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『ドラゴンズドグマ2』は「初代の魅力」を現代の技術で進化させていた。長年待ったファンの期待にバッチリ答えて“冒険のリアリティ”が大進化。戦闘は重さを維持しつつ爽快感アップ【TGS2023】

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 2012年に発売され大きな人気を博した『ドラゴンズドグマ』の待望の続編である『ドラゴンズドグマ2』

 無骨な王道ファンタジー世界を高いリアリティをもって表現した前作はファンからの根強い人気を獲得しており、約10年の時を経た2022年の発表は大きな話題を呼んだ。

 このたび、カプコンが9月21日より開催される「東京ゲームショウ2023」にブースを出展し、『ドラゴンズドグマ2』を試遊できる初の機会が提供された。

 本記事では、そんな“待望の新作”である『ドラゴンズドグマ2』のプレイレポートをお届けする。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_001

 プレイ時間は15分として予め指定されていたため、筆者がプレイできたのは本作のほんの一部だ。いっぽう、ごく短いプレイ時間であっても「現代の技術で正統進化したドラゴンズドグマ」を味わうことができた。

 ミニマルなプレイレポートとなってしまうが、少しでも『ドラゴンズドグマ2』の発売を待つプレイヤーや、TGS2023に遊びに行く方の参考になれば幸いだ。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_002


 まず、本作の概要をおさらいしておくと、『ドラゴンズドグマ2』は王道ファンタジー世界を舞台にした2012年発売のアクションRPG『Dragon’s Dogma(ドラゴンズドグマ)』を原点とする新作のアクションRPGだ。

 原作では主人公が竜に心臓を奪われることで「覚者」となり、己の心臓を取り戻す旅が描かれていた。今作も同一の設定を踏襲した世界での冒険が楽しめる。

 開発陣に関しては『ドラゴンズドグマ』の伊津野英昭氏がディレクターを務め、第1作に携わっていたクリエイターの池野大悟氏、鈴木謙一氏も開発に参加する。また、本作の開発には『バイオハザード ヴィレッジ』や『デビル メイ クライ 5』など多くのカプコン作品での実績を誇る自社開発エンジン「RE ENGINE」が採用される。

 ゲームシステムにおいては前作を踏襲しており、「ひとりプレイ」であっても“仲間”と共にパーティーでの冒険を楽しめる「ポーンシステム」や予備動作などの重量感を携えた魔法や弓、剣での戦闘もパワーアップして実装される。

 この度の試遊はアーチャー、ファイター、シーフの3つ職業のうち、ひとつを選択してゲームをプレイする仕様となっていた。職業ごとに奴隷の身出会ったり、かつて記憶を失っていたりと出自が異なり、同時に挑戦するクエストや探索する地域も異なる。

 筆者は記憶を取り戻した獣人のファイターとして、「城都ヴェルンワース」というロケーションの周辺で魔物の討伐と探索を行った。

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『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_004

 本作をプレイして第一に思い知らされたのは、本作で冒険を共にするポーンたちが“とにかく生き生きとしている”ことだ。

 以前の発表ではポーンのAIが進化し、より頼もしくなっていることが明かされており、その情報は知ってるつもりだった。しかし実際にプレイすると「身振り手振りでメチャクチャ喋ってくれる」ことに改めて驚かされる。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_005

 この変化は従来の『ドラゴンズドグマ』以上の強度で「仲間と共に冒険をしている」感覚を演出するものとなっており、同時にポーンたちはクエストの目的地へ先導してくれたり、宝箱が近くにあることを教えてくれたりと実用的なサポートをする機能も担っている。

 すでに発表されている情報であるものの「ポーンシステム」の変化はぜひ実際にプレイして味わってみて欲しい。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_006

 また、生き生きとしているのは「ポーンシステム」のみならず探索をする「世界そのもの」においても共通している。

 というのも、マップを少し徘徊すれば行商人のような風貌のNPCとすれ違ったり、またモンスターに襲われているNPCに 遭遇したりする。

 プレイヤーの行動と無関係に世界そのものが動き、変化していることの表現は、作品の世界の リアリティをより高める役割を果たしているだろう。

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ポーンは3人。「ひとりでも寂しくない」を通り越し賑やかだ。

 また、気になる戦闘に関しては、原作の魅力を維持しつつ現代風にアップデートすることに成功していると感じた。

 『ドラゴンズドグマ』のアクションといえば敵の攻撃パターンにあわせて立ち回る必要があるウェイト感の強い戦闘だ。魔法などの使用においても詠唱が必要であったり、「ファンタジー世界のリアリティ」を重視した硬派な設計が特徴となっている。

 『ドラゴンズドグマ2』においてもこの“重さ”は引き継がれているのだが、同時に攻撃を放った時の爽快感はかなり増している。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_008

 ゲームを15分触ったのみではこの変化の仕組みを断定できないが、「RE ENGINE」を駆使した美麗な攻撃エフェクトはアクションを心地良くしている要素のひとつであるだろう。

 例えば、試遊の際にはポーンが頻繁に主人公へ「火のエンチャント」を付与してくれたのだが、煌々と燃える剣の表現、そして攻撃がヒットした際の衝撃の表現はマジにカッコいい。また、敵を炎属性の攻撃で延焼させた時の表現も高精細で説得力のある表現だった。

 同時にポーンが詠唱し発動した「電」属性の攻撃エフェクトなども画面上に咲き乱れ、ボス戦でなくとも充分に盛り上がるバトルに仕上がっていた。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_009

 また、ボスに掴みかかることで戦闘を有利にするチャンスを作れる「掴み」システムも継続されるほか、ボスキャラクターの足を挫てダウンさせたり、フィールド上の箸を壊して環境キルをしたりといった新ギミックも用意される。

 今回の試遊では環境キルこそできなかったが、実際に橋を壊すギミックなどは確認できた。試遊においてはサイクロプスらとの簡単なボス戦も用意されているため、TGS2023に遊びに行く予定の方はぜひ「環境キル」をはじめとする新要素にチャレンジしてみて欲しい。

『ドラゴンズドグマ2』先行プレイレポート_010

 『ドラゴンズドグマ2』の対応プラットフォームはPS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)となる。

 最新の技術で描かれた重厚な王道ファンタジーを楽しみたい読者は、引き続き本作の続報をチェックしよう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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