2』が「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞_001
(画像はXより)
ホラーゲーム特化の「The Horror Game Awards」で『サイレントヒル2』が「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を受賞_002
(画像はXより)

リメイク版『サイレントヒル2』が、「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を含む、「最優秀サバイバルホラー賞」、「最優秀サウンドトラック賞」、「最優秀パフォーマンス賞」の最多4冠に輝くことになった。

また関連して、『サイレントヒル』シリーズのクリーチャーデザインで知られる伊藤暢達氏も、「生涯功労賞」に選ばれている。伊藤暢達氏も「とても光栄です」と自身のXアカウントでコメントを発表している。

また最優秀インディーゲームと技術功績賞には『Still Wakes The Deep』が2冠、最優秀ナラティブ(物語)賞と、投票から選ばれるプレイヤーズチョイス賞に『Mouthwashing』が2冠に輝いている

最優秀デベロッパー賞に「カプコン」、最優秀インディーデベロッパー賞には「Chilla’s Art」が選出されている。

このほか多数のホラーゲームが「ワールドプレミア」として映像がお披露目されている。詳しく「The Horror Game Awards」のYouTubeチャンネルを確認してみてほしい。

ホラーゲームに特化したユニークなアワード「The Horror Game Awards」、今後の展開とさらなる発展に期待したい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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