「必要なのは誠意(意味深)」にじよめちゃんは、いかにエロソシャゲ界に君臨する“最強”公式Twitterになったか? 意外とマジなコミュニティ運営術に迫る【インタビュー】

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ユーザーを教育するにじよめちゃん

ーーその結果、平均的な公式アカウントに比べ、捌き切れないような量の問い合わせが、にじよめちゃんに届いていると思うんですけど……。

にじよめちゃん:
 基本的にはだいたい拾ってるぞ。でも、言うほどは来てない。そのへんも段階的に教育しているから。

ーーどんな?

にじよめちゃん:
 まず、さっきも説明したけどさ、「にじよめちゃんはネットを監視してるだけなんだから、ゲーム本編のことは、そのゲームに詳しい運営に直接聞いて」と言っている。これが第一段階。最近はだいたい「これって運営に問い合わせたほうがいいよね?」って聞いてくるので、「そらそうよ」と答えて終わり。

ーーソシャゲプラットフォームの商流とかビジネス構造そのものをにじよめちゃんは教育してるってことですね。

にじよめちゃん:
 隠すメリットがとくにないからな。むしろわかっておいてもらえたほうが助かるまである。

ーーでは、教育は厳しくしていくほうがいい?

にじよめちゃん:
 まっ多少はね? でも、いきなりスパルタでも離れていくだけだと思うから、その後も段階的に、「はじめチョロチョロ中ドシバシ」なカリキュラムを組んでいるわけよ。

ーー(笑)。

「中の人って要らなくない? そんなヤツは免疫力で殺す」(にじよめちゃん)

ーーそんなナイーブなユーザーコミュニティが喜ぶことってなんでしょう?

にじよめちゃん:
 にじよめちゃんが反応すること自体が、そもそも喜ばれている気がする。一方的に眺めることに飽きてるというか、「企業アカウントはこちらから一方的に見るしかできないのが普通」っていう感覚があるようなので、どうでもいいレスを返すだけでも「反応してくれたうれしい」みたいな感じがけっこうあるね。「シャベッタァーーー!」【※】みたいな。「売れない地上アイドルよりも、人気地下アイドルのほうがファンが濃い」みたいなのと似てるかもしれん。

※シャベッタァーーー!……2011年年頭のマクドナルドのハッピーセットのCMで、飲み物を吸うとしゃべるスポンジボブのストローのオマケに対して、子役たちが大仰に「シャベッタァーーー!」と興奮している様子を念頭に置いている。
(画像はマクドナルドのプレスリリースより)

ーー定型になってる、「にじよめちゃん」、「なあに」というやりとり【※】は、その典型ですね。

※やりとり
Twitter上でリプライなどでなく、単に「にじよめちゃん」とつぶやくと、見つけ出され、「なあに」と返事が戻る現象。

にじよめちゃん:
 あれは「にじよめちゃんの名をちょっと呼んだら、察知して拾ってくれる、それだけでうれしい」みたいなやりとりになってるよな。「見つけ出す」ことにとても喜ぶ。だから鬼ごっこ的なものやね? 誰が鬼や。

ーー「このTwitterの世界の片隅に、見つけてくれてありがとう」なんですね。そもそも「みてるぞ」【※】 って言ってますからね。「ホントだ」ってなりますよ。

※みてるぞ……にじよめちゃんを紐解くキーワードのひとつ。特技がエゴサーチというにじよめちゃんは、Twitter上のにじよめちゃんに関するどんな発言も見つけ出し、発言相手をフォローするという超常能力を持っている。「みてるぞ」は、この捕捉能力が集約された言葉。実際に、に/じ/よ/め/ち/ゃ/ん などのように区切ったり組み替えたりしても、にじよめちゃんの監視下に置かれる。ある程度はTwitterの検索機能でも検出は可能だが、それだけでは説明が付かないような変則的なツイートもなぜか検知するこの怖ろしさ。
(画像はにじよめちゃんのツイッターより)

にじよめちゃん:
 まぁでもTwitterを始めたのは、「@nijiyomechan」ってアカウント名を誰かに取られる前に取りたかったっていう専守防衛的な動機【※】が主だったはずなんだけど、流れ流れてこういう展開になった。

※専守防衛的な動機
2017年3月15日のツイートで語られている。「にじよめちゃんがなんでツイッター始めたのか思い返してみたんだけど、べつに宣伝とか広報とか微塵も考えてなくて、なりすまし(騙り)予防のためのID取得と、あとにじよめにたいする批判的意見の検閲・取り締まりのためだったわ。」

ーーえっ。そんな動機なんですか?

