Kazuhide Oka氏が開発し、KAMITSUBAKI STUDIOがパブリッシングを務める新作ゲーム『ガールズメイドプディング』体験版の配信が、Steam上で開始された。
同作は、ふたりの少女がバイクで無人の街々を旅をする様を描くアドベンチャーゲーム。開発のKazuhide Oka氏は、『ナツノカナタ』『ムーンレスムーン』を手がけたことでも知られている。
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一般的なゲームにおける“移動”が目的地にたどり着くための手段であるのに対し、本作は“移動”そのものがゲームの目的になっているという珍しいシステムのタイトルだ。バイクで道を走ることで登場人物の会話や独白を読み進めることができ、それによってプレイヤーはこの世界や、ふたりの少女たちの物語を少しずつうかがい知ることができる。
移動には特に目的地などはなく、道の伸びる方向へ気の向くままにバイクを走らせればいい。ただし、何もしていなくてもお腹はすく。道中ではいつでも手持ちの食材を使って料理をすることができるのだが、物語を進めるうえでこの料理が重要なキーとなっている。会話の中で話題に上がった料理を作ることで、次の物語が読めるようになっているのだ。
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食材は旅の道中で拾えたり、家をあさることでも入手できる。料理のレシピなどがあるわけではないので、どんな食材をかけ合わせれば目的の料理が作れるのか、さまざまな組み合わせをトライしてみる必要があるだろう。また本作ではお腹のすき具合を表す「満腹」のほか、「正気」「体力」といったパラメータも存在する。時間経過のほかイベントなどでも減少し、ゼロになるとそのままゲームオーバーとなってしまう。
といっても、ゲームではそれほどシビアなリソース管理が必要とされるというわけでもないようだ。難易度については設定で変更することもでき、満腹度の減少などを設定でオフにしてしまうこともできる。
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まさにロードムービーを見ているように進む物語であり、ゆったりとしたやさしい音色の音楽が心を落ち着かせてくれ、他愛のない少女ふたりの会話は妙に気を惹かれてしまう。体験版では特徴的な移動&会話のシステムがプレイでき、マップもいくつか選択できるようだ。なお、製品版は2025年中のリリース予定となっている。