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モニターアーム付属のゲーミングモニター「Armada 27」からモニターアームの素晴らしさを知ってほしい

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 製品を選ぶとき、決め手になるものはなんだろうか。

 性能やコストパフォーマンスが優れていることはもちろん大事だが、それと同じくらいに個性だとか、独自の魅力があることも重要ではないかと思う。

 性能と品質は要求を満たしていて、予算の中で現実的に検討できる価格であり、そのうえで、あと「ひと押し」になる要素があるかどうか。

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 今回紹介させていただくHyperXのゲーミングモニター「Armada 27」も、そんな「ひと押し」になる特徴をもった製品だ。
 ゲーミングモニターとしては初の可動式モニターアームを標準搭載するパッケージとなっており、省スペースで軽快に動かせる使い勝手の良さが大きな魅力である。

 本稿では、「Armada 27」のゲーミングモニターとしての使い心地とともに、「モニターアームはいいぞ」というところを推していきたい。

文/Leyvan


あっという間に終わるセッティング。モニタースタンドの圧迫感からの開放

 「Armada 27」の最大の特徴であるモニターアームと本体のセッティングはあっという間に完了する。

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 使用する部品は左からデスクを挟むクランプと支柱、支柱とアームを繋ぐジョイント、そして本体を取り付けるアームの3点だ。

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 本体への取り付けはアームをパチっとはめ込むだけで、3秒もかからずに終了
 「え、もう終わり?」といいたくなるほどあっさりと組み終わるので、最近の全然痛くない予防接種の注射と同じぐらい拍子抜けだ。

 何本もネジをぐりぐりと回したり、微妙にネジ穴のかみ合わせが悪くて手こずったりするようなモニターの組み立て作業は過去のものになった。技術の進歩は素晴らしい。

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 あとは支柱となるデスククランプを机の適当なところにセットして、その上からジョイントとアームを通せばセッティングはおしまい!
 ケーブルはアームとジョイントにあるケーブルホルダーを通してすっきりとまとめられるのもうれしい。

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 ほんの数分で作業は終わり、デスクに取り付けられた「Armada 27」は、とてもすっきりとしてモダンな印象を受ける。
 通常のモニターであれば、スタンドの台座がデスクの上をある程度占有してしまうが、モニターアームのおかげでモニター下のスペースをまるごと有効に使えるのだ。

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 あくまでも一例だが、筆者の環境だと、ゲーミングオーディオミキサー、スピーカー用のパワーアンプをモニターの真下に置いてみると、ちょうどいい具合に収まってくれた。
 このように、台座のあるモニターならもっと間隔をあけて配置しなければいけない機材をコンパクトにまとめられるので、一気に省スペース化できるのがモニターアームの素晴らしさだ。

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 そのほかには、モニターアームなら片手で簡単にモニターの位置や角度、高さを調節できるので、モニターの裏側に隠れるような配線にも簡単にアクセスできるのが大きい。
 この手軽さ、便利さを味わうと、モニターアームなしの環境には戻りたくないと思ってしまうかもしれない……。

一度体験すると戻れないハイフレームレートの魅力を『モンハンライズ』で味わってみる

 次は、ゲーミングモニターとしての実力についても触れていこう。

 まず、主要なスペックをまとめると以下のようになる。

・27インチ QHD(2560×1440)IPSパネル
・最大165Hzのリフレッシュレート/1msの応答時間
・Display HDR400対応
・NVIDIA G-SYNC対応

 27インチの画面サイズは、多くの環境において大きすぎず小さすぎず、適切なサイズ感で、解像度に関しても必要十分といえるだろう。

 4K解像度やウルトラワイドの画面も非常に魅力的だが、相応に求められるマシンスペックが高くなる。
特に、120FPS以上のハイフレームレートでプレイしたいゲームの場合は、快適に動作する設定でフレームレートを維持しようとすると、結果的にFHDからQHDの解像度設定に落ち着くことも少なくない。

 ハイフレームレート対応のゲームということで、Steam版の『モンスターハンターライズ:サンブレイク』をプレイしてみると、どんなに激しくカメラを回しても残像感はなく、鮮明な映像でピタッとハンターやモンスターの動きを捉えることができる。

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 筆者は以前、本格的なゲーミングモニターを導入する前は「秒間60フレーム以上あっても、そんなに体感できないのでは?」と、ハイフレームレートには懐疑的だったのだが、とんでもない。一度体験してみれば、文字通り一目瞭然の差だった。

 144FPSや165FPS、あるいはそれ以上のハイフレームレート動作のヌルヌル具合を知ってしまうと、多少設定を落としてでもフレームレートを稼ぎたくなってしまう……。

 コアなゲーマーが多い電ファミ読者には釈迦に説法だとは思うが、もしも近年のゲーミングモニターを使ったことがないという人は、ぜひとも一度、圧倒的なヌルヌルを実感してみてほしい。

応答性だけでなく、画質もバッチリ。『エルデンリング』の絵画的美しさを堪能する

 さて、ヌルサクな『モンハンライズ』を堪能した後は、絵画のように美しい風景が印象的な『エルデンリング』をプレイしてみた。

 IPSパネルでHDRに対応しているので、狭間の地の幻想的で雄大な景色を色彩豊かに表現してくれる。

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 リムグレイブから見上げる黄金樹の荘厳な姿も、湖のリエーニエの静謐な美しさも、「Armada 27」はしっかりと描画している。リフレッシュレートや応答性だけでなく、画質に関しても満足できるクオリティだ。

 DLC「Shadow of the Erdtree」が待ちきれずに、PS5版とSteam版で度々プレイしているが、何度遊んでも『エルデンリング』のビジュアルには圧倒される。

 追加マップでは、一体どんな世界を見せてくれるのか。いいゲームの体験をより良くするためにも、ゲーミング環境をアップグレードして備えたい……。

あとから良いモニターアームを探す必要がない自己完結型ゲーミングモニター

 HyperXの「Armada 27」は、ゲーミングモニターとしての確かな実力と、高品質なモニターアームがセットになった意欲的な製品だ。

 参考価格は98,980円(税込み)と、決して気軽に手にとれる価格ではないが、質の高いモニターアームを別途購入するとなると2万円ほどは追加費用がかかるので、モニターアーム代込みの価格として考えるなら妥当といえる。

 Amazon.comのHyperX公式ストアでは、本稿執筆時点で「Armada 27」が特選タイムセールとなっており、33%引きの66,316円で購入できるので、この価格でモニターアーム付きのゲーミングモニターが買えるなら、かなりお買い得なのではないだろうか。

 ゲーミングモニターと、モニターアームの導入を検討している人には、ひとつのパッケージで完結できる「Armada 27」はぴったりとはまる、ちょうどいい選択肢になるはずだ。

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ライター
ゲーム、模型、ファッション、ドール、オーディオなどさまざまなジャンルの沼を渡り歩くスワンプウォーカー。関心のあるものに後先考えずに全てを捧げる狂戦士。手がけた代表的な記事は 「人はなぜ少女にメカをくっ付けるのか」 「うつ病の自分が『DEATH STRANDING』を遊んで、“実感”を取り戻した話」など。
Twitter:@Leyvan44

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