大ヒット中の麻薬密売シミュレーションゲーム『Schedule I』について4月3日(木)、著作権侵害の疑いがあるとして調査が進行中だと海外メディアにて報じられていた。それについて4月8日(火)、調査を行っている『Drug Dealer Simulator』シリーズを販売するパブリッシャーMovie Gamesから経緯を説明するアナウンスがなされた。
Movie Gamesの公式Xアカウントおよび同社の販売する『Drug Dealer Simulator 2』のSteamストアページにおいて公開されたメッセージによると、まず『Schedule I』については「訴訟はしていない」と強調されたうえで今回の件の経緯が説明されている。
A statement regarding the Schedule I / Drug Dealer Simulator situation. pic.twitter.com/SHN5QYWpq2
— Movie Games SA (@MovieGamesSA) April 8, 2025
それによると、『Schedule I』の開発元であるTVGSに対して製品の販売や開発を阻害する意図はないとのこと。今回の調査は『Drug Dealer Simulator』との類似性の指摘を受けて企業の義務として行ったもののようだ。
今回の件はポーランドのサイトに公開された情報を受けて各種メディアが報じていた。だが、この元になった情報はESPIという通信システムでのやり取りが透明性のために公開を義務付けられていたために世に出たものなのだという。
Movie Gamesは上記の件は販売元である同社のみによって処理されたもので、『Drug Dealer Simulator』の開発元であるByterunnersは一切関わりがないとしている。
最後には改めて『Schedule I』の開発元TVGSに対する悪意はないと強調されており、リリース時には幸運を祈るメールも送ったのだと表明している。今回の件はあくまでも会社として必要であったから行ったとのこと。ただ、文章の最後では調査において権利侵害が確認された際には必要な対処をとるとしている。

今回の件を受けて『Drug Dealer Simulator』および『Drug Dealer Simulator 2』のSteamレビューではMovie Gamesを批判する低評価レビューが大量に投稿されるという「レビュー爆撃」現象も起きており、ユーザーの間では混乱が広がっている。今回の声明を受けて、騒動は鎮静するのか、また、Movie Gamesの調査はどうなってゆくのか、今後の動向が注目される。