にじよめちゃん:
 あともうひとつ「にじコインを使ったのにアイテムが付かなかった。詐欺だ」というツイートが流れていたんや。一般的にインターネットでは「反論」はしてはいけないとされているけど、企業活動としてはさ、「詐欺という違法なことをしている」というガセを流されているのを是正しないのも、コンプライアンス的に良くないんじゃないのっていう考えもあって。

ーーどういうことでしょう?

にじよめちゃん:
 だってそれを訂正しなかったら、我が社と取引関係にある会社は全部、詐欺の片棒担いでるってことになるわけでしょ。
 「それは良うないなあ」という気がしたので、「我が社ではそういうのはやってないので、課金したときにメールで送られてくるログとかを提供してくれたら補償します」とか、思わず誠実な対応をしてしまったと。あと「にじよめにはクソゲーしかない」みたいな投稿も見つけたから、「具体的にはどのタイトルですか」って聞きにいったら、「すいません、そんなつもりで言ったわけではないんです、作ってる人が見てるとは思ってませんでした」とか。それが本格的にツイートし始めるきっかけだったんじゃないかねぇ。

ーーエゴサーチからの言論統制(笑)。

にじよめちゃん:
 否定的な意見を見かけると、まずは挨拶代わりにフォローするよな。プロフィール欄に「アイコンは@誰々さんから」とか「コス垢→○○ 腐垢→△△」とかあったら、それらも全部フォローするし。そうすると相手は「みられてる」と萎縮するんで。

ーーフーコー【※】じゃないですか(笑)。フーコー的運用ですよ、それ。

※フーコー
ミシェル・フーコー。20世紀のフランスの哲学者。ニーチェやハイデッガーの影響下にあり、おもに権力についての考察を通じて、人間と社会についてを模索した。『狂気の歴史』、『言葉と物』、『監獄の誕生』、『性の歴史』などの著書があり、続く“パノプティコン”については、『監獄の誕生』で考察している。

にじよめちゃん:
 風子?【※】 『CLANNAD』?

※風子
伊吹風子。2004に発売されたkey制作の恋愛アドベンチャーゲーム『CLANNAD』に登場するヒトデ好きの女子校生。じつは設定上の重大な秘密を抱えている。

農奴A:
 ハイ。「見られている」という感覚が内面に形成されることで、実際には見られていなくても見られているという感覚を持って行動を自主的に規律化するという、ベンサムの一望監視型監獄(パノプティコン【※】)に関する思考実験をした人物です。

※パノプティコン……功利主義者として知られるベンサムによる18世紀の刑務所の構想と、その詳細を著した書物。語義としては全展望監視システムを指し、そのとおり、看守が中央におり、円形に配された各収容者のスペースを一望できる構造のものだった。フーコーは、これにより収容者は看守が象徴する権力によって常時監視されることで、それを意識し、やがて権力を内在的に取り込み、自己の規律化を行うようになっていくと解説している。
(画像はwikipediaより)

にじよめちゃん:
 そう、それ。それが言いたかった。パノプティコン、知ってた。気さくないいヤツや。自主的にな、自覚を持って。そういうことよ。それを書いて。

ーー監視を経て、衆生は自己規律化していくと。それは監視でなく「弾圧」と言い換えても……。

にじよめちゃん:
 最初から「弾圧垢」やと言うてるやろ。

ーー言っちゃった(笑)。確かに統治しているわけですから、弾圧や徴税も起きますよね。で、弾圧の結果、臣民たるユーザーたちが「みられている」ということにむしろ悦びを感じ始めたんですね。

にじよめちゃん:
 さっきの「詐欺」とか「クソゲー」みたいな風評被害の話なんかさ、「たとえこれだけ不満を漏らしてもそれを聞き入れる者すらいない」、「もうどうせ見てないから言っていいだろう」という「自分たちは棄民」みたいな諦念が半ばあるわけで。その裏返しとして「反応してくれるだけでうれしいシャベッタァァ」みたいなところがあるのかもしれない。

ーー「うれしいびくんびくん」と(笑)。承認欲求を満たしてあげるためのエゴサーチ。深く入り組んでますね。そういうときに気を付けていることってあるんでしょうか?

