正直、筆者に女装の趣味はない。
それは他人の女装を見るという意味合いでも同様だ。
しかし今回プレイした『女装フィッシング』の主人公の女装は可愛かった。なんなら、“脳破壊”された。
今回紹介する『女装フィッシング』はそんな女装で「男を“釣る”」ことと「魚を“釣る”」をかけた斬新なコンセプトのアクションゲームだ。実際にプレイをしてみるとやりごたえのあるゲームシステムや疾走感のあるアクション要素など、可愛いだけじゃない本作の魅力を十分に感じられた。
本稿ではそんな本作を1月20日から浜松町で開催されている「東京ゲームダンジョン4」にて発売前の『女装フィッシング』を一足先にプレイしてきたので、感想を踏まえながらゲームプレイの模様をお届けしていく。
文/cookieP
「釣り」だけでも楽しい『女装フィッシング』の魅力
『女装フィッシング』は行方不明となってしまった兄を探すべく、遠くの海へと向かう“少年”を描いたアクションゲームだ。プレイヤーは少年を操作し「釣りと女装」を極めていくことになる。
本作のキモとなるのは「魚“釣り”」と「男“釣り”」をかけた独特なコンセプト。本作では魚釣りで素材を集めつつ、女装をした主人公が“男を釣る”ことでストーリーが進行していく。
早速ゲームを開始すると、いきなりアドベンチャーパートからスタート。兄が失踪してしまった手掛かりを探るべく「常春市」の河川敷を探索することになった。一連の流れが紹介されると今度は探索パートに移行。
探索では3D横スクロールで展開され、散りばめられたアイテムを集めながら、最終的にゴールポールに捕まることでクリアできる。プレイヤーは初めから釣り竿(?)を装備しており、この釣り竿をグラップリングフックのように壁や地面に引っかけることによってブースト移動も可能。
ただし、この釣り竿はなんといっても操作感のクセが強い。行きたい方向に釣り竿を飛ばすと勢いあまってフィールド外に落ちてしまうことが何回もあった。実際、落ちてしまうとペナルティもあり、HPが減少。最終的にHPが0になってしまうとステージをはじめからやり直す必要があるのだ。
筆者はこの操作感に少し苦戦。ステージが奥に進むにつれてダッシュ版や障害物、パルクール要素なども増えていき落ちてしまう回数も増えていった。
そしてステージ中盤に差し掛かると、いよいよ魚が出現。魚は引っ張って距離を保ちつつ体当たりすることで物理的に捕まえることが可能だ。捕まえた魚はのちのち、「男を釣る」ことでアイテムと交換できるようになる。
本作のゲームシステムそのコンセプトの強さに比べるとシンプルに聞こえるが、その見た目以上にやりごたえがあり、丁寧に作られている。気を抜くとダメージを受けてしまうキャラコン、魚との激闘、疾走感のあるパルクールなどシンプルなゲーム性ながらしっかりと楽しめた。
脳破壊を仕掛けろ!男釣りの時間!
前述した通り、探索パートが終わると今度は「男釣り」の時間。
主人公の女装で町人たちを“脳破壊”することで正常な判断を奪っていく。例えば今回遊んだ試遊では「ウオノエ20個と浮き輪を交換する」というクエストを女装を使って脳破壊することで「ウオノエ1個」との交換に成功した。
このように主人公のキュートな見た目を全面に売り出し、あくまで「兄を見つけるため」女装を我慢していく。
ちなみに、主人公の女装姿には思わず筆者も脳破壊されてしまった。赤面する主人公の反応が完全に“女の子”であまりにも女装姿が似合っていたからだ。今回の試遊ではメイド服しか作れなかったものの、製品版ではチャイナドレスなどさまざまなお洋服を着れるというので、リリースを楽しみにしたい。
また、本作を手掛けるMumi氏は過去にも『ハグサバイバー』や『モチ上ガール』など可愛い子たちが登場するゲームをひとりで手掛けている。本作においてはすでにゲーム自体は完成しており、リリースは3月~4月を予定しているそうなので、興味があればSteamストアページをチェックしておくと良いだろう。