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グラスホッパー・マニファクチュアの新オフィスがおしゃれすぎる。「スタッフがのびのび開発できる環境を整えたい」と語る代表の須田氏にその狙いを聞いてみた

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 先日、電ファミ編集部は水道橋へと向かいました。なぜなら “とあるゲーム開発会社” が「移転した」ということで、新しくなったオフィスを取材をさせていただくため。

 場所はJR水道橋駅からほど近いビル。すぐそばには東京ドームシティがあるので「そういえばドームシティってラクーア(スパ)があったよな……」と、全員がラクーアの存在をうっすらと脳裏に浮かべながらオフィスの入っているビルへと向かいました。

 しかしエレベーターで指定の階まで上がると、この光景が目の前に広がります。

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 え……? 会員制のクラブ……?

 そうか、ラクーアのことを考えすぎてエレベーターで止まる階を間違えたんだ。電ファミ編集部は本当にラクーアでの休息が必要かもしれない。だってまさかここがオフィスなわけ……

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 GRASSHOPPER MANUFACTURE……

 グラスホッパー・マニファクチュア!!!

 合ってた。クラブじゃなかった。オフィスだった。
 そう、今回電ファミ編集部は2021年にNetEase Gamesの傘下となったグラスホッパー・マニファクチュアの新しいオフィスを取材させていただくため、水道橋へとやってきました。

 新オフィスにて、グラスホッパー・マニファクチュアの代表を務める須田剛一氏へのインタビューを敢行。

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須田剛一氏

 本稿では、新しいオフィスの様子からまもなく25周年を迎えるグラスホッパー・マニファクチュアの「これまで」と「これから」について、須田氏にうかがったインタビューの様子をお届けします。

聞き手/豊田恵吾
文/柳本マリエ
カメラマン/佐々木秀二


新オフィスの開放感はテンションが上がらずにいられない

 先ほどの、まるで会員制クラブのようなエントランスを入るとおしゃれなイスが設置されていました。こちらは来客の方が待つときに座るイスとのこと。土台には本物の石が使用されていたため「本物の石だ……!」「重い……!」など、なぜか石の部分でひとしきり盛り上がる電ファミ編集部。

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座ってみたところお尻のお肉がフィットして座り心地は抜群◎

 改めて写真を見たらどう見ても土台の石よりイスの形状のほうが特徴的なので、やっぱりラクーアでの休息が必要なのかもしれません。

 特徴的なイスの向かい側には来客用の会議室。ガラス張りになっており、グラスホッパーの歴代ロゴや開発タイトルが並んでいました。

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この会議室で採用の面談なども行っているとのこと
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 ここから先は、基本的にスタッフの方が利用するスペースだそう。いざ、グラスホッパーの内部へ。

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 というかこの時点で確信してしまったのですが、

 このオフィスかっこよすぎ!

 情報量は多いのにごちゃごちゃしていないのはどうしてなのでしょう。海外のオフィスみたい(海外のオフィスに行ったことはないのですが……!)。

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ここにも開発タイトルがズラリ
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黒だけだと迫力がありすぎたため蛍光グリーンを足してマイルドにしたとのこと(かっけぇ……!)

 しかし本番はここからでした。通路を抜けると、開放感のある空間が出現します。

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 まずとにかく明るい。そして天井が高い。しかも眺めがいい。これだけ開放感があるとテンションが上がらずにいられません。

 ここでひとつお伝えしておきたいのですが、この空間については写真より実際のほうが広いです。というのも、ここはゲーム開発スタジオ。現時点で「写せないもの」も多く、撮影できる部分が限られているのです。そのため、写真からはあくまで “雰囲気” を感じ取っていただけたらと。

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 上記写真の奥にある黒い机は、卓球台でした。中央のネットが取り外し可能で、取り外してしまえば普通に机として使うことができるそう。というかこのおしゃれな卓球台を「机」って呼ぶのは合っていますか……?

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飾りではなく本当に卓球をしているとのこと

 卓球台の反対側には小さい受付のような場所もありました。なんとこのライトグリーンの机、めちゃくちゃ重いです。先ほどの石の土台に続いて「さっきの石くらい重い……!」と、なぜかここでも再び盛り上がる電ファミ編集部。

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 改めて写真を見たらどう見ても机の重さよりうしろの棚のほうが気になるので、やっぱりラクーアでの休息が必要なのかもしれません。

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ものすごい数のフィギュアが……!

