英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)は、同団体が表彰する「英国アカデミー賞」のゲーム部門「BAFTA Games Awards 2025」にて、作曲家の下村陽子氏へ「フェローシップ賞」を授与すると発表した。
授与式は日本時間4月9日(水)午前3時ごろからロンドンのクイーン・エリザベス・ホールで開催される予定。式の様子はYouTubeとTwitchでも配信される。
この度、英国アカデミー賞フェローシップ賞(BAFTA Fellowship)を受賞することとなりました。身に余る光栄に驚いています。日本人では4人目、作曲家では3人目とのことで、未だ信じられないような気持ちです。支え、応援してくださる皆様に深く感謝いたします。本当に有難うございます #BAFTAGamesAwards https://t.co/ZwlOdzGkIW
— Yoko Shimomura|下村陽子 (@midiplex) March 31, 2025
「BAFTA Games Awards」は、権威ある映画賞の「英国アカデミー賞」を展開するBAFTA所属の専門家らにより選出・表彰されるゲームアワード。出席者にはタキシードやドレスを身に付ける“ブラックタイ”のドレスコードが義務付けられており、ゲーム業界においてひときわ格式が高いアワードとして知られる。
今回下村氏が受賞する「フェローシップ賞」は、ゲーム分野へ多大なる貢献をした人物へ送られるものであり、過去には任天堂の宮本茂氏やコジマプロダクションの小島秀夫氏、元ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の吉田修平氏らが受賞していた。
Happy 70th birthday to Shigeru Miyamoto! 🥳
— BAFTA Games (@BAFTAGames) November 16, 2022
What's your favourite Nintendo game of all time? pic.twitter.com/kSrotyg9Ii
下村氏は大阪音楽大学を卒業後、カプコンで『ストリートファイターII』や『ザ・キングオブドラゴンズ』などの作品に携わったほか、1993年にはスクウェア(現スクウェア・エニックス)へ転職。『ライブ・ア・ライブ』や『スーパーマリオRPG』、『キングダム ハーツ』など数多くの楽曲を手がけた。
また、2002年の退職を経てフリーに転向したのちも『スーパーマリオRPG』シリーズや『キングダム ハーツ』シリーズに携わってきたほか、『ゼノブレイド』や『誰ガ為のアルケミスト』、『チュウニズム』など多岐にわたるタイトルへの楽曲提供を行っている。