Unit-e Technologiesは小型DOSゲームコンソール「PC Classic」を発表した。11月後半から12月のあいだにクラウドファンディングで支援者を募り、2019年の春から夏に発売予定。価格は99ドル。本体色はオールドPC風の色と、少なくとももう一色が用意されるという。
プロトタイプはすでに完成しており、公開されたトレイラーではid Softwareの『Doom』や『Quake II』、Epic MegaGames(現Epic Games)の『Jill of the Jungle』などをプレイしている。収録ソフトは30本以上を予定。
「PC Classic」は、ほかの多くのClassicコンソール同様に本体のデザインにも力が入れられており、上にブラウン管モニタを置きたくなるオールドPC風の筐体になっている。
前面にふたつ、背面にひとつUSBポートがあり、まるでフロッピーディスクドライブのようなSDカードスロットもある。映像端子はHDMIだけでなく、コンポジット端子も持っている。ブラウン管モニタを利用すれば、さらにノスタルジックなグラフィックが楽しめそうだ。本体のほかにゲームパッドが付属し、マウスとキーボードにも対応するが、Unit-e Technologiesも周辺機器として販売する予定となっている。
なお、マルチプレイが可能かどうかに関してはいまのところ発表されていない。
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前述の通り、「PC Classic」は最初から少なくとも30本のゲームが付属し、別途購入も可能となる。ただし、現在はライセンス交渉中で、収録されるゲームのリストは未公開だ。交渉が進み次第リストが公開される。
ライセンス交渉についてはUnit-e Technologiesは自信を持っており、以前アーケードとモバイル向けに制作したリズムゲーム『Neon FM』で、セガやナムコを含む150曲をライセンスした経験を紹介している。
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「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」から人気が沸騰し、「PlayStation Classic」や「メガドライブ ミニ」といったものから「THE C64 Mini」など多様なプラットフォームのクラシックバージョンがリリースされている。「PC Classic」もそんなブームに乗った商品のひとつだ。
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文/古嶋誉幸