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“モーコン素人”すぎて知らなかったんだけど、『モーコン』ってグロすぎて日本で遊べないの!?映画でも炸裂した「フェイタリティ」に惹かれるがまま検索したら“お住まいの地域ではご利用いただけません”って言われた……【映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』試写会レポ】

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近年、ゲーム原作映画の快進撃が止まらない。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ソニック・ザ・ムービー』、そして『マインクラフト/ザ・ムービー』──。いまや、映画界の一大ジャンルと言っても過言ではないように感じます

かくいう筆者もにわかゲーマーとして、プレイの有無にかかわらずゲームが原作の話題作が公開されるたびに劇場に足を運んでいるひとりです。

そんな中、人気格闘ゲーム『モータルコンバット』シリーズを実写映画化した『モータルコンバット/ネクストラウンド』の試写会にご招待いただきました。

これはありがたい!当然、「行きます!!」と即答!

……したはいいものの、筆者は今回のレビュー記事を執筆する立場としてあまりにも深刻な問題をひとつ抱えていました。

「『モータルコンバット』って、なんだっけ……?」

恥を忍んで白状しますが、筆者は原作である『モータルコンバット』シリーズについてほとんどなにも知らない状態でした。名前を聞いたことがあるのと、格闘ゲームであることはなんとなく把握しているくらい。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

そんなレベルなので自分自身が未プレイなのはもちろん、友人がプレイしているのを見たこともなければ、動画や配信でどなたかがプレイしているのを見たこともない。

遊んだことがないゲームでもなにかしらの形でプレイ映像を見たことがあるとか、概要についてもおおかた知っているといったことが多いのですが、本作に限ってはそれがない

なんでこんなになにも知らないんだ……!と自分を恨んだのですが、これには「日本に住んでいたら誰もがぶち当たる切実な事情」があったのでした。

そんな“モーコン素人”の筆者がスクリーンで目の当たりにした衝撃と、その正体を知ってさらに感動したことについて本稿で綴っていきたいと思います。

絵・文/退屈健
編集/anymo

※この記事は映画『モータルコンバット』の魅力をもっと知ってもらいたい東和ピクチャーズさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


原作未プレイでも無問題。格ゲー原作ならではの「超キャラ立ち」な登場人物たちが織りなす怒涛のアクションでスクリーンに釘付けに

今回上映された『モータルコンバット/ネクストラウンド』は、2021年に公開された同作が原作の映画『モータルコンバット』の続編とのこと。

要するに筆者は原作未プレイにくわえて映画としての前編も未視聴という、正真正銘のなにも知らない男。いわゆる「ミリしら」です。

そんな状態で観たら設定も状況もなにもかも把握できなくて展開についていけないんじゃないか……??

そんな不安を密かに抱えたままシートに身を沈めたのですが──いざ上映が始まるとそんな心配をしていたことを忘れるくらいの圧倒的な「エンタメ」待っていました。

本作の主人公は、落ち目なアクション俳優、ジョニー・ケイジ

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

初見では、あの血生臭い『モータルコンバット』のイメージとはぜんぜん関係なさそうにも見えますが……れっきとした原作キャラとのこと。い、意外……。

重苦しい宿命を背負った他キャラを尻目に、「イッツショータイム」の決めセリフと絶妙な軽薄さで空気をかき回してくれる彼に、気づけば愛着が湧くこと間違いナシ。初見でも「あ、このお調子者に着いていけばいいんだな」という安心感を与えてくれる、本作の主人公兼ムードメーカーです。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

彼がこの戦いに巻き込まれていく姿と並行して、スコーピオンとサブ・ゼロの因縁(キャラ名わからなくても大丈夫です、映画を観れば大体なんで因縁なのかわかります)、そして世界を奪い合う戦いである「モータルコンバット」の行方が描かれるのが……映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』です。

