小学生のころにテレビで見て、後悔する映画トップ10のひとつといえばどの作品でしょう?そうです『ロボコップ』です。
小学生のころにゴア耐性がつく映画トップ10のひとつと言えばどの作品でしょう?そうです『ロボコップ』です。
『モータルコンバット11』にゲスト参戦しても、だれも驚かなかった映画キャラクターは誰でしょう?そう「ロボコップ」です。
では、令和の世に映画原作のゲームが唐突に発売される映画といえばなんでしょう?
そうです『ロボコップ』です。
え?
『ロボコップ』は1988年に公開されたバイオレンスSFアクション映画です。オリジナル版が35年ちかく前に公開された作品ということもあり、ご存じない方もいるでしょう。
『ロボコップ』は大企業オムニ社によって警察が民営化された、近未来のデトロイトを舞台に繰り広げられる作品です。作中、オムニ社は治安維持の一環として犯罪を取り締まるロボット警官の開発を進めており、そのうちの1つが「ロボコップ」というわけです。
今回ご紹介する『ロボコップ: ローグシティ』は、1990年に公開された二作目『ロボコップ2』と1993年に公開された『ロボコップ3』の間に位置するストーリーとなっています。
同作の開発を務めるTeyonスタジオは、2019年に発売された『ターミネーター: レジスタンス』をきっかけに映画好きゲームファンの間での知名度を確立しました。
同スタジオにとっての映画原作モノとしては2作目となる『ロボコップ: ローグシティ』(以下、ローグシティ)。本記事では“ファン目線で作り上げられた”と言われる本作を深堀していくほか、同じくパブリッシャーの3gooからリリース予定のゾンビサバイバルゲーム『Welcome to ParadiZe』についてもご紹介します。
『ロボコップ: ローグシティ』ストーリー
デトロイト市警で活躍しているロボコップは、デトロイトで起きている連続殺人事件に関連した
警官の死について捜査を行うことになる。この事件をきっかけに、ロボコップはオムニ社とマフィア
が企む非倫理的なプロジェクト“ アフターライフ ”の存在を知る。
文/Squ
ビジュアルからだけでも伝わる本気度、すごいぞこのゲーム!
ロボコップの材料はロボットボディと新鮮で優秀な警察官の遺体。第一作目冒頭で殉職したアレックス・マーフィはロボコップへと改造されてしまいます。
二作目まで同キャラクターを演じたのはピーター・ウェラー氏。個人的には2005年のテレビ映画版『ポセイドン・アドベンチャー』の印象が強いのですが……あれ?本人!?
映画版と比較してみましょう。これだよこれ!!最新技術ってのはこう使うんだよ!超そっくりだなぁなんて思っていると、聞き覚えのある声がします。……なんとピーター・ウェラー氏本人が演じているのです。マジかよ……。
もちろん、みんな大好きED-209も登場。1作目『ロボコップ』では映画冒頭の“やらかし”等々が原因で敵キャラの印象が強い子ですが、『ロボコップ2』以降は実戦配備されていきます。(もっとも、マンホールにはまってレッカーされたり、ハッキングされて乗っ取られたり。散々なドジっぷりを発揮していますが)
『ロボコップ2』と『ロボコップ3』の間に位置する本作『ローグシティ』では、まさかの共闘ミッションも存在するのだとか。
2014年のリメイク版に登場するEDくんもかっこいいですが、やっぱり丸っこい方がなじみ深いですね。はやく製品版でEDくんを愛でたいです。逆関節がとてもよいのです。
ビジュアルがいいのはわかったけれど、映画をどうゲームに落とし込むんだろう?