 さて、ここからはスタッフの方々が作業をしているデスクを見てみましょう。さらにオフィスの奥に向かうと豪邸の居間のような場所がありました。

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えっ……? モデルルーム……?

 ここはコーヒーを淹れたり、お弁当を温めたりするところのようです。住みたいです。
 ここを通り抜けると、ついにスタッフの方々のデスクがありました。

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出勤形態は「出勤」も「リモート」もあるハイブリッド型とのこと

 この日、オフィスを見学させていただいて初めて「ここはオフィスなんだ」という実感が湧きました。代表の須田氏のデスクはこちら。

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 デスクの奥にも休憩スペースがありました。この丸いイスは飾りではなく使用OKとのこと。スタッフの方が「ひとりになりたいとき」などに座るそうです。

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棚には懐かしのタイトルもズラリ

 以上がグラスホッパー・マニファクチュアの新しいオフィス(の一部)となります。すべてを撮影できたわけではありませんが、雰囲気は伝わったでしょうか。

 ここからは代表を務める須田氏に新オフィスでの働き方や、まもなく25周年を迎えるグラスホッパー・マニファクチュアの「これまで」と「これから」についてうかがったインタビューの様子をお届けします。

代表を務める須田氏に聞くグラスホッパーの「これまで」と「これから」

──こちらの新オフィスが完成したのはいつになりますか?

須田氏:
 2022年の3月です。2021年にネットイースグループに入ったことで「オフィスを新しくしよう」と、場所選びから始めました。コロナ禍になってからはずっとリモートワークではあったんですけど、前の神保町のオフィスが手狭になってきたこともありまして。

 オフィスの移転については「スタッフがのびのび開発できる環境を整えたい」という理由が第一でした。

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──オフィスを新しくすることはネットイース側からの提案だったのでしょうか?

須田氏:
 ネットイース側は「新オフィス前提」というわけではありませんでしたが、今後の規模を考えて移転を決めました。神保町のオフィスはスタッフも気に入っていたので遠くに移転するより神田周辺で探した感じです。神田は任天堂さんもあったり、徒歩圏内でもいろんなスタジオがあるので、ゲーム開発の磁場が発生している気がしているのでそこも含めて「いいな」と思って。

 じつはネットイースのオフィスが新宿なので、その近辺の物件もいくつか見たんです。でもちょっと日当たりが悪かったりして。いろいろ見たなかで水道橋に決めました。

──こちらのオフィスは明るいですよね。川も近くて、東京ドームもあって。

須田氏:
 後楽園ホールがすぐ近くですから。まだぜんぜんプロレス観戦はできてないんですけどね(笑)。

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──水道橋には須田さんの学生時代の思い出もあるとうかがいました。

須田氏:
 僕の母校がすぐ近くなんです。東京に出てきて最初に通っていた学校が本当にすぐ近くにあるので、慣れ親しんだ土地ではあります。水道橋とは縁があるのかもしれません。

──グラスホッパーさんはもうすぐ25周年を迎えられますが、いままでも何度かオフィスを移転されていますよね?

須田氏:
 最初は三軒茶屋でした。新オフィスの会議室も「三軒茶屋」っていう名前がついているんです。会議室の名前はいままでの拠点の地名を入れていて。

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 オフィスは、三軒茶屋→南阿佐ヶ谷→新高円寺→西新宿→有楽町→丸の内→神保町→現在の水道橋という流れで移ってきました。

──すべての拠点が会議室の名前になっているんですか?

 これまでの拠点のなかで、三軒茶屋、南阿佐ヶ谷、新高円寺、神保町を会議室の名前にしています。

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──須田さんの思い描いたオフィスのコンセプトはどういうものだったのでしょうか?