それから、作中ほとんど戦ってるんじゃないか?ってほど繰り広げられる、ゴアくて爽快なアクションシーンも本作を語るうえでは欠かせないでしょう。

それぞれの目的や立場がアクションやその最中の会話を通じて直感的に伝わってくるため、初見であっても、それぞれの戦いの意義をちゃんと理解して見届けることができます。ミリしらでも、しっかり手に汗握れるってすごい。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな
登場人物たちはひとり残らず、これでもかというほどキャラ立ちしている。

途中、この武器の人とこの能力の人が戦うのか!どうなるんだ!?というワクワクのあまり、「この映画を格ゲーにしたらめっちゃ面白そうだな〜」などと思い、その数秒後に、原作が格ゲーであることを思い出しました。そうだった。

もちろん、前作を観ていたり原作をプレイしていたのであれば、細かい描写に対してもさらなる深掘りができてより楽しめるのは間違いないでしょう。

ですが、筆者のような「ミリしら」男でも、夢中になることができます。そのくらい、本作の「エンタメ」っぷりはすごいのです。

映画で散見された過剰なまでのグロ描写はまさかの「原作完全再現」。しかしそれが理由で原作のゲームは日本未発売

鑑賞後にやっぱり気になるのは、原作です。さっそく、ゲーム『モータルコンバット』シリーズについて調べてみることにしましょう。

というのも、映画での戦闘シーンで「そこまでしなくてもいいだろ!」「もうそいつ死んでるんじゃない!?」と言いたくなるくらいグロい描写が何度もあったのです。

これ、原作ではどういう感じなんだろ……?

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

ゲームは2023年発売の『Mortal Kombat 1』が最新作みたいですね。1とありますがシリーズ12作目にあたる作品のようです。

帰宅してからも、映画で活躍していたキタナのことが忘れられません。

あの鉄扇子、殺意マシマシでいいよな〜。

彼女を動かしてみたいし、原作も買ってみようかな。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

申し訳ございません?なにが?

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

えっ

お住まいの地域では……ご利用いただけません……?

『モータルコンバット』シリーズは、基本的に日本では未発売となっているとのこと。端的に言うと、「グロすぎて無理」。ゴア描写(=身体を破壊するような残虐な演出)が過激すぎるため発売にいたることができないみたいです。

な、なるほど。どうりで、プレイする機会もなければ動画サイトでプレイしている日本人ユーザーも、筆者の観測圏内では見かけることができなかったわけです。

ちなみに、この『モータルコンバット』という作品、実は「日本」への愛が深い

作中には「ライデン(雷神)」というそのまんまな名前の神様や、スコーピオンこと「波佐志半蔵(はさし・はんぞう)」という名の日本人忍者が登場したり、最新作では美しい茶屋や枯山水の庭園がステージになっていたり──クールな日本要素が多用されています。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

愛を向けてくれているのに、ゴア描写が強すぎて日本で発売できない……グロゲーなのに、なんだか愛おしくなってきました。

日本でプレイできないなら、動画を見てみることにしましょう

怯えながら恐る恐るプレイ動画を再生してみたところ……

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

あれ?

戦闘が意外とグロくなくて、拍子抜け。

たしかに出血は多い気もしますが、アクション自体は非常にスタイリッシュだし、途中から「あっ!このキャラは!」などと映画の記憶を呼び起こしてひとりで盛り上がってました。

これくらいなら発売しても大丈夫じゃない?

と思いきや───

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

あっ……あ──っ!!これ、映画で見たやつ!!!!!

発売に至れないほどのゴア描写……これは通常の戦闘の話ではなく、「フェイタリティ」という決めシーンのことだったらしい。なんてことだ、あれか!!あの、異様に力の入った人体ぶっ壊し描写か!

