アダルトBLゲームの舞台化は、見るだけの“壁”だったファンを新境地へ連れ去った! 『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』は2.5次元に不可能なんてない……と教えてくれた

 アダルトBLゲームの金字塔と言われ、絶大的な人気を誇る『ラッキードッグ1』【※】の舞台化演目、『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』が、2018年3月24日~30日のあいだ、東京品川の六行会ホールにて上演されました。

※ラッキードッグ1
2009年にTennenoujiより発売されたアダルトBLゲーム。2018年3月8日にプロトタイプよりPlayStation Vita版が発売された。禁酒法時代のマフィアを軸に男同士の絆や恋愛を描く。

 アニメやゲームを舞台化する2.5次元がブームとなって久しくなりますが、アダルトBLゲームの舞台化は稀なことでした。なぜならBLゲームというジャンルは男と男の恋愛模様を描くため、“アダルトシーン”が必要不可欠だったからです。

 では今回、舞台化上で“アダルトシーン”は、いったいどう表現されていたのでしょうか?

 2009年に発売されたPCゲーム『ラッキードッグ1』……通称『ラキド』を骨の髄までしゃぶり尽くす勢いで“沼”にハマっている記者が、ゲネプロを観劇してきました。そのレポートをお送りいたします。

 ……それからひとつ注意があります。本文には、BL作品なので男性どうしの恋愛模様が色濃くつぶさにレポートされています。読み進められる方は、ご覚悟を。

 幕開けすぐ、口から心臓が飛び出るほど驚きの舞台。BL=アダルトシーンだけじゃない“舞台だからこそ味わえる興奮”、そしてBLファンにとって、舞台だからこそ得られる新境地とは? その真髄をご紹介しましょう。

文・写真/かなぺん


【主要人物紹介】

 

役柄(演者)/左から:バクシー・クリステンセン(馬庭良介)、ジュリオ・ディ・ボンドーネ(輝海)、ベルナルド・オルトラーニ(杉江優篤)、ジャン・カルロ(堂本翔平)、ルキーノ・グレゴレッティ(山内圭輔)、イヴァン・フィオーレ(佐藤慎亮)

 ジャン・カルロ:
“LUCKY DOG”と呼ばれるほど運のいい男。筋金入りの脱獄犯。ジャンと呼ばれている。マフィアCR:5の下っ端構成員だが、次期ボス候補。フルネームはジャンカルロ・ブルボン・デル・モンテ。

ベルナルド・オルトラーニ:
CR:5の中では古株の幹部。ジャンとは、ブラックジョークを言い合いながらも、いい感じの距離感を保っている。

ルキーノ・グレゴレッティ:
CR:5の幹部。豪快で金遣いが荒い。自分に絶対の自身を持っている。無類の女好き。

ジュリオ・ディ・ボンドーネ:
CR:5の幹部。殺しの仕事に関しては確実だが、死体を見て興奮するという異常な性癖を持っている。

イヴァン・フィオーレ:
CR:5の幹部。伸し上がるためには仲間を次々と蹴り落とすことで有名。口が悪いが、若くして上り詰めるだけの実力を持っている。

バクシー・クリステンセン:
CR:5と抗争中のギャング団GDに所属するマフィア。驚異的な戦闘能力を持っている。

舞台はBLファンでも、全身の血が沸騰し、身が蒸発しそうなほど“大興奮”の連続!

 舞台そのものをレポートする前に、まずは舞台の概要をご説明しておきましょう。

 舞台版のストーリーは、『ラキド』ファンの皆さま向けなら、「脱獄からデイバンまで。ベルナルドのルートを軸に展開し、個々のルートの見せ場を集約。バクシーもいるよ!」で伝わるのですが、舞台版から『ラッキードッグ1』に興味をもった方々にストーリーを説明させていただきます。

【ストーリー】

 禁酒法が施行された1930年代のアメリカ。貿易都市デイバンにはふたつの勢力“CR:5”と“GD”のギャング集団が抗争を繰り広げていた。

 ある日、CR:5の幹部4人が一斉に逮捕され、幹部たちは監獄へ。このときちょうど同じ場所に収監されていた、CR:5の下っ端構成員ジャン・カルロに、ボスから「幹部を連れて脱獄せよ。成功したら次期ボスの座を譲る」という命令が下される。“ラッキードッグ”という異名を持つほど運のいいジャン・カルロは、CR:5とともに脱獄に成功。

