昨今では「ゲーミングブランド」といっても無数にブランドが存在するため、正直“どの商品を買おうか”と迷っている方もいるだろう。「定番ブランド」であれば殆どの商品の質が良いため、なおさら初心者は迷ってしまう。
そうなれば、最新の「定番ゲーミングブランド」の商品こそ間違いない買い物へ導いてくれるのではないだろうか。
この度、アイコニックな緑のロゴマークでおなじみ「Razer」のメディア向け発表会に参加する機会を得た。本記事では、「Razer」のゲーミングマウスと2種のゲーミングイヤホン2種を紹介する。
ゲーミングマウスに関しては人気エントリーデルの後継機「COBRA」とハイエンドなワイヤレス式マウス「COBRA PRO」が登場し、イヤホンにおいては従来のモデルをベースにした最新機「HAMMERHEAD PRO HYPERSPEED」と「耳に優しい」ことを追求した新商品「MORAY」がラインナップ。
このほかに、発表会では今年発売された同ブランド注目の商品も紹介された。新商品を含む一部ゲーミングギアは実際に使用することも出来たため、「Razer」の商品が気になっている方の参考になれば幸いだ。
「COBRA PRO」の価格は2万1980円(税込)で7月18日(火)に発売予定で、「COBRA」は6490円(税込)で7月7日に発売する予定だ。また「HAMMERHEAD PRO HYPERSPEED」の価格は3万3000円(税込)で、7月7日(金)に発売。「MORAY」は2万1980円(税込)で7月に発売予定となっている。
「MORAY」以外の商品は6月30日(金)より予約受付を開始する。
初心者に最適。人気モデルが進化した小型のeスポーツ向けマウス「Razer COBRA」
ゲーミングデバイスといえばまず「マウス」に注目したい。このたび発表されたゲーミングマウスは小型のeスポーツ向け有線マウスである「Razer COBRA」と、その上位モデルとなるワイヤレスマウス「Razer COBRA PRO」となっている。
「COBRA」シリーズは「Razer」が手がける人気の小型マウス「VIPER mini」の後継機のような位置づけになっており、とくにエントリーモデルとして人気を博した「VIPER mini」を継承した廉価モデル「Razer COBRA」は“ゲーミングデバイス初心者”に最適な商品だろう。
58gと軽量であり同時に小型であるため「手の小さい方でも使用しやすい」のは勿論、第三世代のマウススイッチを搭載し、8500DPIの光センサーを搭載。「VIPER mini」における“かゆいところ”を解消したモデルになっているという。
メディア向け発表会では実際に使用する機会を得たが、小さいサイズ感と相まってかなり軽い印象があり、同時に有線ながら操作していて“引っ掛かり”は殆ど感じられない。注目のマウススイッチに関しても「押しごたえ」を携えながら素早く入力でき、連打もできるスイッチになっていた。
デバイスを買い換えて「対戦FPSで強くなりたい」という需要に、比較的お手頃な価格で答えてくれる商品になっているだろう。
小さいボディに最新技術を詰め込んだ「Razer COBRA PRO」
いっぽう、上位モデルである「Razer COBRA PRO」は、「Razer COBRA」を大幅に拡張したモデルになっており、「小型で高機能のマウスが欲しい」方に最適だ。
本商品は「Razer COBRA」と同じく「VIPER mini」のような小型のボディを採用しながらもRAZERのフラッグシップモデルである「Basilisk V3 Pro」と同じ高精度のセンサー「Razer Focus Pro 30K オプティカルセンサー」、誤入力と反発間による入力遅延を防ぐ第3世代Razerオプティカルマウススイッチを搭載。さらに最大4000Hzのポーリングレート(マウスがPCに対して信号を送る頻度)に対応し、超高速のワイヤレス通信が可能となっている。
簡潔に言えば「小型のボディ」と「超高性能」を両立した商品となっているのだ。
また、本商品はドングルを介して通信するHyperSpeed Wirelessのほか、Blootooth、USB Type Cケーブルによる充電しながらの有線接続通信に対応しており、状況にあわせて3つの接続モードを使用できる。本商品のドングルに関しては2つのデバイスまで接続可能なマルチデバイスドングルとなっているため、Razerのゲーミングデバイスを多数使用している方はPCのUSBポートを1つ解放可能だ。
さらに、別売のMouse Dock Proを使用することでワイヤレス充電にも対応する。Mouse Dock Proにはドングルの機能も搭載しており、4000Hzによる超高速ワイヤレス接続も使用できる。
