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“創造”が加速しそうなセガ新本社に潜入──会議室の名前は「バーチャファイター」、お酒が飲めるBARにはダーツ・ビリヤード・バカラテーブルがあり、セブンイレブンが入居、マッサージルームも完備

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 少しマニアックな話題だが、セガゲームス(以下、セガ)を含めたセガグループの本社機能が東京・大崎の住友不動産大崎ガーデンタワーに集約・移転した。新本社の名は「GRAND HARBOR」という。

 もともとセガゲームスは、東京・大鳥居にオフィスを構えており、羽田1・2号館とTRC羽田ビルという棟を利用していた。

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(画像は事業所一覧 | セガ企業情報サイトより)

 セガの経営者となってゲーム業界制覇を目指す『セガガガ』のテーマ曲「セガガガ・マーチ」で“大鳥居”という言葉が出てくるほか、大鳥居駅そのものが登場したり、アニメ『Hi☆sCoool! セハガール』の舞台「セハガガ学園」が大鳥居にあるという設定もこれが由来だ。

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 また、2016年11月には同社の『ソニック』と『ぷよぷよ』の発売25周年を記念し、京浜急行電鉄とのコラボも実施。期間限定でラッピング電車「京急セガトレイン」が運行され、大鳥居駅の駅名看板は特別装飾になっていた。

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新本社が入っている住友不動産大崎ガーデンタワー

 今回の移転では、東京・三軒茶屋のアトラス、東京・恵比寿のダーツライブなど、東京都内に分散しているセガサミー及びグループ各社が1つのビルに集約され、その規模は2F~13Fと24Fの全12フロア(専有面積:64,702.15平方メートル)、従事者数約6,500 名(アルバイト等含む)にも及ぶ。

【移転会社】

セガサミーホールディングス、サミー、セガホールディングス、セガゲームス、セガ・インタラクティブ、アトラス、サミーネットワークス、ダーツライブ、プレイハート、タイヨーエレック、ロデオ、銀座、ジーグ、サミーファシリティサービス、バタフライ、サミーデジタルセキュリティ、ジョイントマスター、プラスセブン、ジェイエムエス・ユナイテッド、セガサミービジネスサポート

 その中でもゲームに関連する会社としては、2F、11F、12F、13Fにアーケードタイトルを手掛けるセガ・インタラクティブ(2019年移転予定)が、3F、4F、5Fにセカゲームスが、そして24Fにアトラスが入る。また詳細は不明であるが、セガゲームススタジオというものが12月完成予定であり、こちら5Fに入るようだ。

 早速ではあるが、普段は行くことができないゲーム会社の内部を写真でお届けしよう。

総合エントランス

 グループ企業の総合受付とエントランス。船をイメージした内装デザインやインテリアが配置されており、コンセプトは“Journey(セガサミーの飽くなき旅)”とのこと。
 受付横にはセガやサミーのグッズショップがあり、来社時などに購入することができる。

社員食堂「JOURNEY’S CANTEEN」

 2,000名の喫食に応える大型の社員食堂。カフェやバーも併設されており、朝食や夕食、夜は酒類の提供も行われる。

BAR「エンデバー」

 社員食堂はオープンミーティングスペースとしても利用可能。『ぷよぷよテトリス』といったセガタイトルをプロジェクターでプレイできるほか、ダーツやビリヤード、バカラテーブルも設置されている。

ライブラリー「THE LIBRARY」

 同じく社員食堂にはライブラリーも併設。漫画や飛び出す絵本、写真集など様々なライブラリーを自由に閲覧することができる。

会議室「SEGA HISTORY」

 続いては会議室。セガのハードやタイトルをモチーフとしており、各所に実物も展示されている。

会議室「SAMMY WORLD」

 こちらはサミーのタイトルや関連ワードをモチーフとした会議室。

会議室「HARBOR」

 総合エントランスのフロアにも会議室があり、こちらは世界の港がモチーフ。

オフィス

 部門間の壁を極力取り払い,部門を超えたコミュニケーションの活性化が図られている。デスク間にも通路をふんだんに設けられ、役員も個室からオープンスペースへ。最後の写真は社長のデスクだ。

イベントホール「LIGHT HOUSE」

 最大500名を収容できる大会議室で、3つに区切ることが可能。社内会議や研修の他,株主総会や決算説明会,ユーザーを招いたゲームイベントなども想定されている。取材時には商談会の準備が行われていた。

コワーキングスペース「TUNNEL TOKYO」

 約80席のオープンラウンジと約100席の会員制エリアを兼ね備えたコワーキングスペース。このトンネルは「ビッグゲートトンネル」という名称で、新しい挑戦、Game Changerを目指す場への旅路を表現しているのだとか。
 またトンネルの手前には、「トンネルグラウンドビジョン」という大型LEDビジョンがあり、ここではセミナーやイベントが開催されるとのこと。

福利厚生施設

 社内にセブンイレブンが入居。ドライリラクゼーション、タイ古式ストレッチ、オイルリフレクソロジーを受けられるマッサージルームも。

 なお、集約・移転の目的としては「人材交流の活性化による事業間の連携強化やシナジー創出」や「最新鋭のオフィス環境のもと,グループ会社間の物理的な距離による隔たりを解消するとともに,社員食堂等の共用機能を持たせることで人材交流を促進し,事業連携やシナジーが創出できる環境を構築」といったことがあげられている。

 もしかしたらこの新たな環境がきっかけとなり、まだ見ぬ新しいゲームが生み出されるのかもしれない。

取材・文/クリモトコウダイ

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取材・文
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新聞配達中にトラックに跳ね飛ばされたことがきっかけで編集者になる。過去に「ロックマンエグゼ 15周年特別スタッフ座談会」「マフィア梶田がフリーライターになるまでの軌跡」などを担当し、2017年4月より電ファミニコゲーマー編集部のメンバーに。ゲームと同じぐらいアニメや漫画も好き。
Twitter:@ed_koudai

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