 しかし、忍び寄る影、家族の裏切り、GDとの縄張り争い、ボスの行方不明、と次々に事件が襲いかかる。名誉と絶対遵守の掟の狭間で、ジャン・カルロが次期ボスとして成長していく様を描く。

 ……というように、BLゲームとはいえ、ハードボイルドなマフィア世界を描いているのが『ラッキードッグ1』です。これを初めて舞台化したものが、今回レポートする『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』になります。

 公演はすでに終了していますが、舞台開幕後、観劇したファンたちがものすごい熱量で感想をSNSに投稿。観に行けなかった原作ファンたちは「チケットとれなかった!」、「行けばよかった」と嘆き悲しみの雨に暮れました……。

 そんな熱いファンたちの願いが叶い、2018年6月30日~7月8日まで、新宿・シアターサンモールにて再演が決定しています。

「BLシーンはヌルいでしょ?」という見くびりを、開始1分でへし折られる

 『ラッキードッグ1』といえば、過激で特殊な性癖のあるアダルトシーンが人気のBLゲーム。舞台公演に先駆けて電ファミで行ったインタビューでは、演出家の鄭光誠氏から「BLシーン、ヤリますよ」と知らされていました。

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 とはいえ、これはゲームでなく舞台。大衆の面前での演技なので、“ヌルくて当然だよね。『ラキド』の良さはCR:5の人間模様だし。安心してください。解っています”と言わんばかりに、落ち着いた気持ちで着席。

 しかし、舞台の幕が上がると……生唾を飲むことになりました。

 目の前には鉄格子が浮かび上がります。物語『ラッキードッグ1』の始まりでもある、ジャン・カルロこと“ジャン”とCR:5幹部の“囚人脱獄時代”というわけです。

 スゥーっと照明があるポイントを照らすと“男の看守が男の囚人相手に口で奉仕をしている風”ではありませんか! 想像の斜め上をいく超展開に、自分の観ている舞台が現実ではなく、欲望による妄想を映し出しているのかと思ってしまったほどです。

 直接的すぎる表現手法に、さすがに唖然……。

 観客の皆さん、同じ思いだったのでしょう。どよめきがホールに響きます。同時に『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』が、2.5次元舞台の持つ華麗なイメージに準ずるものではなく、『ラッキードッグ1』という作品を“舞台という手法で観せること”が主軸であることを理解しました。

 冒頭のシーンは、まるで「『ラキド』ファンの皆様、ご覚悟めされよ」という、メッセージを投げつけられたかのようでした。こうして“舞台だから、きっとBLシーンはヌルい”という事前の想像は、開始1分でへし折られました。

 収監されたジャンとCR:5の幹部は、その後に無事脱獄。ほっとしたのも束の間……、抗争相手のマフィアGDの魔の手が忍び寄り、襲撃に遭ってしまいます。

 元CR:5の構成員だった襲撃者を捕まえたそのときでした……。元構成員の胸元がはだけ、まさかの胸チラ! 舞台上では真剣なシーンが繰り広げられているのに、BLファン魂が悲しいかな“男の身体のチラリズム”に反応してしまいます。

 BLというものは、なにも“ヤッている”シーンだけが重要なのではありません。物語を彩るキャラクターたちの些細な所作ひとつひとつが煩悩を駆り立て、スイッチひとつでどんな場面でも楽しめるものなのです。

 冒頭の直接的なBL描写の次は、こうした間接的な手法が襲来……。序盤からの連続攻撃を前に、“ 舞台のBLだから”というだけで、“BLの真髄が表現できなくなる”ということはないのだと知りました。

 とはいえ、「もっと過激なアダルトシーンはいったいどうなるの?」と思いながら観劇を続けていたところ、“シルエットで見せる”という手法が取り入れられ、これには驚かされました。

 具体的には、デイバンの街に戻って囚人時代を振り返るCR:5の幹部たちが、「脱獄のためにジャンが身体を使った」という思い出を語る場面です。

 白い布にシルエットとして映し出されたのは、アダルトな姿勢で絡み合うふたりの姿。そこでナニが行われているのか……。口に出さずとも一目瞭然というわけです。さらに、シルエットに動きが加わるため、BL作品というものは“そういうものである”と理解しているはずのファンですら、にやけ顔を通り越えて赤面してしまう展開に……。