にじよめちゃん:
 さっきも言ったけど、やっぱ価値判断をしないことじゃない? 褒めるのはまだしも貶さないってことじゃないかね。どうしても良し悪しを述べなければいけないような場合は、人の意見を引用して、「~と言っている人がいるようですねぇ……」と済ませとくね。「ん? にじよめちゃんは引用しただけだよ? 文句があるなら本人に言えばいいじゃん?」って感じで。

ーーそれはテクニックですね。それは天賦のテクですか?

にじよめちゃん:
 もともと人様のモノをどうのこうの言う前にてめえの商売が大事だから。とはいえ明確にそのへんを意識したのは、ユーザーから「まんべくん【※】に似てません?」って言われたのがきっかけやな。まんべくんが左派的な思想を全面に展開して失脚していったのを見て、「うーわ」って。「ああなったら終いやな」とにじよめちゃんは思ったわけよ。

※まんべくん……北海道長万部町のイメージキャラクター。公式キャラクターながらTwitterで奔放な発言をし、一役有名となったが、戦争をめぐる発言がもとで謝罪後、発言を止めている。

ーーいわゆる「中の人」のしゃしゃりですね。

にじよめちゃん:
 そもそも、中の人って要らなくない? 外側だけでも動けよ。もしくは中身がいるならそいつが出てきて仕事して矢面立てよ。
 にじよめちゃんにも「中の人は誰なんですか?」って質問がよく来るけど、「じゃあ、おまえには中の人がいるの?」とか、「ひと皮剥いたら中から人がでてくるの? そんなわけないよな?」と答えてるな。もしにじよめちゃんの中に人がいたら、もちろんそんなヤツは免疫力で殺す。

ーー(爆笑)。にじよめちゃんはにじよめちゃんですからね。

にじよめちゃん:
 そうよ。もともと特別なオンリーなんとかよ。

にじよめちゃんがケンカに1000%勝つ理由

ーーかくのごとくインターネット市民たちの中に、ご自身の内面化を成功させたにじよめちゃんですが、一方で嫌がられたり、戦ったりなどないんですか?

にじよめちゃん:
 レスバトルね……。武力行使は極力避けてるつもりやけど、やると決めたら掃討戦やな。……相手が全面撤回して終わるか、アカウントごと消滅するか。

ーーそれってどっちにしろ完全勝利じゃないですか(笑)。

にじよめちゃん:
 一般にインターネットビジネスの揉めごとでは「謝ったほうが勝ち」とされてるけど、ここで思い出してほしいのだが、にじよめちゃんの場合は、もともとが謂れなき中傷をコンプライアンス的な観点から「いやそんなことは起きてませんよね? 根拠は何ですか?」って是正しているにすぎないわけで。
 「ふだんのツイートで価値判断をしない」というのがここで重要になるのよ。人によって見かたが変わるような話題だと、たいてい外野が割り込んできて泥沼化する。でもにじよめちゃんは基本的に、にじよめで実施したこと、していないことに関しての事実関係しか言わないので、1000%絶対に勝つ。こっちのほうが詳しいんだから。

ーー同時に、にじよめちゃんは嫌がられることはないと。

にじよめちゃん:
 強いて言うなら「エゴサーチが嫌だ」という人もいると思うけど、そもそもそういう人たちはTwitterに向いてないよね。そういう子たちは「にじよめちゃん」という単語を入れないようにして発言しているみたいね。「215cm」とか「njym」とか隠語にしてるみたいだけど、そういうのひととおり把握済み。泳がせてるだけですから。みてるぞ。

ーー(笑)。そもそも身長215cmって、どこからきた数字なんですか?

にじよめちゃん:
 にじよめちゃんはみんなの中にいる……ということは、見る者の内面でそれぞれのイメージに適った大きさになるとも言える。ただいつだったか、ビットキャッシュ主催のキャラクター総選挙【※】の参加要請があったとき、登録データとして身長や体重を定めなければならず。そこで、ほかの参加者を圧倒できる恵体が望ましいということで、このぐらいの数字に仮決まりしたわけだ。

※キャラクター総選挙……オンラインゲームのサービスまわりを中心に、ゲーム内キャラクターやマスコットキャラクターを集め、投票によってテッペンを決める、ビットキャッシュ主催のWebイベント。2015年にスタートし、にじよめちゃんは2016年に登場。紆余曲折を経て特別賞を受賞している。
(画像はビットキャッシュプレゼンツ「キャラクター総選挙」より)

ーー(笑)。主権でありユーザーの自己規律が具象化したものだからけっこう任意に決まると。しかし215cmってジャイアント馬場【※】クラスですよね?