上記のほか、ワイヤレス接続時に照明の強度を下げてバッテリー持続時間を長くするSmart Dimminingも用意。いわば「裏と表」のコマンドをスイッチに設定できるHypershiftにも対応し5つのプロファイルで10種類のカスタマイズが可能。「Razer」らしく11ゾーンのChromaライティングを携えており、「高機能の小型マウス」を求めている方は購入を検討してみてはいかがだろうか。
ノイズキャンセリングの強弱も設定できる新型ワイヤレスイヤホン「RAZER HAMMERHEAD PRO HYPERSPEED」
続いて、この度新たに登場するワイヤレスイヤホン「RAZER HAMMERHEAD PRO HYPERSPEED」を紹介しよう。
本商品は超低遅延の完全ワイヤレスイヤホン「RAZER HAMMERHEAD HYPERSPEED」の上位モデルとなっており、Razerがグループ内に持つTHXによるヘッドホン向けの認証を受けた商品になっている。
専用ソフトでノイズキャンセリングの強弱を設定できるほか、USB Type Cのドングルを使用してPC、Nintendo Switchなど幅広いプラットフォームに対応し、Bluetoothでスマートフォンなどに使用することも可能だ。
ドングルを使用した際には40ms以下の超低遅延接続で、Bluetooth接続時も60msの低遅延を実現しストレスなくゲームを楽しめる。
さらに、Qiによるワイヤレス充電に対応しているほか、「スマートフォンにBluetooth」で接続しながら「ドングルを介してPC」の音声を聴くことも出来るため、ゲームを遊びながら突然の着信にBluetooth経由で答えることが可能となる。
実際に使用したところ、音の質感としてはムチっと量感のある仕様で、音の位相感も充分に感じられる。低域から広域に至る音量のバランスも充分であることからゲームをしたり、音楽を聴いたり、映画を見る際に十分活躍してくれると感じた。
側面のエンブレムがRazer Chroma RGBに対応しており、耳元で適度に存在感を放ってくれそうだ。
超絶耳にフィットする“耳に優しい”イヤホン「MORAY」
最後に紹介する有線のイヤホン「MORAY」は長時間使用することを想定した商品だ。
真剣にゲームに取り組めば自ずとプレイ時間は増えていく。しかしながら、イヤホンを使用していれば自ずと耳が疲れてしまう。本商品はそんな悩みを解消すべく、いわゆる“SHURE掛け”で装着する設計で、人間工学に基づき耳の穴へスムーズにフィットする形状を採用している。
実際に使用してみるとサウンドは特に中音域に特化しており、通話の際の音声のほか、Jポップやギターロックなどと相性が良い印象を覚えた。また、遮音性も高いことから没入感のある音響を携えており「ゲームプレイ中の音の方向」に集中しやすくなっているだろう。
イヤーチップは3サイズ用意されており、一般的なシリコンのほか伸縮性と柔軟性が以上に高いフォームのチップも同梱されている。イヤホン本体が耳の内部にフィットする形状となっているため、フォームのチップを使用すると一層耳に密着してイヤホンを装着可能だ。
なお、本商品はリスニングに特化していることから、マイク機能は搭載されていない。とはいえ、近年ではUSBマイクやマイク搭載型のウェブカメラでも充分に音質が良くなっているため、それらと「MORAY」を併用すれば問題なく通話したり、通話しながらゲームをプレイできるだろう。
2023年も続々放たれる「Razer」のゲーミングギアたち
メディア向け発表会ではすでに発売および発表済みのゲーミングギアも紹介された。
なめらかな材質で素早いマウスコントロールを実現しつつ過酷な使用環境に絶える強化ガラスのマウスパッド「ATLAS」やフラッグシップモデルのハイエンドなマウス「BASILISK V3 X HS」、最先端のコンデンサマイクを搭載し、ゲームごとに音声を最適化できるeスポーツ用ヘッドセット「BLACK SHARK V2 PRO」、「常にスイッチとセンサーの距離」を計測し素早い入力を実現する「RAPID TRIGGER」など、すでに発売されている商品も高いパフォーマンスと技術力を持った商品が顔をそろえている。
6月30日にはXboxに最適化されたヘッドセット「KAIRA HYPERSPEED FOR XBOX」に『Roblox』とコラボしたシリーズ商品、耳に優しいゲーミングスピーカーでワイヤレスのウーファーを携えた「NOMMO V2 PRO」も発売される。
この度発表された新商品も「MORAY」以外は予約受付が開始しているため、ゲーミングギアの購入を検討している方はぜひ「Razer」の商品を手に取ってみよう。