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【今日は何の日?】初代『ファイナルファンタジー』が発売された日(12月18日)。『ドラゴンクエスト』とは異なる流れを生み出した日本を代表するRPGシリーズの原点

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 12月18日は初代『ファイナルファンタジー』が発売された日だ。

 初代『ファイナルファンタジー』は1987年12月18日、当時のスクウェア(現 スクウェア・エニックス)からファミリーコンピュータ向けに発売された。著名な開発メンバーとしてはディレクターの坂口博信氏のほか、後に『サガ』シリーズを手がける河津秋敏氏、『聖剣伝説』シリーズでも知られる田中弘道氏、作曲家の植松伸夫氏、イラストレーターの天野喜孝氏らが挙げられる。またスクウェアの初代社長にあたる宮本雅史氏がプロデューサーを担っていた。

 言わずと知れた日本を代表するRPG『ファイナルファンタジー』シリーズの原点であり、当時としては美麗なグラフィックと重厚な物語が話題を集めた。1986年に発売された初代作に始まった『ドラゴンクエスト』シリーズにも先駆け、キャラクターの職業選択システム高速移動できる飛行型の乗り物など、のちの多くのRPGに採り入れられていった要素をいち早く採用している。

『ファイナルファンタジー』1
(画像は『ファイナルファンタジー』スクウェア・エニックス公式紹介ページより)

 土、火、水、風の「クリスタル」といったワードや「白魔法」「黒魔法」といった魔法の系統などは後続の『ファイナルファンタジー』シリーズでも数多く使用されており、結果的にシリーズの定番ともいえる概念となった。

 戦闘画面では敵モンスターのみが表示されていた当時の『ドラゴンクエスト』シリーズとは異なり、画面右側にプレイヤーキャラクターたちのパーティーが、画面左側にモンスターたちのグラフィックが表示されるサイドビュー形式を採用。プレイヤーキャラクターが攻撃する際にはアニメーションでその姿が表現され、バトルの臨場感をビジュアルから演出する手法へのこだわりが感じられる。

『ファイナルファンタジー』2
(画像は『ファイナルファンタジー』スクウェア・エニックス公式紹介ページより)

 天野喜孝氏によるキャラクターとモンスターのデザイン、植松伸夫氏による数々の楽曲は『ファイナルファンタジー』ならではの雰囲気を彩り、アート的な部分におけるファンを多数生み出してきた。総じて『ドラゴンクエスト』が圧倒的な人気をもって世を席捲していたおりに、日本のRPGというジャンルに異なる流れを起こした作品と言えるだろう。

 新たなRPGとして広く受け入れられた『ファイナルファンタジー』は、その後1988年12月17日に発売された『ファイナルファンタジーII』をはじめ、数々のシリーズ作品の始祖となった。記事執筆時点におけるナンバリング最新作は2016年発売の『ファイナルファンタジーXV』、そして2023年6月22日には『ファイナルファンタジーXVI』の発売が控えている。

『ファイナルファンタジー』3
(画像は『ファイナルファンタジー』スクウェア・エニックス公式紹介ページより)

 初代『ファイナルファンタジー』についても家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機、フィーチャーフォン、スマートフォン、PCなど幅広いプラットフォームにてリメイクやリマスターなどが繰り返されてきた。その中でも記事執筆時点におけるもっとも新しいものが2021年7月に配信を開始した「ピクセルリマスター」版だ。

 「ピクセルリマスター」シリーズは初代『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーVI』を対象に、再構築したもの。2Dのドット絵を基準にグラフィックを一新しており、オリジナル版の初期からドット制作に携わる渋谷員子氏が全プレイキャラのドットを手がけた。当時の雰囲気を活かしつつも、現代らしい高解像度の画面で映える丁寧なリニューアルが魅力のポイントである。

 サウンドも植松伸夫氏の完全監修のもと美しくアレンジ。さらにユーザーインターフェースの改良オートバトルなどを搭載し、現代向けに遊びやすくなるよう改良されている。初代『ファイナルファンタジー』についてはモンスター図鑑やイラストギャラリー、サウンドプレイヤーなどゲームの世界を深く楽しむための要素も追加されているようだ。

