もう、タイトル通りの記事です。
「ポケモン」と「初音ミク」がコラボした『ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE』の全18タイプのミクさんがついに出揃ったので、その18タイプ分の感想を書いていきます。もはやゲームのレビューでもなんでもありません。でも、ポケミクの話がしたすぎるので感想を書きます。
夢と冒険、未来と音が交わる初めての世界へ!#ポケモン と #初音ミク のコラボプロジェクト✨
— ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 公式【ポケミク】 (@PokeMikuVOLTAGE) August 31, 2023
「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」スタートです!#ポケミク で情報を発信していきます🎵
公式サイト:https://t.co/1SFW6jetVi
ティザービジュアル:KEI(@keigarou)さん pic.twitter.com/AMJUmoGETH
2023年8月31日。ちょうど初音ミクが16歳の誕生日を迎えた日。
それは突如として現れた。
それは突如として火蓋を切って落とした。
まさかの初音ミクとカモネギが肩を並べたイラスト。
ピカチュウでもなく、イーブイでもなく、カモネギ。
そんなことある?
「ネギだから」の一点で初音ミクと肩を並べさせられるカモネギ。流石のカモネギも困惑しているんじゃないのか。「え、ピカチュウさんじゃなくて俺ですか?」という困惑が表情から滲み出ている気がしないでもない。ポケモンとボカロどっちも好きな自分としては井上織姫と久保帯人先生に二度と足を向けて寝られない。
黒崎くん……今までずっと井上さんに助けてきてもらったこと忘れちゃったの……? ポケモンと初音ミクがコラボしたのも……DECO*27が「ボルテッカー」を書いてくれたのも……全部井上さんがネギを持ってくれたからじゃないか……!
「でも、だけど」→「きっと、可能性あり」気持ちいい風に浮遊して うんとすっともっと いつかは飛べたらいいな!
「ポケミク」の面白かったところ、それはこの「予想ターン」。
更新中、平日の午前くらいに今夜登場するミクの「タイプだけ」が予告されていた。つまり、ここで「どのポケモンがミクと組むのか」を好きに予想できる。期待を膨らませることができる。ここが面白すぎる。エスパー……? エスパーってどれ……? ランクルスとか……?
おそろしいことに、現在ポケモンは「全1000種以上」という驚異の数を誇っている。ちょっと前まで「全1008種」だったのだけど、つい最近また増えた。ぽにお……。まぁ要は、初音ミクひとりに対して1000種以上の中から一匹が選出されるのだ。
なんたる高倍率。多分ハーバード大学より倍率が高い。オッズもエライことになっている。3連単を当てることができたらそれなりの配当があっていい気がする。なんならこの予想ターンが一番盛り上がるような気がしないでもない。もうこれ他のコンテンツでもやろうぜ。え、気が早い?
竹先生ェ!!!!!
え えらいことや……せ 戦争じゃ……
この「初手竹先生のエスパーミク」、あまりにクラウチングスタートとして強すぎる。正直、ちょっと舐めていたところがあった。「まぁ、なんか初音ミクとポケモンが並んでいるだけでしょ?」と。エラいナマ言うてスンマセンでした。
初音ミクが、ちゃんと「ポケモンの初音ミク」になっている。
「ミニスカート」の初音ミクってことですかね。
このまま次回作にトレーナーとして登場しても、何もおかしくない。
お互いの世界観が、相互干渉的に高め合っている。
なんやこの企画。そんなにオタク殺したいんか?
いや、でも……「ポケモンと初音ミクがコラボします」と言っていきなり竹先生が出てくるのはちょっとズルじゃないだろうか。こんなの抗えないじゃないか。
なんか「Fateとトライガンがコラボします」と言って武内社長が出てきたり、「ハンターハンターとBLEACHがコラボします」と言って芥見先生が出てきたり、「SNKとバーチャロンがコラボします」と言って和月先生が出てくるみたいな感じじゃないだろうか。いまの例えとして合ってるか?
「エスパーミク」の特に好きなところは、このアクセサリーの凝りよう。
なんだかなつかしいドットステッカーから、「ハギギシリ(のくちびる)」や「アンノーン」のステッカーがバッグに貼り付けられている。このステッカー、めっちゃポケモン世界にありそ──っ。俺たちの竹先生。世界の竹先生。竹先生は日本の宝やね。スマートウォッチもかわいい。
原理的な感情は拒否して 原始的な衝動に任せて 無様でナウなやり方で
水谷先生ェ!!!!!
