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脳筋プレイしながら超能力も使えて銃も撃てるし巨大ロボにも乗れて武器は数億通り作れる。いくらでも“味変”できてよくばりゲーマーも大満足な『バイオミュータント』の自由度がすごい

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 カンフー、ケモノ、ポストアポカリプス、銃、剣、ハクスラ、巨大ロボ、サイキック、マーシャルアーツ、そして数億通りのクラフト要素!
 多彩極まるさまざまな要素を詰めこまれた世界で、お好みのケモノキャラでお好みの武器を作り、お好みのスタイルで戦闘を楽しめる。スウェーデンを拠点に活動するインディースタジオExperiment 101が開発する『バイオミュータント』は、そんな自由度の高さが特徴のオープンワールド型アクションRPGだ。

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 ところで、キャラメイクのあるRPGでは初期ステータスの振り方でビルドの方向性がある程度定まってしまうことが多い。悩みに悩んでキャラメイクに数時間かけた挙げ句、プレイしてみてやっぱり違うビルドやジョブを試してみたくなった……という経験のある方も少なくないはずだ。
 しかし、『バイオミュータント』ではこの“ステ振り”に悩む必要はない。本作では冒頭に挙げた要素のほとんどが、キャラを作り直さずに手を出すことが可能だからだ。「脳筋でプレイしてきたけど遠距離攻撃や超能力も使ってみたい!」「ガンナーに飽きてきたから素手で闘りたい」といった、よくばりなゲーマーの欲望を叶えてくれる。

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 とはいえあまりに自由度が高く、要素も多いゲームでもあるため、最初はどう進めればいいかがわかりにくいかもしれない。そこで本稿では、そんな『バイオミュータント』をどうプレイしたら好きなように楽しめるかについて紹介したいと思う。
 なお、本稿でのゲームプレイは開発版をもとにしているため、製品版とは異なる場合がある。あらかじめご了承いただけると幸いだ。

文/tnhr
編集/実存

※この記事は、キャラメイクでつい超能力戦士を作りたくなってしまう電ファミニコゲーマー編集部とTHQ Nordic Japanとのタイアップ企画です。


“見た目重視”のキャラメイクで最高のケモノを作ろう

 本作最大の特徴はかなり自由度の高いケモノ・キャラメイクだ。体格や等身、毛皮のスタイルから色合いまで細かく設定できる。

 まずはネコ型やウサギ型、ネズミ型などベースとなるケモノタイプを選び、次いで生命力や腕力、カリスマなど6つのステータスを振っていく。
 このとき面白いのが、振り分けたステータスに応じてキャラの見た目や体格がぐにぐにと変化していくという部分だ。たとえば生命力や腕力にポイントを多く割り振ると、体が大きく等身の高いマッシブなキャラになり、逆に俊敏性や知性に振るとほっそりとしたキャラが生成される。

 そのため、「見た目は小さくてかわいいけど脳筋プレイしたい!」というような場合は悩みどころになるかもしれないが、基本的には“見た目重視”のキャラメイクで良いだろう。本作では初期ステータスよりも武器の強さやレベルの高さのほうが大事なので、お好みのケモノを作成しよう。

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 また、キャラメイクでステータス以上に重要となるのが「クラス」だ。「デッドアイ」、「コマンドー」、「サイフリーク」、「サボタージュ」、「センチネル」とそれぞれ戦闘スタイルによって分かれた5つのクラスがあり、クラスによって操作感もかなり変わってくる。近接戦闘が好きなら「デッドアイ」で、超能力で戦いたいなら「サイフリーク」がオススメだ。

 クラスはプレイスタイルを決める重要な要素だが、もちろんあとで変更することもできるので安心してほしい。それに加え、世界に点在するバイオ汚染に接触しバイオポイントを獲得することによって、「タートルフォーム」や「粘液バブル」といった戦闘をガラッと変えるスキルを取得することもできる。
 また、旧世界のバンカーに存在する放射線に接触すると「テレキネシス」や「レビテーション」など、さまざまなサイキック能力が解放されていく。

 このようにゲームを進めていくごとに、いわばプレイスタイルの“味変”を行うことができるのだ。
 『バイオミュータント』は、「脳筋でやってきたけど遠距離攻撃も使ってみたい!」というプレイヤーのわがままな欲望を叶えてくれる懐の深いゲームなのだ。

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考えるな、感じろ! ぶんぶん敵をなぎ倒せる爽快な戦闘

 本作の戦闘では攻撃方向が自動で補正されるため、ロックオンする必要はない。とにかく武器や拳をぶんぶんと振りまくって、並み居る敵をなぎ倒そう。コンボやコマンドの要素もあるが、マーシャルアーツビルドでなければそこまで重要ではない。深く考えずに、感じるままにボタンを押しているだけで敵をどんどん倒せるのは爽快だ
 人によっては大味に思えるかもしれないが、上記で述べたように戦闘の“味変”できる要素が豊富なため、単調になってしまうことはあまりないだろう。