「ロボコップ」のイメージといえば、力も強くて装甲も固い最強のサイボーグ。ゲームになれば無双系のゲームになってしまうのでは?そんな不安もよぎります。
実際にゲームを体験すると、緑色を取り入れたユーザーインターフェースや弾数無限の「オート9」など、映画中でも印象的な要素が取り入れられています。
このままだとよぎった不安の通りになってしまいそうなのですが、じつはキャラクター育成のようなRPG要素もあるのです。
スキルポイントを利用することで、装甲を固くしたり、体力をアップさせることが可能。さらにはステージ中のオブジェクトに干渉できるハッキングに類するスキルも存在します。
また、実際に体験してわかったのですが、シングルプレイヤーFPSによくあるエイムアシストはあまり感じられずかなりの技能が要求される様子。
しっかり狙って撃つことが重要なゲーム性となっていますが、ロボコップの反射神経を意識した射撃時のスローモーション機能の存在や、金属製のボディによってある程度の耐久値が保証されているなど、プレイするうえで極端にバランスが崩れていることはありませんでした。
公務執行の必要性
ロボコップは警察官なので、市民を助けることも必要です。そのため、ステージ中はメイン目標以外にも事件が発生、はしゃぐ若者や駐車違反を取り締まることが可能です。
事件の解決方法は、武力行使から平和的解決まで様々。ロールプレイも楽しめるほか、選択次第では市民や警官たちとの関係性に影響が出ることもあるようです。
ゲームのインタラクティブな部分を、原作の良い部分に上手く取り込んでいる部分が非常に楽しく、一体どんな結末が待ち受けるのか、どのように『ロボコップ3』に繋がるのか期待が高まりますね。
超バイオレンスな無規制ゴア表現にも注目
『ロボコップ』シリーズといえば、やたらバリエーションに富んだゴア表現も魅力のひとつです。本作のレーティングは……そう、CERO:Z。18禁です。
つまり、原作同様のゴア表現に期待できるわけですね。ムービー中の表現もなかなかですが、実際のプレイ中にもはじけ飛ぶ肉塊や赤黒い血液の表現や、人体が破裂する鈍い音が鳴り響いていたのが印象的でした。
しかも国内版であろうとも容赦がありません。なんと海外版と同様のゴア表現が搭載されています。
「ゴア表現の規制なし」が売り文句になるのも『ロボコップ』ならでは。東京ゲームショウ中にお披露目されたタイトルの中でも、筆者的に注目していきたい作品のひとつとなりそうです。
ロボコップの次はロボゾンビにも注目!ゾンビをプログラミングする新感覚サバイバルゲーム
今回、『ロボコップ: ローグシティ』以外に体験させていただいたもう一つのタイトルが『Welcome to ParadiZe』です。
こちらは、ゾンビをプログラミングして仲間にできるゾンビサバイバルゲームとなっており、1人から最大4人でのプレイに対応しています。
『Welcome to ParadiZe』ストーリー
ゾンビが溢れかえった終末世界…安寧の地「ParadiZe(パラダイズ)」を求めてやって来た生存者が見たのは、崩壊した楽園でした。
ParadiZeにもう未来はありません。唯一の希望は逃げることだけ…でも、どうやって?
ご安心を。ここでは射撃、設営、そしてゾンビを従える技術があれば間違いなく生き残ることができるでしょう。ひとたび支配下に置かれたゾンボットたちは、少し動きがのろまで足元がフラフラしてても、あなたの忠実な部下であり仲間です。
ゾンボットを従えて、この広大なゾンビワールドで生き延びる方法を探しましょう。
プレイヤーはサバイバル生活を進めるうえで、キャンプを作ることになります。キャンプはストーリー進行の過程で、いくつも作ることになるようです。が、敵のゾンビたちはプレイヤーがいなくても拠点を襲いに来てしまうとのこと。
そこで役に立つのがゾンボットのプログラミング機能。ゾンボットに指示を与えておくことで、プレイヤーがいない間でも自動でキャンプの設備を利用して防衛に努めてくれるようです。
ローカルプレイでの2人協力プレイや、オンラインを利用した最大4人による協力プレイが楽しめるほか、ボス戦なども数多く用意されているとのこと。興味のある方はあわせてチェックしておくといいでしょう。『Welcome to ParadiZe』はPS5向けに発売予定となっています。
おわりに
短い時間での試遊となりましたが、両タイトルともそれぞれの魅力をもった意欲作となっています。とくに『ロボコップ: ローグシティ』は、幼少期に見ていた映画のゲーム化ということもあって筆者の心に深く突き刺さりました。
『ロボコップ: ローグシティ』は2023年11月30日にPS5向けに発売予定、価格は税別7800円となっています。興味のある方はチェックしておくといいでしょう。
Thank you for your cooperation. Good night.(協力ありがとう おやすみ)