 この手法は、ルキーノから「ボスらしくするには身綺麗にしろ」と言われ、ジャンがデイバンの街でも屈指の“手技を持つサロンの女性たち”に身体を洗われるシーンでも踏襲されました。

 摩擦を表す擬音や、指を舐めまわをシルエットで見せながら、「あら、大っきくなっちゃった」という台詞がカブります。

 直接的に、間接的に……そしてイメージ豊かに。「BL作品の舞台化はエロシーンが必須で、ファンもそれを望んでいるが故に実現が難しい」といわれてきた点を、すべて違う手法であっさり超越。

 なかでも“シルエット”にしてしまうという手法には、観る側の妄想がより強く掻き立てられました。あからさまに表現していないからこそ、観ていると興奮し、そして赤面してくるのです。これにはもう“参りました”のひと言!

ジャンとCR:5幹部たちの個別シーンにおける表情差分から見える、関係性と絆

 主演の堂本翔平氏が演じるジャンは、一挙手一投足“愛すべき可愛い存在”でした。「~だろっ」という語尾や、台詞のあいだにふと入る「へへへっ」という屈託のない笑いかた。そして、口角をキュッと上げて笑う表情。座布団が1000枚あるなら差し上げたいレベルで“ジャン・カルロ”そのもの。

 そんな、ジャンとCR:5幹部それぞれのあいだには、BLファンを悶絶させる魅力的なシーンが山ほどありました。ふたりきりになった瞬間、ジャンにだけ見せる各幹部たちの素顔。ときに動揺するものの、すべてを受け入れるジャンは、まさに“次期ボス”にふさわしい男と言えるでしょう。そんなジャンとCR:5幹部たちから“深い絆”が伺えました。

 BLは身体の結びつきだけが魅力ではありません。そう“心情”の深い結びつきも重要なポイントです。

 金髪ビューティー好きのルキーノが、ジャンの髪をいじると、ジャンは少し鬱陶しそうな表情。しかしその後、ジャンが使用する銃をルキーノが選び始めると……。ジャンは「ルキーノと同じ弾が使える銃がいい」とおねだり! コロッコロ変わるジャンの表情は無条件で可愛く、ジャンにとってルキーノは、“素の感情を受け入れてもらえる相手”なのだとしみじみ思わされます。

 さらに山内圭輔氏が演じるルキーノが絶妙な雰囲気を醸し出していました。ルキーノは“すべての人間が自分に惚れ込むこと”が前提の自信家だけに、ジャンの前でも史上最強のドヤ顔……。2次元のスタイルを超えたのではないかという長い脚が美しく組まれ、ゆっくり「ニッ」と笑う所作からは、“大人の男の余裕”すら伺えました。

 ただ、銃を選んでいるだけなのに……。“ルキーノ×ジャン”が漂わせる空気感に鼓動が高まり、悶絶がとまりません。

 物静かなジュリオは、死体を前に性的な興奮を見せて大暴走。ジャンはナイフを突きつけられ、股間をまさぐられ、襲われたにもかかわらず……ジュリオのすべてを受け入れ、優しく抱き締めるのです。飄々とした表情の多いジャンが、じつは包容力あふれる頼れる人間であることが、このシーンだけでも伝わってきました。

 さらに、輝海氏の演じるジュリオは“静と動”のそれぞれに“狂”が混在した存在。名門ボンドーネ家の御曹司としての好青年の一面があるものの、「ジャン……さん」と心酔し、真っ直ぐすぎる視線を送ってくるのです。それはまるで“静の狂気”とも言えるもの。そして、戦闘シーンの後にみられる大暴走は“動の狂気”。どちらの狂気にもジャンという存在が大きく関係しています。つまり、ジュリオにはジャンが必要不可欠であるということが、苦しいほど伝わってきました。