ゴア描写に尋常ではないこだわりを感じたので、映画鑑賞中はつい「ふむ、監督がこういう描写がお好きな人なんだな」などと邪推してしまっておりました。映画での印象的なグロシーンは、原作への深い敬意に基づいて「フェイタリティ」を忠実に再現した描写だったんですね……。

切断、爆殺、脊髄引っこ抜き。レーティング制度そのものを作るきっかけになった「フェイタリティ」のやりすぎグロ描写は制作陣のこだわりの賜物

「フェイタリティ」は直訳すると「致死性」、「(事故・災害での)死亡」になるそうですが、本作においてのそれは「ものすごく過激なトドメの一撃」といった感じのシステムを意味します。

『モータルコンバットフェイタリティ総まとめ』というグロ描写欲張りセットのような動画があったので、そちらも視聴して確認してみましょう!

あっ……

身体をまるで豆腐かのように切断したり引き裂いたりするのは序の口で、キャラによっては相手の首を脊髄ごと引っこ抜いたり、さらには下半身を失って逃げ惑う相手の頭部を叩き潰すなど多岐に渡る「フェイタリティ」が……。

いやこれ、想像以上にエグいですね。これは日本未発売となるのも納得。

というかほとんどのフェイタリティ演出が、どう考えてもやりすぎです。

もうとっくに死んでるって!!!(映画でも思ったけど)

10秒くらい死体をボコボコにしてるよ!!

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな
爆殺では物足りないのか、挙句の果てには地球ごと爆破したりもする(もうグロいとかではない)

フェイタリティによる過激描写はシリーズ通しての伝統芸であり、本作を象徴するシステムとなっているとのこと。

1993年に記念すべき同作の一作目、すなわち初代モータルコンバットが発売されたとのことですが、その時点でフェイタリティ演出があまりにも残虐かつショッキングな描写だったため、このことがESRB(北米のレーティング審査団体)設立のきっかけの大きな一因になったようです。

レーティング制度そのものを作るきっかけになったって、すごい。どんだけゴアに本気なんだ。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな
初代から脊髄引っこ抜きは健在

ただ、こういった多種多様なトドメ演出を見ているうちに、それらがただいたずらに残虐なだけのムービーシーンではないことにも気づかされました。
目を覆いたくなるくらいグロいはずなんだけど、その一方でずっと見ていたい気持ちにも陥ります

なんというか、美しい。人体の破壊にここまで真摯に向き合って創意工夫を凝らすのって、すごい。

『モータルコンバット』シリーズが30年以上の歴史の中で磨き上げ守り抜いてきたこだわりのシステムだからこそ、水戸黄門の印籠シーンのような「究極の様式美」を感じるのかもしれません。


『モータルコンバット/ネクストラウンド』は2026年6月5日(金)公開。

先述の通り、筆者のように原作未プレイかつ映画の過去作未視聴みたいな人間でも存分に楽しめるので、気になった方は是非ともチェックしてみてください。

ただ……!もし原作未プレイの方で劇場に足を運ぶ前にすこしでも余裕があるなら、こちらの【初期キャラのフェイタリティを総まとめ。シリーズ最新作『モータルコンバット1』はグロさもピカ“イチ”】をあらかじめ観ておくことを強くおすすめします!

「なんかこのシーンめっちゃグロいな!」という描写の数々が、映画館で「待ってました!!」の感動に変わるはず。

映画『モータルコンバット/ネクストラウンド』レビュー・評価・感想:やりすぎな

『モーコン』の歴史を学んだ今、いろいろなシーンをもう一度「正しく理解した状態」で鑑賞しなおしたくて仕方がありません。予習前と予習後で二度楽しめそうだ……!

公開されたら改めて劇場に行き、心の中で「待ってました!!」と存分に叫ぼうと思います。みなさんもぜひ。

ライター
『どうぶつの森』シリーズや『Minecraft』など架空世界を創造できるゲームを好んでプレイして現実逃避しがちな年中金欠絵描き。 ライブドアブログ『底辺絵描き・退屈健の毎日カツカツ生活』で絵日記更新中。
Twitter:@sentakubasami1
編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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