編集部ひとことレビュー
『Condemned:Criminal Origins』と聞いてピンと来た人は、かなりの洋ゲー通だろう。本作は『コンデムド:サイコクライム』のタイトルで、Xbox 360版が発売されたサイコホラー作品。北米版との違いは、和訳の字幕やコマンドが日本語化されたほか、出現する敵を“ゾンビ”としていることくらい。
これはCEROのレーティングの関係上のため。しかし、それは本作の恐ろしさを和らげる効果はいっさいない。
出現する敵たちは、何かに影響されておかしくなってしまった人々。どれもこれも、かなりのハイテンションで、主人公を追い詰めてくる。その姿は、顔の皮膚が剥げ落ちていたり、奇妙な装飾や人間とは思えない体型など、ゾンビと形容してもおかしくない者も……。
主人公のイーサンは、特殊な第六感を持つFBI捜査官。彼は連続殺人犯“マッチメーカー”を追い詰めるために、“科学的捜査”と自身の持つ“犯行シーンなどがフラッシュバックで再生される能力”を使って、事件の謎に迫る。携帯端末でデジタル画像の解析を本部に依頼したり、特殊な光を当てて行う現場分析、血液のDNA鑑定など、プレイヤー自身が捜査をしているかのような気分にさせてくれる演出がニクイ。さらに、随所にイーサンの能力による犯行シーンの再現などが盛り込まれ、謎はどんどん深まっていく。
襲い来る敵とのバトルは基本的に殴り合い。周囲から拾った鉄パイプや斧などでガチンコ勝負。しかも、所持できる武器は1種類という男らしさ。銃器もあるが弾数が少ないため、必然的にメインは格闘となる。連続した戦闘がある場面では、直前の武器の選択が生死を分けることも。
異常な手口の連続殺人鬼を追い詰めていくうちに、浮かび上がる謎の人物。その狂気に満ちた目的とは!? 現在でもカルト的な人気を誇る作品をお試しあれ。
Condemned:Criminal Origins
発売年月日 | 開発元/発売元 | プラットフォーム |
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2006年11月16日 | Monolith Productions/セガ | Xbox360 |
特記事項 | ||
国内版(2006年※『コンデムド:サイコクライム』)あり、Windows版(2006年)あり |
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