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ゼルダインタビュー裏解説。藤澤仁というクリエイターについて語りながら今週を振り返る【2017/2/24〜3/3】

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 電ファミで取り上げた記事のうち、直近1週間でもっとも話題となったゲームニュースを、ランキング形式でお届けしよう。TwitterとFacebookでそれぞれ人気だった記事のベスト20をリストアップし、気になる話題については、電ファミニコゲーマー編集長のTAITAIが解説していく。
 各記事は電ファミ上にピックアップされてから24時間後の数値を集計調査。記事の“勢い”に着目している。

今週のランキング!(Twitter編)

No記事タイトルTweet数出典元
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20ポケモン誕生!924増田順一 公式ブログ

集計期間:2017年2月24日19時~3月3日19時

今週のランキング!(Facebook編)

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集計期間:2017年2月24日19時~3月3日19時

今週の注目記事!

Twitter1位(6573件)
Facebook3位(1332件)

まず2Dゲームで開発、社員300人で1週間遊ぶ!? 新作ゼルダ、任天堂の驚愕の開発手法に迫る。「時オカ」企画書も公開! 【ゲームの企画書:任天堂・青沼英二×スクエニ・藤澤仁】

 任天堂の新型ゲーム機Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)が3月3日(金)に発売され、その第一弾タイトルとして登場した人気シリーズの最新作、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』。このタイミングに合わせて公開した電ファミニコゲーマーの記事、「ゲームの企画書」がTwitterの1位とFacebookの3位にランクインした。

 宮本茂さんから『ゼルダ』シリーズを受け継いだ青沼さんと、堀井雄二さんから『ドラゴンクエスト』シリーズを受け継いだ藤澤さんという対談の組み合わせは、記事でも触れているとおり、じつは藤澤さんの言葉がきっかけとなっている。

 「藤澤仁」というクリエイターを意識し始めたのは『ドラゴンクエストX』のときからだ。当時、4Gamerでさまざまなオンラインゲームについて取材を行っていたなかで、『ドラクエX』はほかのオンラインゲームと比較して、あまりにも異質だった。例えば呪文、特技、スキルなどを即座に発動できるショートカット機能が付いていなかったことや、チャットの文字数制限があったこと。これらは当時のオンラインゲームの文法に明らかに則っていなかった。だが、その後のアップデートの内容や方向性を見て、異質さがすべて意図的なものであるということに気づいたのだ。「この人には何かある」と思い、取材に行ったのが藤澤さんとの出会いとなる。

関連記事:
オンラインゲームの常識に“ドラクエ流”で挑む取り組み――「ドラゴンクエストX」運営開発のキーパーソンにその思想を聞いてみた
(情報元:4Gamer.net)

 藤澤さんは、本当に何もないところからモノを組み立てられる、稀有なクリエイターの一人だと思う。彼は従来のオンラインゲームのエッセンスを分解・再構築することで、誰もが遊べるオンラインゲーム『ドラクエX』というタイトルを生み出した。これは桜井政博さんが従来の対戦格闘ゲームのエッセンスを分解・再構築することで、誰もが遊べる対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』を作り出したことにも似ている。

 そういう経緯で、再度取材する機会をつねに窺っていたのだが、最近、藤澤さんと話をする機会があったとき、藤澤さんの口から「会ってみたい人」として、先達から大きなタイトルを受け継いだ悩みを共有できそうな青沼さんのお名前が挙がった。新しい『ゼルダ』の発売前というタイミングだったこともあって、急いで企画書を書いて任天堂に当たったところ、快諾していただいた。さらに言えば、もともと青沼さんはぜひ一度取材したいと思っていた人のひとり。藤澤さんの想いに乗る形で、今回の対談が実現できたのは非常に幸いだった。

 「ゲームの企画書」の記事全般に言えることだが、メディアとして我々が訊ねるだけではクリエイターから聞き出せないことは、正直たくさんある。だからこそ「この人とこの人が出会ったら、どんなおもしろさが生まれるか」を考えることは、我々編集者としてやるべき仕事のひとつだと、僕は思います。
 じつは今回はとくに、同業者(ゲーム誌の編集者やライター)から「面白い!でも悔しい!」という反応をたくさん頂いたのだけれど、この記事がキッカケで同業者の皆さんが奮起し、結果として、もっと面白いゲームの記事が世に増えると、楽しくていいなと思う。……まぁ、今後も対談やインタビューは積極的に仕掛けていきたいと考えているし、そう簡単には負けないけどね!

 ……ちなみにその新作『ゼルダ』は、メタクリティックで98点という、近年まれに見る高い点を得て、「あの『時のオカリナ』をも超えた」と海外メディアが絶賛している(Facebook11位)。これはインタビュー中で青沼氏が語っていたことが成功した、証明のひとつと言えるだろう。ともあれ……早く帰って、あの世界に浸りたいと思う。

Facebook1位(2829件)ほか
任天堂にしばかれた株式会社マリカーが今度はディズニーに切り替えて罪をツムツム

画像は株式会社マリカー Facebookより

 『ゼルダ』に続いて、こちらもある意味で任天堂に関する話題。マリオなどの任天堂キャラクターに扮するための衣装とカートを貸し出し、公道を走れるサービスを展開していた株式会社マリカーが、任天堂に訴えられたというニュースがFacebook上を大いに賑わせた(1位4位6位7位8位17位)。実際に街で見かけたとき、安全性なども考えると、任天堂が許可を出すようにはとても思えなかったので疑問に思っていたが、案の定、無許可だったことに驚いた。

 その後、レンタル衣装をディズニーのキャラクターに切り替えてサービスを続けようとする姿勢や、任天堂からの訴訟に対して公開された声明文の内容は、正直なところ、何かを大きく勘違いしているか、頭がおかしいとしか思えない。スマートフォンアプリの展開をはじめ、ニンテンドースイッチの発売や、テーマパークとの提携話など、任天堂の果敢な攻勢がつまらない話で煩わされないように、司法はしかるべき判断を速やかに下してほしいと思う次第。

 ちなみに株式会社マリカーの相手となる任天堂の法務部は、業界でも最強と言われる部署のひとつ。文春オンラインでは、そんな任天堂法務部に注目して、今回の訴訟を取り上げていた(Facebook17位)。“文春オンライン”といえば、今年の1月に文藝春秋社の持つ3つのWebメディアが統合され、リニューアルオープンしたサイト。もともと雑誌でも取り上げていたのかもしれないが、開設以降、わりとゲーム寄りの記事が目立つようになった気もする。ゲームメディアとは違った視点で執筆される記事には今後も注目したい。

関連記事:
任天堂ゲーム史における「ニンテンドースイッチ」の立ち位置
任天堂はなぜ「花札」で成功できたのか?
(情報元:文春オンライン)


 というわけで、今週気になったゲームの話題はここまで。また来週!

著者
電ファミニコゲーマー編集長、およびニコニコニュース編集長。
元々は、ゲーム情報サイト「4Gamer.net」の副編集長として、ゲーム業界を中心にした記事の執筆や、同サイトの設計、企画立案などサイトの運営全般に携わる。4Gamer時代は、対談企画「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!」などの人気コーナーを担当。本サイトの方でも、主に「ゲームの企画書」など、いわゆる読み物系やインタビューものを担当している。
Twitter:@TAITAI999

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