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バーチャル世界の経済圏「バーチャルマーケット5」はどう楽しめばいいの?

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(画像はバーチャルマーケットより)

 2020年12月19日~2021年月1月10日まで開催される『バーチャルマーケット5』は、1100を超える個人出展スペース、70社を超える出展企業が揃い、さらに人気IPのキャラクターを用いた公式アバターなどの3Dモデルが100体以上販売されている。

 また、「バーチャルマーケット」は入場無料で24時間いつでもどこでもアクセスできるため、時間にとらわれることなく多くの人たちが集まる世界最大規模のVRイベントとなっている。

 本記事は「バーチャルマーケット」をどのように楽しめばいいのか全く分からない人に向けた案内となっている。会期も残り少なくなってしまったが、手軽に楽しむことができるためちょっとした空き時間や週末に楽しんでいただきたい。

 本イベントはVRヘッドセットがなくてもスペックの条件を満たしたPCさえあれば参加可能だ。筆者はVR酔いが酷い傾向にあるため、デスクトップモードとVRヘッドセットの併用でイベントを回った。

VRChat内に作られたごった煮の世界

 「バーチャルマーケット5」は物理世界の制約から解放された空間で行われる展示会であるため、突飛なモチーフやギミックなどが乱立しているため目的がなくただ散歩しているだけで楽しむことができる。また、歩きすぎて足が痛くなることもないし、寒さや暑さなどの影響を受けることもなく外出することによって発生する多くの問題も解消してくれている。

 「バーチャルマーケット」には毎回テーマがあるのだが、今回は「ワールドビヨンド」というテーマを掲げている。実際に「ワールドビヨンド」というワールドが存在しており、そこには世界各国のオブジェクト、例えば自由の女神、ピサの斜塔、モアイ像、エアーズロックなどが、ぎゅっと凝縮したワールドとなっている。そこはまさにバーチャルにより物理的な距離の制約が無くなったことを象徴しているようなワールドで、今回の「バーチャルマーケット5」の精神が一目でわかるようになっている。

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 ワールドのひとつひとつにもコンセプトや傾向があり、それぞれの要素がそれぞれのワールドに振り分けられている。大量のモデルをショッピングモールをめぐるようにして見たい方は「Virtual Showcase」、ファンタジーや異世界感を楽しみたい方は「祝祭のマルシェ」、自然やケモノを楽しみたい方は「メテコレプカ」、宇宙やSFを楽しみたい方は「オービタル」、ホラーやカートゥーンを楽しみたい方は「キュリオシティ」などといった具合だ。

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ワールドビヨンド
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Virtual Showcase
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祝祭のマルシェ
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メテコレプカ
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オービタル
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キュリオシティ
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Default Cube

 売っている商品も様々で、アバターや小道具だけではない。実際に家に届くご飯やお酒なども販売されており、バーチャルの世界に居ながら食欲を掻き立てられるという不思議な体験をすることになる。

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お気に入りのアバターを見つけてバーチャルを徘徊しよう

 せっかく『VRChat』で歩くのならまずはお気に入りのアバターを見つけることを目的としたい。「バーチャルマーケット5」は上記で述べたように、1100を超える個人出展スペース、70社を超える出展企業が揃い、さらに人気IPのキャラクターを用いた公式アバターなどの3Dモデルが100体以上販売されている。

 前回開催された「バーチャルマーケット4」で販売され話題となった『NieR:Automata』の2Bや9Sはもちろん、今回は『ディスガイア6』『GUILTY GEAR』『マジカミ』などのアバターやゲーム内の武器を購入することができる。

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 企業が作るクオリティーの高いアバターに全く引けを取らない個人出展のアバターにも注目だ。1100も出展しているのだからきっと好みのアバターを見つけることができるだろうし、自分の新しいフェティッシュを発見することができるかもしれない。

 アバターの値段の感覚が全然わからない方が多いと思うが、服を買うのと同じ感覚でアバターを買うと思えば高すぎるということは絶対にないだろう。現実の世界よりもオシャレの融通の利くため、現実以上にオシャレを楽しむことができるユーザーがいるかもしれない。

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企業ブースはまさにテーマパーク

 とにかく出展数が凄まじいのでどこから回ればよいのか分からないという方は、まず企業のブースを回ってみるのがよいだろう。カタログを覗けばいくつか知っている企業の名前があることに気が付くはずだ。

 バーチャルマーケット開催史上初のメディカル系企業である株式会社OCDの出展では、なんど大きいロポりこんちゃんの体内に侵入し消化がどのように行われるかを体験することができる。実際の肉体に気を使ってくれる展示まで存在しているとは恐れ入る。

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 グッドスマイルカンパニーはお馴染みの「ねんどろいど」を500以上も展示しており、ずっとブースにとどまってしまいたくなる。ブース内には「ねんどろいど」商品パッケージの中に入れるフォトスポットが設置されており、『ブラック★ロックシューター』のアバター2種類も販売している。

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 他にも銃を構えて射的を行えるブースや光るグラフィックボードが展示されているブースなど、多種多様なブースが存在している。通常の展示会とは違って気軽にアバターの試着を行えるうえに、体験型のブースもあるため、テーマパークのように楽しむことができるはずだ。


 今まで紹介した要素はもちろん「バーチャルマーケット5」の要素のほんの一部でしかない。もしワールドを網羅したい方がいたら「Vket5ワールドチェックシート」を手にしながら楽しむのも良いだろう。

 VRに少しでも興味のある方は「バーチャルマーケット」が作り出す新たな経済圏・生活圏を目の当たりにしていただきたい。

文/tnhr

ライター
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メイプルストーリーで人との関わり方を学び、ゲームのゲームらしさについて考えるようになる。主にRPG、アドベンチャーゲーム、アクションゲームの物語やシステムに興味のある学生。
Twitter:@zombie_haruchan

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