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ネクソンが贈る新作MMORPG『HIT:The World』はユーザー参加型のルール制定やクリエイター支援など、プレイヤーに優しい仕様が充実!

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ネクソンよりリリースされる予定の新作MMORPG『HIT:The World』。そのシークレットパーティーがインフルエンサーや配信者向けに実施された。本作は、同社から2016年にアクションRPGとしてリリースされた『HIT』のジャンルをMMORPGに変更し、PCとスマートフォンのマルチプラットフォームで展開するタイトルだ。

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すでに韓国と台湾では、『HIT2』という名称でサービスが提供されている作品がベースになっており、この『HIT:The World』では日本のユーザー向けに合わせてタイトルが変更されている。本作の開発統括を務めるパク・ヨンシク氏によると、日本でサービスを開始するにあたって最も重点を置いたのが「日本のユーザー向けの真摯な変化」だという。

昨年12月に非公開の座談会が行われており、そちらで多くのユーザーから得たフィードバックをもとに、これまでのMMORPGでは得られなかったような体験ができるように準備を整えている。今回のシークレットパーティーもその一環で実施されたものであり、こうした経緯のなかでタイトルもオリジナルの『HIT2』から『HIT:The World』へと変更されている。

このタイトル名の変更はただの名称変更というわけではなく、日本でより良いサービスを提供するための、開発と運営の「覚悟と抱負」を込めて名付けられたものである。

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▲『HIT:The World』開発統括のパク・ヨンシク氏。

ネクソンでは、昨年4月にMMORPG『V4』のサービスを終了しているが、そのときの開発チームが今回の『HIT:The World』も担当している。そうしたこともあり、今作の開発をスタートするにあたって日本の運営チームに対してサービスの提案が行われている。こちらは『V4』のアンケートや意見を踏まえたものであったが、そこから得た反省点なども本作にも活かされているのだ。

取材・文/高島おしゃむ


4つのキーワードでゲームを構築

この『HIT:The World』では、4つの大きなキーワードからゲームが成り立っている。ひとつ目は、「誰もが参加できるエンドコンテンツ」だ。こちらは初回に参加した日本ユーザーの意見を参考にしており、一丸となって多くのユーザーがゲームの核心コンテンツを楽しめるようにしてほしいという要望を取り入れたものだ。

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▲日本のユーザーに向けて、4つのキーワードで遊びやすさを追求している。

一般的なMMORPGは、一部のトップユーザーのみがボス戦や攻城戦といったエンドコンテンツに参加できるようになっているケースが多い。もちろんそれはMMORPGという独特なゲーム性と、それだけゲームをやり込んでいるという証でもあるのだが、それに伴ってサーバー内のアイテムもトッププレイヤーが独占し、それを利用してさらに別のアイテムを独占してしまうという構造が生まれてしまっている。

なかなかエンドコンテンツに参加することができないという状況は、MMORPGの経験者、特に初心者がよく直面する問題だ。『HIT:The World』ではこの問題を解決するために、すべてのプレイヤーが平等に参加できるようなエンドコンテンツを目指している。

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安定した成長環境を確保して、序盤でゲームから離れてしまうことを防ぐために、本作ではフィールドPKのない狩場を提供している。一般チャンネルとPvP可能なチャンネルが分かれており、PK不可のチャンネルでのみフィールドボスが出現し、すべてのユーザーが参加できるようにしているのだ。安定した狩場を提供することで、「攻城戦」に参加できるようになる戦力まで育成していくこともできるようになる。

ボスを倒した後の報酬に関しても誰もがもらえるように調整されており、攻城戦なども含めてすべてのユーザーが参加できるようにしているのだ。もちろん平和な世界だけではなく、プレイヤーによってはPvPを好むユーザーもいる。そうした人たちのために、サービス開始からひと月後ぐらいにPvPが可能なインターサーバー狩場も追加される予定だ。

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ふたつ目のキーワードは、「団結すれば対抗できるバランス」だ。ひとつ目のキーワードはゲーム環境に関するものだったが、こちらはユーザー間の相互作用に焦点を当てた項目である。本作では他の作品と差別化を図るために、「調律者の祭壇」と呼ばれる投票システムを採用している。これは、すべてのユーザーが直接投票することによってルールを決めることができるというものだ。