ゴ……ゴリランダー! そう来たか!
たしかに「くさタイプの音楽」と来たら、大体ゴリランダーかもしれない。超かわいい。初音ミクをゴリランダーと組ませてかわいくできるものなのか。水谷先生は日本の宝やね。メロエッタとゴリランダーが控えている中で先発を任されたカモネギの心労を考えると段々胃が痛くなってくる。
驚くのは「初音ミク」という存在の拡張性と、それに合わせてタイプごとにデザインしていくデザイナーさんのセンス。そもそも初音ミクは「なんにでも合わせられる」ことが圧倒的な強みではあるけど、ポケモンとコラボすることでここまでの化学反応を生み出すとは。
くさミクのイメージは多分「チア」。ゴリランダーに合わせてちょっとワイルドで元気なイメージも感じさせつつ、「音楽」「太鼓」という要素を「チア」で上手くまとめ上げている。そして超かわいい。ちょっとガラル地方にいそうな感じが好き。ガラル地方の初音ミクなのは間違いないと思う。
そして初音ミク最大の特徴でもある「大きなツインテール」に、葉っぱとツタの意匠を組み込んでいるのも面白い。この「ツインテールの解釈」、何気にポケミクの見どころだと思います。
もう次回作のジムリーダーで出さない?
これっきりなの!?
ホットが良くない?やっぱ大問題?ねえ“だって”は良くなくない?“もっと”が聞きたい
ドーン! ほのおミク!
これはわかりました。勘の悪い私でも流石にラウドボーンが来るのはなんとなくわかりました。これはもう「フレアソング」だよね。
この企画、個人的には「性格が被っていそうなミクがひとりもいない」ところがすごいと思っています。たとえば「くさミク」は元気で明るい印象を感じさせるし、「ほのおミク」は熱くて激しい印象を受けます。みんな全然キャラが違う!
まぁ「このミクはこういう性格だよね」という部分は各々の想像によると思うのですが、それでもみんな個性がバラバラで、全員が「キャラクター」として立ってる。「ポケミク」としてひとくくりじゃない。「そのタイプのミク」として完全にキャラが立ってる!
何気に、ここでツインテールに「青色」を入れてくるのがすごいと思います。
たしかにほのおは「青」でもあるけど、ここで青をツインテのメインカラーに据えてくる判断がすごい。そしてラウドボーンと並んだ時、その青はより際立つ。キャラデザインってすごい。
ちょっとメタな話ですが、ポケミクに参加したデザイナーさんは多くの方がこれまでなんらかの形で「ポケモン」に関わっている方……つまり「ポケモン」を理解している方なのが嬉しいところです。ここで世界観がぶっ壊れるとファン的に残念な感じがするのですが、全員「ポケモン」を抑えてくれる。「ポケモン(概念)」です。
光の泳ぐ空にさざめく文字の奥、波の狭間で君が遠のいただけ
こりゃえっちだろ。
すまん、これはえっちだと思う。なんとかこの記事を「CERO-A」でお届けできないかと思ったけど、今から「CERO-C」くらいに上がるかもしれない。こりゃえっちだわ。
ちょっと前に友達と「ポケミクで誰が一番好き?」という話題になった時でんこうせっかで「みず」と即答したくらいにはみずミク最高です。これえっちだって。あと何気に水谷先生が無双してる。まさかのほのお・みず・くさを単独制覇。
あ──だめだめだめ、おかしくなってしまいます。
「透け素材→」じゃないが。
みずミクのコンセプトはおそらく「ライフセーバー」。腰回りに装着された救急セットの芸が細かい。さっき言った「ポケモン(概念)を理解してる」とは、ここで救急セットにしっかり「きずぐすり」と「ヒールボール」をセットしてくれる人のことです。
そしてこの右下と左下に描かれたイラストが最高。ヨワシ(たんどくのすがた)をアシレーヌと救出(?)しているみずミクさん。左下で明かされる「肌は地の色ではなく日焼けしてしまった」という衝撃の真実。コラッ! 言われてみれば日焼け跡あるじゃない!
でもナマコブシのかわいさに免じて許します。
水谷先生は日本の宝やね。