※ジャイアント馬場
1938-1999年。日本のプロレスラー。身長209cm、体重135kgという巨体を誇る。アントニオ猪木と並ぶ日本プロレス界のレジェンド。

にじよめちゃん:
 いまの子たちは馬場さんとか解るのかね? 身長的にもっと近い格闘家がチェ・ホンマンで218cm、ボブ・サップが200cmジャストなので、オーバーサップということになるな。

ーーサップよりデカい。しかも頭が相当な比率を占めている。しかも口が悪い(笑)。

にじよめちゃん:
 悪くない。口に良いも悪いもないんだ。繰り返しになるが、にじよめちゃんがダメ出しをしたりしてるわけじゃないやろ? あと、にじよめちゃんの口調が反社会的勢力風などと言われるけど、違う、そうじゃない【※1】。ゼニカネの話をするとき、「なんぼになるんや」とか「なにかいのう」とか、大阪弁や広島弁のほうが据わりがよく感じるやろ。なんだろうな。たぶん萬田銀次郎さん【※2】の影響だ。

※2 萬田銀次郎……原作・天王寺大、作画・郷力也による漫画ゴラク誌で連載中のマンガ、『ミナミの帝王』の主人公。大阪はミナミでヤミ金融業を営んでいる。
(画像はAmazonより)

※1 違う、そうじゃない
元ラッツ&スター鈴木雅之の1994年のヒット曲のタイトルをあえて使っている。当該曲はタイトルの書かれたCDジャケットが、汎用性の高さからネット上のあちらこちらで活躍しており、にじよめちゃんの目に日常的に触れている可能性が高い。

ーー主権にして帝王(笑)。

にじよめちゃん:
 たけし映画【※】とかの見過ぎで、大阪とか広島の訛を聞くと脊髄反射で反社だと思うんだろうけど、ナイーブかよ。ちょっとしたフレーバーテキストだろ。

※たけし映画
ビートたけしによる映画のこと。ここではリアルな暴力描写を特徴とする「アウトレイジ」シリーズなどの作品を指している。

ーー(笑)。でもそう詰められるのが快感で、Twitterのフォロワーが5万人近くになっていると。

にじよめちゃん:
 およそ1割程度は、にじよめちゃんをフォローしないと回せないフライングガチャに釣られてきた連中だと思うけどな。まあ、そういう客のほうがだいたいはアクティブなんだけど。

ーーでも世間的にちゃんと人気のあるゲームのTwitterアカウントを見に行っても、せいぜい1〜2万くらいです。5万人はやっぱり多いですよ。女性受けも妙にいいですし。

にじよめちゃん:
 そもそもにじよめちゃんは、おおむね女性ウケいいよ。肖像画にしても女性作家が描いているみずみずしいタッチのかわいさがあるもの。

濁った目をみずみずしくさせるにじよめちゃん。逆に怖い

ーー自分でいう(笑)。しかし、確かにきっぷのよさみたいなのも女性ウケはよさそうですね。

にじよめちゃん:
 にじよめちゃんは、ときどき思うわけ。女は度胸。やはり同性からモテないのはカッコ悪いと。なので参考にしている生きかたがあるわけよ。

ーーそれはぜひ知りたいですね。たとえば誰を参考に?

にじよめちゃん:
 シェリル・ノーム。

――……『マクロスF』って、ちょっと古くないですか?

にじよめちゃん:
 当時小学生に大人気だったんだぞ。まあいいや、そうその銀河の妖精さんですよ。とりま頭カラッポにして『マクロスF』のキービジュアルを思い浮かべてみろ。

『マクロスF』のキービジュアル。左がシェリル・ノーム。右がランカ・リー
(画像はマクロスポータルサイトより)

 見えるだろ、緑色の清純派ヒロインとキャバ嬢が。すると「こんなんランカの全面勝利やろ」と思うわけ。で、蓋を開けてみるとそんな前評判から一転して、泣いたり鬱になったりするだけでとくに何もしないランカと、かたやへし折られても立ち上がり、ひとりでぜんぶなんでもやるシェリルの格好よさ。あなたの周囲でシェリルよりもランカが好きっていう女の人を思い浮かべてみ? つまりは“そういうこと”ですよ。

