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「シングルプレイヤーゲームに未来はない」と定期的に出る話に大物開発者が「断固NO」。オンラインゲームが大きな収益をあげる昨今、業界に影響を及ぼす話としてGOTY受賞タイトルの開発者がカウンター

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3月18日(火)、「シングルプレイヤーゲームに未来はない」という話を聞いたゲーム開発者が、「そんなことはない。ただ、良いものである必要があるだけだ」Xにコメントを投稿した。

コメントを投稿したのは、GOTY受賞歴のある大作RPG『バルダーズ・ゲート3』を手がけた開発元であるLarian Studiosの創設者でありCEOのSwen Vincke氏だ。Swen氏は、業界内外でマルチプレイヤーゲームが莫大な利益を生むという話が挙がる中、大規模なシングルプレイヤーゲームは廃止されるという話題に対して「そうじゃない」とコメントした運びだ。

Swen氏は投稿の中で、業界の重要人物たちが「大規模なシングルプレイヤーゲームに未来はない」と発言しているという話を聞いて、大規模シングルプレイ用ゲームへの投資が抑制される可能性があるとして「気に入らない、彼らは間違っていると思う」とコメントする。

また、「未来はない」という考え方は影響力を持ち、当たり前のように語られるようになるため、「良質なシングルプレイヤーゲームはこれまでもそうであったように、今後も十分な成功をおさめると思う」と、カウンターとして意見を投じたと語っている。

このコメントに対しては、ユーザーもさまざまな反応を示している。

『バルダーズ・ゲート3』、『キングダムカム・デリバランス2』、『S.T.A.L.K.E.R. 2: Heart of Chornobyl』などのタイトルの成功例を挙げて、「もう一回言ってくれ!なぜシングルプレイゲームが死んでいるのか理解できない」といったコメントする人物もいた。

そのほかにも、「良いゲームは、決して死なない」、「その“死んだゲーム”のおかげで人生が足りない」といった内容の声が多数寄せられている。

上記に挙げられたタイトルで言うと、『バルダーズ・ゲート3』はピーク時にPC(Steam)版だけでも最大同時接続者数が87万人を超える人気タイトルだ。

世界最大級のゲーム表彰イベント「The Game Awards」の2023年でゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞。2024年には連続してベスト・コミュニティサポート賞を受賞。2023年12時点で全ユーザーの総プレイ時間がほぼ5万年を達成し、リリースから一年で190万人のユーザーがチーズに変身したことが公式SNSにて報告されている。

また、近年では2025年2月5日に発売された『キングダムカム・デリバランス2』は発売からわずか1日で売上本数100万本を突破。海外レビューのメタスコアでは「88/100」点と高評価を獲得し、はやくも「2025年のGOTY候補」と絶賛された。

さらに、『S.T.A.L.K.E.R. 2』も発売から1日で累計販売本数100万本を突破。記事執筆時点で累計プレイヤーの数は600万人を超えたことが公式SNSにて報告されている。

Swen Vincke氏は、最後に「大事なのは、それが良いものであり、革新性を持つことだ」と締めくくり、シングルプレイヤーゲームの未来は決して滅び去っていないことを強調した。

ライター
MOTHER2でひらがなを覚えてゲームと共に育つ。 国内外問わず、キャラメイクしたりシナリオが分岐するTRPGのようなゲームが好き。 Divinity: Original Sin 2の有志翻訳に参加。 ゴーストオブツシマの舞台となった対馬のガイドもしている。 Xアカウント(旧Twitter)@Tsushimahiro23

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