須田氏:
 「会議室を広く使いたい」と思っていました。コロナ禍の影響で『ノーモアヒーローズ3』の開発は1年間くらいフルリモートだったんです。そういう状況のなかで「全員が集まる広い場所を借りることにどんな意味があるだろう」と、普通のオフィスを作ることにあまり意味がないように思いました。

 会議室という概念はもちろん必要なんですけど、全スタッフが集まってそこで会議でもミーティングでもない、「現場の作業について共有ができる場」みたいなものがほしいと思ったんです。

 海外に行ったときにいろんなスタジオを見て回ったら、向こうの会議やミーティングってすごくラフで。

 たとえば会議中でも途中でお菓子を取りに行ったり、コーヒーを取りに行ったり、勝手にトイレに行ったり、自由なスタイルで臨んでいる。「ただ聞く」だけじゃなく意見を出し合って、いわゆるディスカッションの場なんです。その環境がすごくいいと思いました。トップダウンになってしまう場を崩したかったというのがあります。

 そういうこともあって、広いオープンスペースの空間ができあがりました。最初は来客スペースがかなり広い部分まであったんです。でもそれを途中で大幅に変更して、スタッフだけが入れる環境を広くしました。平面図だけだとなかなかイメージできないところもあって、途中でデザイナーさんと相談しながら変更した形です。もう少し、抜けたスペースがほしくて。

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──天井が吹き抜けになっているので、すごく広く感じます。

須田氏:
 天井がスケルトンになっているオフィスは憧れでもあったので、今回ついに実現できました。

──完成したオフィスを見たスタッフの方々や来客の方々の反響はいかがでしたか?

須田氏:
 スタッフはみんな満足してくれていると思います。手前味噌なんですけど、遊びにきてくださった方から「いままで見たスタジオの中でナンバーワン」と言っていただいたこともありました。あとは植栽をやってくださる方が月に1回来るんですけど、その方にも褒めていただいたり。

──それは「お客様満足度」のデータを取ってホームページに載せましょう(笑)。

須田氏:
 「当社調べ」ですね(笑)。

──うしろの植物も本物ですか?

須田氏:
 植物は本物なんです。メンテナンスはかかりますが、真ん中に大きい木を置きたかったので。

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──ウォールアートも目を引きますね。これまでの作品や須田さんの趣味嗜好がモチーフになられているかと思うのですが、こちらはどなたが描かれたのでしょうか?

須田氏:
 近藤幸二郎さんというアーティストの方です。近藤さんには新高円寺と有楽町のオフィスでもエントランスの壁全面にアートを描いてもらっていました。今回もまた近藤さんにお願いする形で。

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──須田さんから近藤さんにイメージをお伝えしているのでしょうか?

須田氏:
 近藤さんのほうから「須田さんのヒーローを教えてください」みたいなヒアリングをしてくださって、それが散りばめられています。コンセプトは「北の狼南の虎」です。

──「北の狼南の虎」にはどういった意味が込められているのでしょうか?

須田氏:
 「北の狼南の虎」は『野球狂の詩』に出てくる有名な物語で、僕はそのエピソードが大好きなんです。離れ離れになった双子の兄弟「火浦」と「王島」が運命的に戦う話なんですけど。ウォールアートはその「狼」と「虎」がモチーフになっています。

 あとはここのスタジオを「YABUKIRI STUDIO」【※】と呼んでいるので、その文字も入っています。

※YABUKIRI STUDIO
YABUKIRI(ヤブキリ)はバッタのなかでいちばん強いと言われている

──こちらのウォールアートはどれくらいの期間で完成したのでしょうか?

須田氏:
 1週間くらいかけて描いていただきました。壁に直接描いていただいていて、部分的に型紙からスプレーしてもらったり、いろんな手法を使っていただいています。

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 映えスポットみたいになっていて来客の方がいらっしゃるとここで写真を撮られていく方も多いです。オフィスの中で象徴的なものになりました。

──須田さんは野球がお好きなんですね。

須田氏:
 野球小僧でしたから。僕の小学校時代のエンタメといえば野球だったんです。「ドリフ」か「野球」みたいな(笑)。学校から帰ってきたらすぐに野球をしていました。

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──野球は、王・長嶋の時代ですか?

須田氏:
 僕はミスターの全盛期は見ていないんです。王さんからでした。その時代のヒーローはたくさんいて、ロッテの村田兆治さんや江夏豊さんとか、あの時代です。

──チームはどちらを応援されていたんですか?

