コミックマーケット準備会は12月29日、報道等における「コミケ」「コミケット」「コミックマーケット」といった“固有名詞”の扱い方について、公式サイトに声明を改めて掲載した。
X上においては端的に「他イベントをコミケと呼ばないで」と説明しており、各報道や他イベントの記事などに理解を求めている。
『報道等における「コミケ」「コミケット」「コミックマーケット」の商標の使用について』を公式Webサイトで公開しました。ひとことで言いますと「他イベントをコミケと呼ばないで」ということになります。ご理解のほど、よろしくお願いします。https://t.co/KP3bSs7WDq pic.twitter.com/YwcxYuiZiP
— コミックマーケット準備会 (@comiketofficial) December 29, 2025
「コミックマーケット」(コミケ)は、コミックマーケット準備会が主催する世界最大規模の同人誌即売会。今年2025年12月30日~12月31日に開催される「コミックマーケット107」(冬コミ/C107)でちょうど50周年を迎えるほどの歴史を誇る。
とはいえ国内や海外には当然、コミケ以外の同人誌即売会も多数存在。さまざまな文化を支え続けているものの、規模の違いから「同人誌即売会」というイベント自体が「コミケ」とまとめて呼称されるケースも報告されている。
今回、海外の同人誌即売会やマンガ・アニメ・ゲームのイベントを紹介する報道などで「XX版コミケ」のように、有限会社コミケットが有する登録商標を用いての紹介が散見されると、公式サイトでは経緯を説明。
これらの名称や類似名称が、こういった形で使用されることは、コミックマーケット準備会および有限会社コミケットが無関係のイベントに関与しているという誤解を与えることとなり、無用の混乱が発生する懸念を示している。
そのため「コミケ」「コミケット」「コミックマーケット」といったワードを使用した安易な説明は避けるよう理解を求めており、公式サイトに以前から掲載されていた「登録商標に関して」のページにも付記が行われているようだ。
