株式会社コーエーテクモゲームスは、9月26日18時30分より番組『真・三国無双』25周年プロヂューサートーク「話しすぎだぞ!自重せよ!」を配信した。
本番組内では、MCに森遥香さんを迎え、『真・三国無双』IPプロデューサーである鈴木亮浩氏、同社のω-Forceブランド長である庄知彦氏が登場。番組前半では、シリーズの年表をみながら作品の思い出などを振り返り、後半にはユーザーからの質問に応えるコーナーやシリーズの関連情報が展開されている。
歴史を振り返るコーナーの後に開始したQ&Aコーナーでは、シリーズに関する質問を鈴木氏、庄氏のおふたりが時間の許す限り応える内容となっている。寄せられた質問の中には鋭い内容も存在しおり、回答を濁す場面も見られた。

まずはじめに寄せられたのは、『真・三國無双 ORIGINS』に張角ルートが登場するのかという質問。庄氏は「あるんじゃないですか」とコメントし、「張角だけとは言っていない」とも。チームも頑張って開発しているので期待していてほしいと答えた。


続いての質問は「おヒゲのある曹操様は今後見られますか?」というもの。庄氏は「この質問がどういう意味のものなのか、続編が出るということなんですかね」と前提を踏まえつつ「誰かがいつか何かをやるんじゃないですかね」とコメント。
仮に赤壁の戦いの後の時代を描く作品であれば、曹操も50歳を超えるのでヒゲも生えているのではないかと語っている。また、息子の曹丕との差別化のためにも髭をつけるかもしれないと続けていた。

続いての質問は『真・三國無双 ORIGINS』の声優陣が変更になった理由、続編でも変更されることがあるのかという鋭い内容のもの。庄氏は「質問自重してほしいですね」と思わずこぼしていたが、結論からして「あるんじゃないですか」とサラッと回答。
ただし、スタンスとしてこちらから変えたくて変えることは絶対にない。これまでのファンやキャラクター、声優の方々を非常に大事にしていると庄氏は説明。しかし、『ORIGINS』の時のようにゲームの内容上キャラクターのイメージそのものを変えざるを得ない「必然性」があった時や、開発側の事情ではない、やむを得ない場合は変更があると語っている。
続けて鈴木氏は、『ORIGINS』のキャスティングは前作の声優も候補に入れた上で、今回の物語や設定に最適な表現ができる方を何度も検討して決定しているとコメント。さらに、今後も同様に必要性があれば慎重に検討した上で変更するかしないかの判断をしていくと伝えた。


続けて、『無双アビス』の平田PのX投稿が途絶えてしまった件について、社内政治で干されてしまったのかという踏み込んだ質問が寄せられる。この質問にはふたりも苦笑いしながら、庄氏は「ω-Forceブランド長として言わせてもらうと……干しました」とまさかの回答。
しかしすぐさま「全くそんなことはない。むしろ今すごく元気にバリバリ頑張っているので、また見ることもあると思う。」と訂正。また、「コーエーテクモはホワイトな会社なので心配しないでほしい。」とフォローも付け加えていた。

続けての質問は、9月25日に発表された『真・三國無双2 with 猛将伝 Remastered』に続いて、他作品のリマスターの予定がありますかという内容。庄氏は、「現時点ではない。」と答えたうえで「今後のリマスター化は、今回発表した『2』のリマスターがどれだけ売れるかに全てかかっている。」とファンの応援をお願いした。
庄氏は、「『2』のリマスターは実現するのが本当に大変だった」と振り返る。『5』以前のシリーズはPC(Steam)などで登場していないことから、ユーザーからのリクエストが多かったという。その中で最も要望が多かった『2』をリマスター化することに決定したようだ。
なお鈴木氏は、「PS2時代のゲームを作り直すのはすごいお金がかかる」とコメント。庄氏は、「見た目だけきれいにするのだけでは現代でプレイするには足りない。遊びやすさなど色々変更していくうちにお金がかかる。」と素直に説明。「なので本作が成功しないと次はないので皆さんお願いします。」と再度ファンに応援をお願いした。


『真・三國無双ORIGINS』の続編は開発されていますか?という質問に対しては、鈴木氏は「この質問多いよね」とコメント。庄氏は「私としてはすごいやりたいと思っています。」とし、「本作はもともと赤壁までと、赤壁以降の2部構成で考えていました。」と語っている。なお赤壁以降の話については『ORIGINS』が成功したらと考えていたようだ。
また、庄氏は「『ORIGINS』が好評だったため、今では頭の中で“三部構成”で考えている。」と発言。これに対して鈴木氏が「自重せよ!」と制するシーンも見られた。「3年、4年、5年…わからないけど頑張ります。」と答えていた。

最後の質問は、『真・三國無双』シリーズの次回作で主人公にキャラクリを実装する予定はありますか?というもの。庄氏は「あるかないかで言えば、未定。」と回答。ただ、キャラクリに関する要望が多いことは認識しているそうで、今後制作するとなったら検討はしていくと答えた。
また『ORIGINS』発売後は、固定のオリジナル主人公だったからよかったという意見も多くあったという。もし続編を作ることがあればその点を踏まえて慎重に考えたいと回答していた。

『真・三国無双』シリーズについて語るTGS2025特別番組は現在、コーエーテクモ公式YouTubeにてアーカイブが公開中だ。番組ではさらに、先ほどの質問で“干されている”と冗談交じりに紹介されていた平田幸太郎プロデューサーが登場するほか、グッズなどの新情報も公開されている。