須田氏:
 子どものころはロッテです。巨人か中日が人気だったので、クラスのなかで帽子があまってるのが日ハムやロッテだったんです(笑)。僕は村田兆治さんが憧れの存在だったということもあって、ロッテファンでした。

──先ほど駆け足でいままでの拠点のお話をうかがいましたが、グラスホッパーさんが節目となる25周年を迎えられるところで改めて振り返っていただいて思い出に残っているエピソードや採用も含めた今後の展開をお聞かせください。

須田氏:
 うちのスタジオはもともとインディペンデントから始まって、3人からスタートして、本当に少しずつ仲間が増えていきました。外に出て行った人も活躍しているので、そういった意味でもひとつの大きな磁場になってきたと思います。

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 インディペンデントだからこそいろんなパブリッシャーさんと組ませていただきました。それはおそらくほかのスタジオではなかなか経験できることではないと思います。国内も国外も、本当にたくさんのパブリッシャーさんと組ませていただいたので。

 どちらかというとうちのゲームは「オリジナル」が注目されているかと思うんですが、意外とオーダーを聞いて作っているんです。受託開発としてのスピリッツ、ゲームを仕上げる集団としての力は培ってきました。「依頼でいただいた仕事をしっかりこなして納品する」ということがベースにあるスタジオだと思っています。

──「オーダーを聞いて作っている」というのは意外だと思います。須田さんといえば作家性だと思っている方は多いかと。

須田氏:
 根っこはヒューマン出身の職業監督ですから。自由に作っているように思われがちですが、「最後に仕上げて納品する開発会社」としての重みは、ベテランのスタッフは肝に銘じているんじゃないかと思います。これからは「それを軸に新しいゲームを作っていきたい」というのはもちろんあります。作家性に近い方向性に持っていけたらと。

 ただ、僕らがもともと持っていた受託開発として仕事をこなしていくということは忘れずにいきたいです。そのなかでクリエイティブに注力できたらと思います。

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──求人も増やしたいというお考えもあるかと思いますが、どういう方に来ていただきたいのでしょう?

須田氏:
 グラスホッパーは個性的なスタジオではあると思うんです。周りからはよく、「髪の毛を逆立ててジャラジャラと尖った服を着ている集団」だと思われがちなんですが(笑)。でもまったくそうではなくて。

──(笑)。

須田氏:
 落ち着いたスタッフがたくさんいます。僕のわがままをおもしろがってくれるスタッフがたくさんいるので、おもしろがってくださる方に来ていただけたらいいですね。

 ラクーアも近いので仕事帰りにサウナに寄ったり、ジェットコースターに乗ることもできますから(笑)。ゲームスタジオでこんなにジェットコースターに近いスタジオはグラスホッパーだけだと思います。エンターテインメントの場にいるような感覚で、東京ドームや後楽園に近いのはよかったと思っています。

──出勤についてはオフィスがあるからといって必ず出勤するわけではなく、リモートワークも導入されているのでしょうか?

須田氏:
 ハイブリッド型です。開発に関してはコロナの状況が落ち着いたとしても完全な毎日出社はないと思います。人事のスタッフが丁寧に面接を行っているのでそのあたりは相談いただければと。

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──最後に抱負を含めてメッセージをお願いします。

須田氏:
 グラスホッパーは、丁寧にひとりずつ増えていくスタジオだと思っています。たくさんの人数を急に集めて「AAAを作りましょう」みたいなことをするつもりはなく、10年20年とかけてネットイースグループのなかで強いスタジオになっていければと思います。

 新しく入ってくださった方はゆっくりグラスホッパーに馴染んでいければいいと思っていますし、それができる環境が整いました。そこでチームの力を強くして、10年後にはより強いスタジオになってAAAタイトルも発信していけるようなスタジオになっていければと思います。

 これまでのグラスホッパーは多作のスタジオでした。1本1本早いサイクルで作っていたんですけど、丁寧にものを作り、バグのない最高の形で送り出したいと思っています。

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 「スタッフがのびのび開発できる環境を整えたい」という理由で、水道橋に新しいオフィスを構えたグラスホッパー・マニファクチュア。須田氏の狙いは、会議でもミーティングでもない「現場の作業について共有ができる場」を作ること。

 今回新オフィスを見学させていただき、立地や環境のよさをこの目でたしかに見ました。

 現在、採用にも力を入れているとのことなので「おもしろがれる人」は門をたたいてみてはいかがでしょうか。その際はぜひ来客用のイスの座り心地もたしかめてみてください。

副編集長
電ファミニコゲーマー副編集長。
編集者
幼少期からホラーゲームが好き。RPGは登場人物への感情移入が激しく的外れな考察をしがちで、レベル上げも怠るため終盤に苦しくなるタイプ。自著『デブからの脱却』(KADOKAWA)発売中
Twitter:@MarieYanamoto

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