 そんなジュリオを、ジャンがすべて受け入れた瞬間が“ジュリオ×ジャン”の真骨頂! もう……無言で頷き続けました。

 ベルナルドとジャンは、ストーリーの兼ね合いからふたりになることが多くありましたが、ここでは株価の資金調達で大金を稼いだシーンに注目。幹部の仕事をまだ理解しきれていないジャンは、ベルナルドが諸手を上げて喜んでいる理由がいまひとつ掴めない様子。しかし、戸惑いながらもベルナルドに合わせ、笑顔を作っています。その後、祝杯を挙げたレストランで、ベルナルドにワインを注いでもらう瞬間のジャンは、褒められて喜んでいる仔犬のようではありませんか。

 さらに、杉江優篤氏の演じるベルナルドは、ジャンに向ける視線、触れる手つきの隅々にエロティズムを忍ばせており、「ベルナルドはジャンに対して“仲間以上の感情”を持っているのでは?」とつねに匂わせてくれるのです。

 CR:5の古株幹部として秘めていることがあるにもかかわらず、ジャンといるときだけは明らかに表情が和らいでいます。笑顔も見せれば弱い部分も吐露する……。お互いを認め合い、心の隙間にそっと寄り添い合うという“ベルナルド×ジャン”には、ジーンと胸が熱くなります。

 イタリア系の血筋が源流とされ、血統が重んじられるCR:5において、混血のイヴァンがつねに喧嘩腰で感情的なのは、そんな自分に劣等感があるからなのでしょう。しかしジャンは、イヴァンに喧嘩をふっかけられても流せるスキルの持ち主であり、血筋に対して好悪を持たない“人を平等に見る目”を持っていました。

 佐藤慎亮氏が演じるイヴァンからは、CR:5の幹部ですら信じていないという一匹狼感が痛いほどに伝わってきました。しかし、始終雄叫び声を上げるイヴァンですが、やはりジャンの前ではその声色が違うのです。“何があってもジャンはイヴァンを否定しない”という確信があるからでしょうか。

 “イヴァン×ジャン”はまさに最高のダチ! 情けない姿を見せることに気負いもない、偉ぶることも、虚勢を張る必要もないのです。何よりも、最終的にイヴァンはジャンの指示にはしっかり従うため……思わずほっこり。

 CR:5の幹部たちはそれぞれ、ジャンの前でしか見せない一面を持っていました。それらのシーンからはジャンと彼らの“絆”がしっかりと伺え、視線が合った、触れ合ったなどの瞬間、自然とそこに“愛情”を感じられます。BLゲームと言えば、攻略対象ごとにルートが存在するもの。舞台はこうした攻略キャラごとのルートをしっかり回収してくれました。そこには体だけではなく“心”の結びつきを感じ取ることができました。

 なお、全公演が終了したのちに判明したことを追記すると、ラストシーンで、ジャンが誰と結ばれるかは、“日替わり仕様”脚本の途中2シーンとエンディングの合計3シーンが、結ばれるキャラクターごとに異なるルート別となっていました。

 同じ台詞でも、結ばれるキャラクターとの“ルートに入った”ときは、声色や表情が違っていたのです。ゲネプロ公演で杉江優篤氏の演じるベルナルドがとてもエロティックに感じ、“2人の距離がやたらと近く、イチャイチャしている”と感じたのは、ベルナルドのルートに突入していたからというわけです。

“ファンサの嵐”に赤面悶絶。舞台化によってBLファンとしての“新境地”が開拓できた!

 ボスが行方不明の状態で、CR:5に襲いかかるGDの魔の手。なかでも強敵バクシーの襲撃。そして幹部どうしの亀裂とすれ違い。そして行方不明となったベルナルド。

 デイバンの街はGDの手に落ちるのか……。息もつかせぬ展開が続きます。

 しかし、ベルナルドが残した手紙をもとに、ジャンが大奮闘。バラバラになったCR:5幹部がファミリーとして集結し、無事ベルナルドは救出されます。

 日替わり仕様のラストシーンですが、ゲネプロ公演はベルナルドでした。『ラキド』ファンが大好きな“シガーKISS”のシーンもしっかり再現されました。

 これにて大団円。「ハッピーエンド、おめでとう」と、むせび泣きながら拍手を贈るも、つかの間……物語が一段落しフィナーレがはじまると、CR:5の幹部とジャンが踊り始めました。それだけではなく、客席に降り、ファンサービス(以下、ファンサ)をしてくれるのです。

