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『アークナイツ』のHypergryph最新作『ポッピュコム』を触ってきたら、まさかのマルチアクションパズルだった。最大4人の協力プレイでポップでかわいい世界の謎に挑め【TGS2023】

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 『ポッピュコム』って……知ってる?

 なんと『アークナイツ』でお馴染みのHypergryph(ハイパーグリフ)が、最新作を作っていたのです。それが『ポッピュコム』。なんだかポップでかわいいタイトル名ですね。それでは早速メインビジュアルをご覧いただきましょう。こちらです!

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 お、おおお……。なんかもう鉱石病も争いもなさそうな世界観です。コラそこ、「特定のタイトルの影響を感じる」とか言わない! さぁ、なんのことだかわからないイカねぇ……。

 なんとなくパッと見のビジュアルだと、「シューターのタイトルかな?」と感じる方が多いはず。いえ、違います。じゃあRPG? いえ、違います。
 なんとこのタイトル……「マルチアクションパズル」なのです。ソロプレイはありません。完全に「マルチプレイ」専用です。

 ……なんだか結構攻めたタイトルじゃありませんか?

 今回はそんな『ポッピュコム』を紹介していきましょう。ちなみに、記事の最後には東京ゲームショウでのHypergryphブースも紹介していますよ。『エクスアストリス』などの最新Hypergryphタイトルも展示されていたので、こちらもお楽しみに!

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文/ジスマロック
編集/実存
撮影/松本祐亮

※この記事は『ポッピュコム』の魅力をもっと知ってもらいたいHypergryphさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


『ポッピュコム』って……どういう世界観?

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 まず、『ポッピュコム』の不思議な世界観を紹介しましょう。プレイヤーたちは、謎のロボットによって不思議な世界に召喚されるようです。邪悪な独占企業による環境汚染によって生まれた「ポム」という異生物が星に侵攻しており、世界を救うためにプレイヤーは戦う……本当に不思議な世界観ですね。

 ポップでかわいいビジュアルとは裏腹に、まさかの環境汚染によって生まれた異生物と戦うストーリー。「邪悪な独占企業」って……なんなのでしょう。邪悪な独占企業は邪悪な独占企業か。とにかくビジュアルがかわいい。ポップなんだけど、どこかにパンクさや終末感も漂ってたりします。

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YouTubeより

 そして先ほど説明した通り、『ポッピュコム』はマルチプレイ前提のゲームです。ソロプレイは一切ナシ。基本的には2~4人でのプレイとなるそうです。う~ん、きょうびソロプレイなしとは中々攻めてて面白い。もちろん、オンラインプレイにも対応しています。

 さらに気になるのは「アクションパズル」というゲームジャンル。正確には「謎解きアドベンチャー」と言うそうです。自分のカラーを変えてパズルを解いたり、環境汚染によって生まれた異生物こと「ポム」を撃破したり……。

 さらに冒険の途中では「ばくれつ丸」「くうにゃん隊長」「バリアロボ」「カイリキボー」という仲間たちとも出会うとかなんとか……。

 うん、文面だけじゃどんなゲームか全然分からん!
 これはもう実機プレイに移った方がいいですね!

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ちなみにTGSの会場ではこんな風に机を囲んでプレイしていました。この気合の入りよう!

実際に遊んでみよう『ポッピュコム』。“色”を使いこなそう

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 では、プレイ開始!

 まず、プレイヤーはこの「カラー」を発射できる銃っぽいサムシングを手に入れます。鯨波兵庫みたいな片手になったら、ここからが『ポッピュコム』の本当の始まり。

 この銃を駆使して、さまざまなパズルを解いていきます。そして上記の画面を見ればわかるように、オフラインプレイの場合は基本的にひとつの画面を分割するスタイルで進んでいきます。

 ここで覚えておいてほしいのが、このキャラは「色の切り替えが可能」というコト。たとえば上記のキャラは現在赤色と紫色になっています。つまりこの状態だと、赤色と紫色のギミックを解除できます。ちょっと下の画像をご覧ください。

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 画面左、目の前をふさぐ赤いブロックを確認できますでしょうか?

 要は、この赤いブロックを赤色で撃てば、このブロックが左にズレてくれます。そうすると、ふたりとも前に進めるようになります! ブロックが紫の時は、紫色の人が撃ちましょう。

 大体、こういうゲームです。

 とはいえ、これはまだまだ簡単な部分です!
 次はこんなギミックが出てきます。

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 なんと目の前に立ちはだかるは黄色緑色のぐにゃぐにゃウォール。

 もちろん銃で破壊することはできませんし、色が赤色と紫色のままでは通れません。ここで必要になってくるのが、「色の切り替え」! 既に上記の画像で「R1 カラーの切替」と表示されているように、ボタンによってキャラのカラーを変更できちゃうのです!

