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「ひらめき」の快感が気持ち良すぎる! シンプルだからこそ頭を抱える、RIDDLER松丸亮吾の仕掛けた『魔女謎解』のパズルが面白い。最大500人が集まるバーチャル空間で謎解きする体験も新鮮

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みなさん、最近「ひらめいた!」経験はありますか?

……そういわれても、ピンと来ない方が大多数だと思います。日常でそんな「ひらめき」が必要とされる場面って、それほど多くはないですよね。

では突然ですが、こちらの謎を解いてみてください。

『魔女謎解』レビュー・感想・評価:「ひらめき」の快感がすごい謎解きメタバース_001
ちょっと下にスクロールすると答えがあります

解けましたでしょうか……?

解答に移りますと、まず漢字の書き順が「◆」の記号であらわされています。「四」の方で言えば、3画目と4画目の部分を抜き出すと「ハ」に見えますよね。

同じように「六」の方を見ていくと、まず3画目と4画目が「ハ」。そして1画目と2画目を抜き出し、ハテナマークを正しい向きに戻す手順で直すと「ト」になります。つまり、答えは「ハト」……というわけですね。

さて、この謎を自力で解き明かした皆さんへお聞きしたいのですが……解法が分かった瞬間、めちゃくちゃ気持ちよくなかったですか?

こういった「ひらめき」が生み出す快感をたっぷり味わえるのが、今回ご紹介する「バーチャル謎解きミステリー『魔女謎解』」という作品です。ちなみに上の謎は、筆者の体感では『魔女謎解』における簡単な部類の謎解きでした。

作中ではもっと難解な謎解きも数多く登場するので、プレイヤーの頭はフル稼働。でもそのぶん、解けたときの快感も大きく、日常で使っていない脳のどこかを使う気持ち良さがありました。

ということで、今回はKAMITSUBAKI STUDIO発のグループ「V.W.P」らも登場する『魔女謎解』を一足先にプレイする機会をいただいたので、その魅力をご紹介していきます。

文/cookieP

※この記事は『魔女謎解』の魅力をもっと知ってもらいたいTHINKRさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。


シンプルだけど難しい….解きごたえのある謎解き。そして問われる「ひらめき力」

本題に入る前に少しだけ、本作に深く関係している「神椿」と「V.W.P」についてご紹介しておきましょう。

まず「KAMITSUBAKI STUDIO(通称“神椿”)」は2019年に設立された、YouTubeをホームに音楽活動やアート作品などを投稿しているクリエイティブレーベルです。そして「V.W.P」は、KAMITSUBAKI STUDIOが手がけるバーチャルアーティストグループにあたります。

「V.W.P」のメンバーは「花譜・理芽・春猿火・ヰ世界情緒・幸祜」の5名。特に花譜の楽曲「魔女」に連なる系譜として制作された楽曲(系譜曲)を軸とし、YouTubeやライブイベントなどをメインに活動を行っています。

『魔女謎解』では、そんな彼女らが未来都市「大阪市」に迷い込んでしまった……という設定のもとでゲームがスタート。プレイヤーはさまざまな謎を解き、この世界の真相や、消えてしまった森先化歩(CV.花譜)の手がかりを探していくことになります。
ちなみに、筆者自身も「神椿」や「V.W.P」に詳しいわけではないのですが、ゲームプレイ自体に支障はありませんでした。

では早速、ゲームプレイの紹介に入っていこうと思いますが……まず、作中に登場するこちらの謎をご覧ください。謎解きに自信がある方は、ちょっと挑戦していただけると嬉しいです。

なお、ネタバレへの配慮のため、以降は記事上で正解を掲載するのは避けさせていただきます。

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うーん……難しい! 実際にプレイしたとき、筆者は10分くらい考えさせられました。

本作では、こういったストーリーに関わる謎解きを含めて30問以上も出てきます。各謎解きはメタバース空間上の各所に発生している黒い靄のような「【Q】」という物体に触れることで出題され、クリアすることで少しずつストーリーの真相が紐解かれていくという流れになっています。

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先ほどの謎を解いた方には分かっていただけると思いますが、本作の謎解きには難しい専門知識は必要とされません。

でも、ちゃんと頭を使わないと解けない。というのも、すべての謎解きが「ひらめき力」を必要とさせるデザインになっているからです。

分かってしまえば単純な話だったりもするのですが、逆に思考の沼にハマってしまうとかなり考え込んでしまうこともあり……。実際、公式サイトでは推定プレイ時間が2~4時間とされているのですが、しっかりとしたボリュームがあり推定プレイ時間以上、楽しむことが出来ました。

一方、謎が解ける時は一瞬で、本当に「ぴこーん!」といった感じで、脳内に電流が走ったかのように解法が思いつくんです。そしてこの「ひらめいた」瞬間が、なんとも気持ちの良いもので……。

この気持ちよさこそ、謎解きの醍醐味にして本作の大きな魅力のひとつでしょう。
本作の謎解きは松丸亮吾氏が率いる謎解き集団「RIDDLER」が制作しており、そのクオリティはお墨付きです。