具体的な例を挙げると、フィールドボスのボーナス報酬をもらえるのがラストヒットを与えたプレイヤーにするのか、あるいはダメージランキング1位のプレイヤーにするのかといったことを、投票で決めていくことができる──という仕様だ。

クエストで入手した「投票権」を使って投票ができるため、トップユーザーではなくても影響力を行使することができる。さらに、この「投票権」自体も取引で手に入れることが可能となっている。つまり、少数のプレイヤーが票を買ってサーバー全体のルールを決定していくことも可能となっているのである。

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▲投票システムの「調律者の祭壇」も、本作ならではの特徴のひとつだ。

それに加えて、戦闘でもユーザー間の相互作業が起きるような調整も行われている。サーバー内で絶対的な強者が出現すると、プレイヤー同士が協力したとしても倒せず、プレイに対する熱も冷めてしまう。そうならないように、ステータスと戦闘システムの調整を行っていく。

スタートしたばかりのMMORPGでは、すべてのプレイヤーが竹槍を持って戦っているような状況だ。その後、戦車に乗って戦いを挑んでくるものが現れると、竹槍ではもはやどうしようもなくなってしまう。そうした事態をさけるために、長期的に戦闘に参加できるようなバランス調整が行われていくのだ。

例えば回避と命中のバランス調整を行い、複数のプレイヤーがターゲットを集中させることでダメージが増加する「増加システム」や、デバフが重複すると持続時間が短縮される「減少システム」などが導入される予定だ。

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3つ目のキーワードは、「ギルドコンテンツ」の充実だ。本作では仲間と協力することで、さらに楽しみ方の幅が広がるようになっている。そのために、サービス開始時からユーザーが楽しめるコンテンツも用意されている。

そのひとつが「攻城戦」だ。こちらはリリース直後から参加することができる大規模ギルド戦となっており、全部で10ギルドが参加して競争を繰り広げる。大まかな流れとしては、攻城戦を解放するためのイベントが発生し、サーバー内で協力してイベントをすることで攻城戦がプレイ可能となり、入札で参加するギルドが決定されるといったもととなっている。

それに加えて、ギルドのメンバーと協力してモンスターを倒すこと、獲得したポイントを競う「結束の証明」や、ギルドメンバーだけが参加できる「ギルドボス」など、GvGだけではなくGvEも含む様々なコンテンツが用意されている。

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4つ目のキーワードが「課金バランス、ゲームプレイの最適化」だ。MMORPGは、始める前に「覚悟のいるゲーム」と呼ばれることがある。その理由として挙げられるものとして「人間関係の深さ」、「プレイ時間と疲労感」、そして「課金額のハードル」にある。人間関係の深さについてはMMORPGの魅力でもあるため残しつつ、それ以外の問題点はプレイスタイルに合わせて楽しめるような調整を検討している。

従来までのMMORPGでは、クラスの転属やペットを合成するときに一部の等級のみ天井システムが採用されていた。しかし、本作では天井システムをすべての等級に適用している。また、韓国や台湾で有料販売されるような装備についても、ゲームをプレイしていくことで獲得することができるようにしている。これにより、MMORPGの重課金を緩和したいと考えているのだ。

取引所は、需要と共通によって財貨が変化するため、MMORPGでは重要な要素だ。こちらは、無課金や少額の課金ユーザーにとっても、財貨を獲得することができる手段のひとつとなっている。取引所を活性化させるために、需要の高いアイテムをドロップで入手できるようにしていく。

本作は「誰もが参加できるエンドコンテンツ」を掲げており、取引されるアイテムの供給も拡大すると予想される。それだけではなく、継続的に需要と供給が循環していくように、調整も行われていく。これらに加えて、日本のユーザーが楽しめるような新規コンテンツも追加される予定だ。

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▲ユーザーが遊びやすい環境を作るための試作がいろいろと盛り込まれている。

さらに、4つのキーワードとは別にゲームプレイを最適化するために優先していることがふたつある。ひとつはソロで遊ぶよりもパーティを組んだときのほうが速く成長させることができる「パーティプレイでの経験値を加算する仕組み」の導入。もうひとつは「放置モードの利便性と活用を以前のものよりも改善している」という点だ。ゲームをプレイしていない時間もキャラクターが継続的に成長することができ、日々の生活バランスを崩すことなくゲームを楽しむことができるようになるというわけだ。

参加者全員でボス戦に挑む体験プレイに挑戦!