ーー自分を擁護したい系ですね。悲劇のヒロイン気質というか。

にじよめちゃん:
 応援したくなるのはシェリルでしょ? あれって同性から見ると、見た目やキャリアも完璧なのに、それでも怠らず増長せず、自分の長所は長所として認めつつ、まだやれる! と頑張るところがすごく憧れるところだから。

ーーそういうシェリル・ノームに学ぶ的なところが、潜在的ににじよめちゃんの信頼性を支えているんだなと思いました。

「何をしてくれるかじゃなく、何をできるかを考えてほしい」(にじよめちゃん)

ーー最後の最後に今後のにじよめちゃんというか主権のありかたについて、語ってください。

にじよめちゃん:
 なんだろ。でもここまでも、にじよめちゃんが伸びたというより、にじよめ内のゲームが思ったほど伸びず、相対的に「そっちが話題になってるように見える」という話だと思うので、にじよめちゃんが伸びているんじゃ困るんだよ。

ーーだはははは(笑)。

にじよめちゃん:
 あと各ゲームの運営から、「ちょっとTwitterでこういう告知をしたんで拡散してください」みたいな依頼がにじよめちゃんに届くけど、その個々のゲームのTwitterアカウントのフォロワー数が、多くても3000とかそんなんだったりするわけ。頼まれればRTくらいするけどさ、その前に「そもそもTwitterなんてタダなんだから、自前でもっとがんばって運用しとけ」という思いが基本的にある。
 別に変なネタ投稿しろって話じゃなくて、ちゃんとイベントの事前告知して、開始告知して、ヒント与えて、FAQ載せて……とか、やることなんていくらでもあるでしょ。

ーーなるほど。主権に参画している人たちも、もう少しがんばってくれと。

にじよめちゃん:
 にじよめちゃんが何をしてくれるかじゃなく、にじよめちゃんに何をできるかを考えてほしい【※】

※にじよめちゃんが何をしてくれるかじゃなく、にじよめちゃんに何をできるかを考えてほしい……元は「国が何をしてくれるかじゃなく、国に何をできるかを考えてほしい」(Ask not what your country can do for you. Ask what you can do for your country. )。第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディの就任演説(1961年)より。続いて世界の人々に向かって、アメリカが何をしてくれるかではなく、人類の自由のために、ともに何ができるかを考えましょう、と続く。
(画像はWikipediaより)

ーー(大爆笑)。ひとつ間違うとケネディのように暗殺されそうですね。で、ええとそれは、にじよめに集まっているSAPの皆さん宛ですね。ユーザーに対しては?

にじよめちゃん:
 主体性に任せているんで。

ーー主体性のある民になれと。

にじよめちゃん:
 そう。というか主体性なのに「なれ」と命じるのもおかしな話でしょう。だから「にじよめちゃんはキミたちの主体性を信じてる。みてるぞ」ということかな。

ーーキレイに締まりました!(了)

 直接話すと、にじよめちゃんはTwitter以上にキレッキレだった。と同時に、賛否の声はあると思うが、これほどユーザーとコミュニティのことを真摯に考えている「公式」も、そうはいないのではないか……と思う。まあ、やっぱり呆れるほど、口は悪いのだが。

 さて、話をひとまず終えて、そんな感想を抱いていたそばから農奴A氏が、「いま『○○の死体に興味ないすか?』っていう死体ネットワークからのメールが来ています」と、にじよめちゃんに奏上し始め、電ファミ取材陣も大爆笑。

 価値の判断はせず、ひとつひとつを綺麗ごとで片付けず、世話焼きのアビリティを根っこに持ち、かなり本音でしゃべるにじよめちゃんは、ソーシャルネットワークの過渡期に奇跡的に開いた竹の花のようなものかもしれない。
 だが、プレイヤーはそこに親しみを感じ、「わかっている」アカウントとして人気となっているのだろう。大いなる慈愛に湛えられたにじよめちゃんの濁った瞳は、そういうにじよめちゃんが気になってしかたがないひとりひとりをずっと「みている」のだ。それはTwitterやメルマガという外側からであると同時に、にじよめちゃんをいつのまにか内面化させてしまったあなたの内側から……。

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取材
電ファミニコゲーマー副編集長。「ニコ」出身。
Twitter:@daichittax
取材・構成
週刊ファミ通、ファミ通.comなどを経て、電ファミニコゲーマーに参加。好きなは農奴はロパーヒン。
Twitter:@koyamaondemand

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