 赤色は黄色へ。紫色は緑色へ。上手くカラーを切り替えることによって、この壁のギミックを突破できます。この「カラー切り替え」、想像以上に重要なテクニックとなってきます。

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 お次に現れたのはこの……謎の敵キャラ!

 おそらくこれが邪悪な独占企業による環境汚染によって生まれた異生物「ポム」だと思われます。悲しい出自の割にはポップでかわいい見た目をしています。そしてこの積み重なった状態を見ればわかる通り……もう普通に「撃って倒し」ます。ちょ、ちょっとかわいそうじゃない!?

 そしてここでも先ほどの「切り替え」アクションが必要になります。赤色のポムは赤色で倒し、緑色のポムは緑色で撃破します。素早く色を見極めつつ、ササっと撃破!

手軽さと達成感のパズル&マルチプレイ

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 そしてこの辺りから、今作の「パズル(謎解き)」と「マルチプレイ」の側面が本格的に現れ始めます。カラフルなブロックが4つずつ積み重なっている上記画像の状況……もちろんこのままでは前に進むことができません。適当に消すだけでも足場が消えてしまい、上に行くことはできません。

 端的に言えば、「上手く消して階段を作る」必要があるのです。

 左から作っていくとしたら、赤色or紫色で1段目と2段目を作ります。そのまま緑色or黄色で3段目と4段目を作っていくのですが……なんとこのゲーム、「同じ色を3つ揃えると消える」という魔導物語よろしくな仕組みが搭載されているため、単純に同じ色を揃えるだけでは3~4段の足場を作れません。

 ならばどうするか?

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 こんな風に、別の色同士を組み合わせることで階段を作ります。
 こうすれば足場は消えません!

 実際にプレイ中も「あ、3段目の足場お願いします!」「4段目のとこ、ありがとうございます!」とHypergryphの人と声を掛け合いながら進めました。

 この「協力してる感」が楽しい。普段ソロプレイのゲームしかしてないから他人と協力するなんて久々です……。えぇ、そりゃもちろん発売前なのでHypergryphの人とマルチプレイですとも。

 個人的にはこの「声をかけ合ったりする協力感」が楽しいタイトルだと思ったので、友達とDiscord繋ぎながらオンラインプレイなんかしたら、さらに楽しいかもですね。結構やりたくなってきた。

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 この辺りから、敵の撃破にもマルチプレイが求められるようになってきます。

 この積み重なった別々の色を見ればわかる通り、黄色は黄色で倒し、合間の紫色や緑色もしっかり色を合わせて倒していく必要があります。ここでちょっと厄介になってくるのが、「全く別の色を撃ち込んでしまうと、逆にポムが増える」というシステムです。

 つまり、目の前にいる黄色と赤色のポムに対してうっかり緑色を撃ってしまうと……緑色の敵が増えます。おい、こりゃ確かに星を侵攻する異生物だぜ。この辺も「赤お願いします!」「緑、頼みます!」といった感じで点呼を取っていきましょう。……このゲーム、想像以上に点呼が大切です。

 ここからはもうどんどん「切り替え」と「協力」が必要なギミックが増えてきます。普段から仲良しの友達と遊ぶのがベストかもしれない。いや、もしかしたら初対面の人とやるとこれをキッカケに打ち解けられるかも……?

 全体的に、難易度は「ちょうどいい」ような印象を受けました。適当にやっていてクリアできるほど簡単でもなく、そこまでガチガチに連携しなくてもある程度は突破できる。この「上手く協力してる感」を味わえるのが良いところ。

 うん、さっきから何回も書いてますがこのゲームの感想は「友達とやってみたい」に尽きますね。

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 そして試遊の最後にはボスの「ポム」が登場。

 身体のそれぞれの色に合わせて撃ちこんでいき、撃破を狙っていきます。最初はちゃんと人型(?)を保っていたボスも、たくさんの色を撃ちこまれていくことで身体がメチャクチャになり、徐々に異形になっていきます。なんかこれ子供の頃に見たらトラウマになってたかもしれない。ちょいちょい狂気的な部分を感じる。

 ちなみに画面の右上・左上にいかにも「HP」っぽいハートマークが浮かんでいるのですが……これはもちろん「HP」を表わしています。ボス相手にのんびりやっていると普通に自機がやられてしまうので、気合を入れて挑みましょう。

 とはいえ、失ったハートは宙に浮くような形でスタックされるので、もう片方を操作しているプレイヤーが撃ち落としてあげれば相棒を助けられます。本当に協力が大事です。

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宙に浮くハートはこんな感じ。撃ち落とすことで回収できます。

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 そんなこんなで、無事にステージクリア!