今回のイベントは、メディア向けというよりも昨年行われたシークレット座談会同様に、MMORPGのインフルエンサーやトッププレイヤーたちから意見を聞くということも目的に含まれていた。こちらは詳しい内容を公表できないものの、40分ほど時間を掛けて意見が活発に交わされていた。

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▲こちらは意見交換会のときの様子だ。

その後、ついに本作を体験プレイ。キャラクターを選択してゲームを始めるという一般的なMMORPGとほぼ同じような始め方になっていたものの、時間があまりなかった関係でビジュアルの第一印象で職業を選択した。

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▲本作では、6つ用意されているクラスの中から好きなものを選んでキャラクターを作っていくことができる。

スキルのセットなどを学ぶチュートリアル的なクエストにも触れたのち、とうとうボス戦に挑戦。海水が蒸発した廃墟「フォントゥナス」に登場する強力なモンスター「クルスタ」に挑むこととなった。

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▲ゲーム序盤は、右上の緑色のリストをタップしてクエストをこなしていくことになる。

正直にいうと、あまりにも画面の情報量が多すぎて全く消化できないうちにボス戦に参加することになってしまったため、戦力としてあまり役に立つことはできなかった。

そうした中、何人かのプレイヤーが力尽きて倒れてしまう。幸いなことに、さほど戦闘力がなかったこともあってか、ボスモンスターのターゲットにならなかったことで最後まで生き残ることはできた。

今回の参加者はほかのMMORPGのトッププレイヤーたちが集まった手練れの集団であったということもあり、それほど苦労することもなくボスを攻略することができた。

実際に参加してみた印象としては、こうしたレイドはやはりMMORPGでしか味わえないということを再認識させられたということだ。大勢のプレイヤーが力を合わせて強力な敵に立ち向かっていくのは、心に響くものがある。大昔にMMORPGで遊んでいたときに、「俺たちと一緒にドラゴンを狩りに行かないか?」と海外のプレイヤーから誘われたときの記憶が蘇ってくるような体験であった。

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▲このわちゃわちゃとした戦闘が、まさしくMMORPGの醍醐味だ!

クリエイターやコミュニティ活動を支える「HTWクリエイターズ」も発表

イベントの最後に発表されたのが、「HTWリエイターズ」と今後のマイルストーンだ。

「HTWクリエイターズ」は、コンテンツを制作しているクリエイターやコミュニティのリーダー、そしてその活動を支えるサポーターを繋ぐためのプログラムである。

条件はあるものの、基本的には『HIT:The World』をプレイして関連するコンテンツを作成している人ならば、誰でも申請することができ、公式クリエイターに認定されることで運営側から活動のサポートを受けることができる

公式クリエイターは、サポーターがゲーム内で購入した有料アイテムの一部を「リワードポイント」として積み立てていくことができる。それが一定以上に到達すると、収益化できるという仕組みになっており、『HIT:TheWorld』のユーザーは、公式クリエイターをひとり選び、活動を支えていくことができるのだ。また、クリエイターが主催するイベント報酬も、運営側からサポートしてもらうことができる。さらに、3月下旬に予定されている先行体験会への参加券も抽選でプレゼントされる。

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「HTWクリエイターズ」は、専用サイトの応募フォームより申請することが可能。審査を通過することで公式クリエイターとして認定され、活動を開始することができる。また、SNSや動画サイトなどに投稿された活動内容を見て、サポーターになったユーザーが有料アイテムを購入したタイミングで先述のリワードポイントを獲得することができる。

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募集期間は2月21日から3月20日17時59分までとなっており、3月21日頃に一次発表が行われる予定だ。応募条件はゲーム自体に関心があること、ゲームアカウントを持つこと、そして動画配信サイトやSNSの登録人数も一定の人数が定められている

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今後のマイルストーンだが、まずは2月21日より事前登録が開始される。それに合わせて、事前登録特設サイトと「HTWクリエイターズ」の事前応募サイトも公開される。

2月27日には公式生放送を実施し、3月下順にキャラクター名先取りキャンペーンと先行体験会が実施される予定だ。何はともあれ、新しいMMORPGを初めてみたいと考えている人は、2月21日から始まる事前登録に応募しておこう!

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ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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