Sandfall Interactiveが開発しKepler Interactiveが4月24日に発売したRPG『Clair Obscur: Expedition 33』(エクスペディション33)について、すでに次回作の構想が始まっていると海外メディア「GamesIndustry.biz」の報道にて明らかとなった。
報道では、開発元のCOO兼プロデューサーのFrançois Meurisse氏が、本作が当初想像していたよりもはるかに上回る成功を収めたとコメント。続けて、「間違いなく、またビデオゲームがリリースされるでしょう」と語っている。しかし、具体的な内容がどのような形になるかはまだ早いと付け加えていた。
『Clair Obscur: Expedition 33』は、幻想的な世界「ルミエール」を舞台にしたRPG。この世界には年に一度目覚めて死の数字を描く少女「ペイントレス」が存在しており、プレイヤーはこれを阻止するために仲間とともに決死の旅へ赴く。現時点で売上本数が330万本を突破し、メタスコア「92点」、ユーザースコア「9.7」を記録する注目作だ。
報道では、Meurisse氏は長い間流行遅れだった派手な3Dターン制JRPGを復活させたいという、本作のディレクターであるGuillaume Broche氏の情熱にすぐに賛同したことが明かされている。情熱がまず存在し、その後戦略がついてきたという。
そして、本作は想像を絶するほどに成功を記録し、開発元の予測をあっという間に打ち破ったという。同氏は、間違いなく次のビデオゲームは存在しますとコメントしているが、それが具体的にどのような形となるかはまだ早いとしている。また、Broche氏が次のゲームのために素晴らしいアイデアを持っていることも語られている。

また、Meurisse氏は続編を開発するためにスタジオを拡大することは避けたいとも考えているようだ。これは50人未満のチームが、一度にひとつのプロジェクトに集中し、大きなことを成し遂げたいと願う熱意ある少人数のグループの機敏さ、創造力、そして賢さを維持することに重点を置いているためであるという。
続けて同氏は、『時のオカリナ』や『Half-Life 2』を制作したチームは最大でも6~70人であったと例を挙げ、良い決断と素晴らしい創造性を可能にするためにチームの規模は拡大しすぎないようにするとのこと。なお、今後スタジオのメンバーは数名採用する可能性はあるとしているが、同時に複数のプロジェクトに取り組まないことも明言している。
さらに同氏は、「ゲームにおいては簡潔さの方が美徳であるべき」という考えを持っており、本作の焦点が常に量よりも質を常に重視していたとコメント。同氏にとってゲームに重要なのは、得られる興奮と楽しさのレベルであって、長さではないと付け加えている。