 『ファイナルファンタジー』ピクセルリマスター版はPC(Steam)、スマートフォン(iOS、Android)、Amazon appstoreにて配信中。Steamでは『ファイナルファンタジーVI』までの6作品がセットになったバンドル版も購入可能である。バンドルにはスペシャルサウンドトラック計20曲と、特製壁紙14種も同梱されている。

 また派生作品のひとつとしては初代『ファイナルファンタジー』の世界を舞台にしたアクションRPG『ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン』(以下、FFオリジン)が2022年3月18日に発売。本作は『仁王』シリーズなどで知られるコーエーテクモゲームスのTeam NINJAとスクウェア・エニックスの共同開発による作品であり、高難度のアクションを特色とする。

 初代『ファイナルファンタジー』と地続きの作品でこそないものの、作中にはオマージュした演出も盛り込まれているため、ピクセルリマスター版などとあわせて楽しむのも良いだろう。また歴代『ファイナルファンタジー』各作品をモチーフしたステージも用意されているため、初代『ファイナルファンタジー』に限らず、幅広いシリーズファンが楽しめる内容となっている。

 初代『ファイナルファンタジー』から35年の節目を迎えた2022年にはスクウェア・エニックスの主導でさまざまな催しや試みが行われ、上述した『FFオリジン』もそのひとつに相当する。そのほかにも記念オーケストラコンサートの開催や『ファイナルファンタジーX』をベースとした“歌舞伎”の制作決定、記念レコードの発売などいくつものニュースが話題を呼んできた。

 記事執筆時点で発売が予定されているシリーズ作のひとつが『シアトリズム ファイナルバーライン』。本作は『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーXV』までのナンバリング作品、リメイク作品、外伝作品、サウンドトラックCDの計46作品から人気の楽曲を収録したリズムゲームだ。

 収録曲数はシリーズでも最多の385曲、さらにデジタルデラックスエディション限定27曲、DLC楽曲90曲が用意されており、総楽曲数は502曲にのぼる。また歴代のキャラクターたちがキュートにデフォルメされて登場し、初代『ファイナルファンタジー』からは「ウォーリア オブ ライト」「セーラ姫」、そして「ガーランド」の3人が参加している。

 そしてナンバリング最新作『ファイナルファンタジーXVI』は2023年6月22日にいよいよ発売となる。プロデューサーを『ファイナルファンタジーXIV』吉田直樹氏、ディレクターを『ラストレムナント』などの高井浩氏が務める。舞台となるのはクリスタルの加護を受けし大地「ヴァリスゼア」で、シリーズ初の本格アクションRPGと位置づけられる。

 主人公「クライヴ」は複数の召喚獣を宿し、その力を切り替えながら戦うハイスピードな「召喚獣アクション」が特徴。また本格的なアクションバトルをシンプル操作で快適に楽しめる「ストーリーフォーカス」モードも用意されており、集中して物語を味わうためのサポート機能が充実していることがうかがえる。

 ついに35周年という大きな節目を迎えた『ファイナルファンタジー』シリーズ。今ではオンラインRPGやスマートフォンゲームなどさまざまなジャンルにわたって広がった作品だけに、今後のさらなる展開にも注目していきたい。まずは何よりも『ファイナルファンタジーXVI』の発売を楽しみに待ちたいところだ。

ライター
1998年生まれ。静岡大学情報学部にてプログラマーの道を志すも、FPSゲーム「Overwatch」に熱中するあまり中途退学。少年期に「アーマード・コア」「ドラッグ オン ドラグーン」などから受けた刺激を忘れられず、プログラミング言語から日本語にシフト。自分の言葉で真実の愛を語るべく奮闘中。「おもしろき こともなき世を おもしろく」するコンピューターゲームの力を信じている。道端のスズメに恋をする乙女。

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