 「CR:5が至近距離に立っている! せっかくなので舐め回すほど見たい!」 しかし、不思議なことに直視できないのです。その理由は単純。『ラッキードッグ1』がBLゲームだからです。

 BLゲームというのは、プレイヤーはあくまで“第三者の視点”。受けキャラと攻めキャラの恋模様を、プレイヤーは影からそっと見守っている存在なのです。つまり、“CR:5の面々と自分(プレイヤー)の視線が合う”ことは、あってはならないことだったのです。

 ところがこのフィナーレは、ファンサ、ファンサ、ファンサの嵐。ジャンの笑顔には「ジャンさん、マジ天使」と萌え、CR:5の幹部たちには「いやいや、あなた方の視線はジャンさんに向けるものであって、私ごときが頂戴するなど恐れ多いです」と一瞬、視線を辞退してしまいたくなります。

 とはいえ、やはり嬉しいので「恐悦至極に存じます!」と神に祈りを捧げる気持ちで、視線をいただきました。もちろん、実際に視線が合っていたのかは謎ですが、そこは身勝手に解釈し、幸せな気持ちに浸らせていただきましょう。

 誰が想像できたでしょうか……。CR:5の幹部からファンサをもらえ、なおかつ運が良ければ目線がもらえるなど。まさにこれは“舞台だからこそ”味わえる楽しみです。

 BL作品はこれまで、プレイヤーの身に何かが起きることはあり得ませんでした。しかし、『ラッキードッグ1』が舞台化されたことにより、観客という立場になることで、作品の中に巻き込まれるという衝撃が体験可能に!

 こうして、赤面悶絶しているあいだに『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』の幕は降りました。

(C)WoGa (C)STAGE CR:5

2.5次元の世界に舞台化できないジャンルはないのでは?

 「『ラッキードッグ1』が舞台化されるとどうなるの? アダルトBLゲームだよ?」という素朴な思いから、今回の『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』について、公演前インタビュー、そしてゲネプロレポートを続けてきましたが、いくつか得られたことがありました。

 “アダルトすぎて舞台化は無理”と思われていた作品が、舞台だからこそ見せられるシルエット手法などによって、より妄想を膨らませてくれることがわかりました。

 そして舞台という状況は、プレイヤーである観客を巻き込むことによって、これまで第三者目線でしか触れ合えなかったキャラクターたちへの干渉を生み出し、BLの世界では“プレイヤーは壁であり空気”という定義を破壊し、新境地を味わわせてくれることがわかりました。それは「舞台にできないジャンルなどない!」と思わせてさえくれるほどに。

 こうした転機となった『THE STAGE ラッキードッグ1 first luck』は、すでに再演が決定しています。つぎはどんな熱量で観客に興奮と、新しい境地を与えてくれるのでしょうか?

脚本:喜多村太綱、演出:鄭光誠

キャスト:ジャン・カルロ(堂本翔平)、ベルナルド・オルトラーニ(杉江優篤)、ルキーノ・グレゴレッティ(山内圭輔)、ジュリオ・ディ・ボンドーネ(輝海)、イヴァン・フィオーレ(佐藤慎亮)、バクシー・クリステンセン(馬庭良介)、デイヴィッド・オーウェン(吉村和紘)、ホーナス・オサリバン(藤澤雄生)

加来亮凪/橋本惠太/矢上竜誠/有泉森/清水弘樹

※ 本舞台は全公演を終了しました。再演は2018年6月30日~7月8日まで、新宿・シアターサンモールにて。キャスト、チケット情報は4月下旬に発表予定。

【4/15まで期間限定公開!】『THE STAGE ラッキードッグ1 firsr luck』 稽古場生配信からパート①

3月7日にニコ生にて放送された「『THE STAGE ラッキードッグ first luck』ラキステ裏トーク 稽古場から生配信」より、生放送中にオンエアした、稽古風景のもようを配信中。

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構成
コスプレ雑誌の編集部を経て、電ファミ初の女性スタッフとなった編集者。乙女ゲームと育成ゲームをこよなく愛し、BLゲームを嗜んでいる。2.5次元舞台の観劇とコスプレ撮影が趣味。アニメに影響されフィギュアスケートを習っている。
 
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