小林多喜二氏の書く小説『絶対読むべき日本の名作 蟹工船』の電子書籍版が、定価770円(税込)のところ「99円(税込)」で購入できるセールが開催中だ。
本著は、1929年(昭和4年)に発表された小林多喜二氏の代表的な小説だ。資本家に搾取され、虐げられる労働者たちの過酷な環境を描く「プロレタリア文学」の代表作と称されている。
舞台はオホーツク海に浮かぶ「たらば蟹」の加工設備を備えた漁船。そこは航海法や工場法に適用されず、労働法規もない無法地帯。そこで働く労働者たちは、日々監督による暴力や虐待に晒されてしまう。
海で漁獲した「たらば蟹」を缶詰に加工する母船「博光丸」。そこには法規がなく、貧困層から集まった出稼ぎ労働者に対する監督の暴力や虐待がたえず行われていた。
監督の浅川は労働者たちを人間として扱わず、苛酷な労働環境のなかでも労働者たちを酷使する。その環境に堪えられなかった労働者たちは、病気や過労で倒れていった。過酷な環境で働かされていた労働者たちは、あるきっかけにより“権利意識”に目覚め、ストライキに踏み切る。
なお、本作は舞台、映画化、マンガ化もされている。2022年には、漫☆画太郎氏の描くマンガ『漫古☆知新-バカでも読める古典文学-』の第1話にて、『蟹工船』をもとにしたエピソードが描かれている。
『絶対読むべき日本の名作 蟹工船』の電子書籍版が、定価770円(税込)のところ「99円(税込)」で購入できるセールが開催中だ。