 今回の試遊では「色を切り替えることが大事」「協力が大事」の2点がよく伝わったと思うのですが……まだまだこれ以外にもたくさんのギミックが用意されているんだそうな。そもそも仲間の「ばくれつ丸」「くうにゃん隊長」「バリアロボ」「カイリキボー」が全く姿を見せていませんからね。そのくらい、製品版ではたくさんのステージが待ち受けているとのことです。

 個人的には、「4人プレイ」が可能らしいのがすごく気になっています。2人プレイの時点で割と楽しい&しっかり点呼が必要だったのに……4人で遊んだらこのゲームは一体どうなってしまうんだ。その辺は続報をお楽しみに。

 ちなみにこちらの『ポッピュコム』、買い切りタイトルとなっております。

 もう普通にガッツリマルチアクションパズルというコトです。この「友達と協力して楽しめちゃう買い切りパズル」って……実は結構「ほしい」タイトルだと思います。なんつーんですかね、この「上手く隙間に滑り込んできた」感と言いますか……ちょうど「ほしい」ところを狙ってきた感じがします。

 あと、ビジュアルがかわいい。こういうポップでかわいい箱庭系のやつは、いつ見ても健康にいい。個人的にはロード画面に出てくるドットのマスコットがかわいかったので、製品版だとこの子がいっぱい出てきてほしい。

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ロード画面のかわいい子。

気合の入ったTGSのHypergryphブースをご紹介。最新作『エクスアストリス』とは?

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 そしてここからは東京ゲームショウのHypergryphブースをご紹介!

 それぞれのメーカーが気合の入ったブースを展示しているTGSですが……Hypergryphブースは特に「遊び心」の詰まったブースだと思いました。スペースはコンパクトながらも、それぞれの展示物がすごく凝っています。まず目を引くのは『ポッピュコム』の試遊台。

 先ほどもチラッと触れましたが、全員でひとつの机を囲むような形でプレイできます。上部には4つのモニター。椅子やカラーリングなども『ポッピュコム』仕様です。う~~~~ん、未来感あるわ。未来のゲームセンターとかこんな感じになっていくのだろうか。

 さらには『ポッピュコム』の試遊をクリアした方が回すことのできる巨大ガチャガチャも。本当にデカい。試遊台もデカけりゃガチャもデカい。このガチャからは『ポッピュコム』のキャラクターのキーホルダーなどがゲットできちゃいます。お金はかかりません。無料巨大ガチャです。

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 そしてここから紹介したいのが、『ポッピュコム』とは別のHypergryph最新タイトルです。

 その名も、『エクスアストリス』

 あ、ちなみに上の画像は『エクスアストリス』のコスプレイヤーさんです。『ポッピュコム』にいきなりこんなファンタジックな人が出てくるわけじゃないですからね。コスプレイヤーさんかわいい。コスプレイヤーさんをたくさん見られるのがTGSの良いところだ。

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YouTubeより
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YouTubeより

 このタイトル……どうやらHypergryphが送る「買い切り型の」「ターン制RPG」なんだそうです。オイまた攻めたヤツ出してくるね。Hypergryphがこんなに買い切りタイトルに力を入れてるとは思わなかった。

 総合的な情報としては、「このふたりのキャラが主人公で、不思議な惑星を旅して、買い切り型のターン制RPGらしい」に尽きます。端的に言えば、それ以外はあまりよくわかりません。

 だけどゲームのビジュアルが良い。コスプレイヤーさんもかわいい。なぜ『エクスアストリス』の試遊を置いといてくれなかったんだ。こんなの生殺し状態じゃないか。

 『エクスアストリス』を遊べる機会……待ってるぜ!!(ダイレクトマーケティング)

 TGSのブースも凝っていたので、かなり気合の入ったタイトルであることは間違いありません。Hypergryphファンの方も、今後の『エクスアストリス』の動向にご注目を。

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『エクスアストリス』公式アカウントより

 ちなみに『エクスアストリス』……なんとオフラインクローズドβテストを募集しているそうです。

 公式アカウントの投稿に添付されているリンクからアンケートに答えると、都内某所で『エクスアストリス』をいち早くプレイできちゃうんだとか。「都内某所」て。そこも秘密ってなんかカッコイイぜ。もう普通にアンケート記入してくるわ。募集期間は9月20日から10月20日までなので……お早めの記入を!

 やはりHypergryphと言えば『アークナイツ』の印象が強い方がほとんどだと思うのですが……なんとここに来て2作の買い切り型タイトルをぶち上げてきました。2作とも普通に楽しみ。まだ2作とも発売日は未定ですが、今後のHypergryphタイトルはしっかりチェックしておきたいです。『アークナイツ:エンドフィールド』もあるし。

 とにかく、『ポッピュコム』も『エクスアストリス』も、どっちもよろしく!!!

ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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