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 また、道中の宝箱やゴミ箱から発見できる部品を混ぜたり組み合わせたりして、武器をクラフトすることもできる。取り回しの良い片手剣や両手持ちの大剣、ハンマーのような鈍器などさまざまな武器をクラフトすることができ、かなり自由度が高い。もちろん銃のパーツも豊富で、属性の付いた改造パーツを取り付け、敵の弱点を探りながら戦うことができる。

 この武器クラフトの組み合わせはなんと数億通りもあるとのことだ。とにかく敵と戦いまくって武器の部品を集め、ハックアンドスラッシュしながら自分好みの装備を作り上げていこう。

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動物に乗って船に乗ってロボに乗って。ダイナミックな乗り物バトル

 『バイオミュータント』はオープンワールドゲームらしく、ダイナミックでかっこいい乗り物での戦闘も楽しむことができる。

 四足歩行の動物は手なづけて乗ることができ、フィールドを駆け回ったり、動物に乗りながら戦闘を楽しめる。本作の主人公は、水がかなり苦手でほとんど泳ぐことができず、おぼれて死んでしまうのだが、船を獲得すれば万事解決だ。さらに、各メインミッションを進めると人間が滅びる前に残したロボットに乗ることもできる。

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 本作に登場する巨大なボスは全部で4体で、それらのボスはフィールドの各地に散らばっている。どのボスも巨大なため、生身で戦うことのできない主人公は、集めてきた乗り物を駆使して戦うことになる。
 ボス戦ではプレイヤーはフィールドのギミックやアイテムを駆使し、ボスの弱点を見極めながら戦おう。普段の戦闘とはがらりと雰囲気が変わるダイナミックな戦闘は、ぜひ一度触れてみてほしい楽しさだ。

多彩な要素がぎっしりと詰まったゲームだが、癖のある語り口は好みが分かれるかも

 数億通りのクラフト要素にこだわりのあるケモノキャラ造形、ハクスラ要素に多彩な乗り物、そしてカンフーにマーシャルアーツ。剣も超能力も銃も拳も!といったハチャメチャな詰め込み具合だが、それに加えてポストアポカリプスなフィールドや世界観も本作の魅力のひとつだ。

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 『バイオミュータント』のストーリーは、文明崩壊後の世界で生き物にエネルギーを与えていた「生命の樹」が弱ってしまい、死にかけている状況から始まる。その生命の樹をめぐってこの世界の種族は6つのトライブに分かれて対立してしまった。
 トライブは大きく分けて「生命の樹を壊して世界を終わらせる派」と「生命の樹を守る派」に分かれており、どこに肩入れするかはプレイヤー次第だ。どのトライブに協力し、どのトライブと敵対するかでストーリーも分岐していく

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 しかしながら、登場するケモノキャラたちが直接セリフを語らずに、すべて三人称視点のフルボイスナレーションが入ることでストーリーが語られていくため、かなり分かりにくくなっているのは気になる点だ。また、ゲーム内の固有名詞も多めだが、用語への説明が少なくとっつきにくさもある。
 せっかくこだわりの強いケモノキャラたちがたくさん登場しているのに、三人称視点のため語りが平坦になってしまい、キャラの個性があまり見えてこない。これは翻訳の問題も多少はあるかもしれないのだが、もったない部分だと言えるだろう。

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クラフトの素材集めはなかなか厳しい。部品はバンバンスクラップしよう

 もう一点、厳しさを感じたのがクラフト素材の集め方だ。クラフト要素に必要な素材はフィールド上の「素材ポール」を攻撃することによって獲得できるのだが、素材ポールは基本的にランダムでポップするようになっている。つまり、目当ての素材を得るためには対応するポールを見つけるまでフィールドを探索しなければならない。

 そのため、特定の素材が欲しい場合は手持ちの部品を臆せずバンバンスクラップして、目当ての素材を手に入れてしまった方が良いだろう。素材ポールは見かけたら回収して、欲しい素材が出ればラッキーぐらいに思っておこう。
 また、本作では武器がかなり重要なバランスとなっており、防具はクラフトしなくても十分クリアすることは可能なので、防具も“見た目重視”で構わない。各耐性の付いた防護スーツは道中で拾うことができるし、そもそも守ることより攻めることが楽しいゲームなので、素材は好きな武器や使いたい武器のクラフトにつぎ込むのがオススメだ。

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 こうしたいくつかの大味な点はあるものの、好きなケモノキャラで好きな武器を作り、好きなスタイルで戦闘を楽しめるという『バイオミュータント』の魅力に変わりはない。自分の好きなスタイルで自由にプレイしていくことが、本作を楽しむいちばんの方法だと言えるだろう。

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 またパブリッシャーのTHQ Nordic Japanによると、ローカライズの見直しを行っており、パッチの提供やPS5への最適化を予定しているとのことなので、期待しておきたい。

 ケモノ要素やポストアポカリプスが好きな方はもちろん、剣も超能力も銃も拳も巨大ロボも使ってみたいというよくばりなゲーマーにはうってつけな作品だ。

ライター
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『プリパラ』、『妖怪ウォッチ』ありがとう。黙々とゲームに没頭する日々。こっそりと同人ゲーム、同人誌を作っています。
Twitter:@zombie_haruchan
編集
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ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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