マップやキャラクターとリンクした謎解きも?「HELLO OSAKA」を知らなくても超楽しい。知っていたら“もっと楽しい”

本作には上記のような一般的な謎以外に、「メタバース空間」という持ち味を最大限に活用した謎解きも用意されています。

本作の舞台となっている未来都市は「HELLO OSAKA」というYouTubeチャンネルで投稿されているショートアニメの舞台となっている場所で、“大阪のようで、大阪ではない未来都市”と表現されています。

そんな「HELLO OSAKA」の世界に迷い込んでしまった「V.W.P」らが『魔女謎解』では描かれるのですが……「HELLO OSAKA」も単なる舞台に留まらず、「HELLO OSAKA」の登場人物を題材にした謎解きも用意されています。

というわけで、こちらの画像をご覧ください。

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これは「HELLO OSAKA」のチャンネルに登場するキャラクターのひとり「ウメちゃん」に関する謎解きとなります。

一見すると「事前知識がないと解けないのでは?」と思われるかもしれませんが、彼女たちについて何も知らないプレイヤーでも、メタバース空間上に登場するウメちゃんの服装を観察すれば自ずと答えが導き出せます。

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(画像は「魔女謎解」公式サイトより)

浮かぶ……?ふたつ……?
……すぐに解くのは難しそうでした。公式サイトの画像やYouTube動画を見れば簡単!というわけでもなく、メタバースならではの360度から登場人物をじっくり観察することで答えを導き出される謎も多数用意されていました。

もちろん、「HELLO OSAKA」や「神椿」のファンには嬉しい、それぞれの物語からのオマージュや登場人物の特徴を捉えた謎もあるので、ファンであれば本作をより楽しむことができるのは間違いないでしょう。

ですが、彼女たちについて何も知らなくても、「魔女謎解」の舞台となっているこのメタバースの未来都市「大阪市」内を探索すれば必ず答えに導き出され、一般的な「謎解き」ファンでも普通に楽しめるよう本作は設計されています。

このゲームにおいて最も必要なことは「ひらめき力」とメタバース内の手がかりを見つけ出す「観察力」といえます。

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また、本作の大きな特徴はメタバース空間を自由に歩き、好きな謎から好きな順番で解くことができるところです。その中には上の画像のような、メタバース空間ならではの謎解きもちらほら。

上の謎解きではおじさんの前で「ペンライト」のアクションをすることでそれぞれのカラーに色を切り替えることができます。メタバース上で展開されている謎解きなので一般的な「脱出ゲーム」のように他プレイヤーと協力した謎解きはもちろん、謎が解けた際にはその達成感を皆で分かち合えます。

メタバース空間上に謎解きがあるからこそ、他の人と「気持ちよさ」……いわば謎を解いた時の快感や達成感を手軽に共有することができるというわけです。

VCを使って友達と謎を解く体験も新鮮。メタバース空間ならではの謎解き体験

こんな具合でさまざまな謎解きに挑んでいくのが『魔女謎解』のおもなゲームプレイですが、もうひとつの大きな特徴が、本作のメタバース空間には最大500名までのプレイヤーが集まれるということ。この500人という数字、普段からメタバースコンテンツを触っている方なら分かると思いますが、めちゃくちゃ多いです。

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そのためか本作では、周囲の人とだけ話せるボイスチャット、気づいたことを全体に共有できるエリアチャットなど、ユーザー間でのコミュニケーション手段が充実しています。

「チャットはちょっと……」という方もアクションを使えば、前項で紹介した「アクションを使った謎解き」を攻略すると同時に、気軽なコミュニケーションを楽しめるでしょう。

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エモートの種類

さて、せっかくメタバース空間上で大勢の人とコミュニケーションが取れるなら、「個性」を出したくなるのがゲーマーというもの。

実は本作にはキャラクリエイト機能も用意されており、2タイプの体つき、髪型、顔のパーツ、服装まで比較的自由に変更することが可能です。

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それぞれアバター5種類のプリセットも用意されており、もし自分で作ったアバターが気にいらなければ、ゲーム内に用意されている3種類のアバターから選択して使用することもできます。一緒に謎解きに挑戦する友達と、テーマやコンセプトを合わせてキャラクリをしてみるのも良いでしょう。

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というわけで簡単に『魔女謎解』の紹介をしてきましたが、本作にはシンプルながらも解きごたえのある謎解きがたくさん収録されています。中には「HELLO OSAKA」や「神椿」、そしてバーチャル空間とリンクした謎もありますが、これらの元ネタを知らなくとも、“謎を解く”という行為そのものが好きな方なら十分楽しめるでしょう。

そんな『魔女謎解』は3月22日(金)12:00から4月11日(木)23:59まで、メタバースアプリ「HH cross EVENTS」から参加可能。対応プラットフォームはPCおよびスマートフォンで、PCブラウザ環境でもプレイ可能です。

なお、本イベントは無料エリアと有料エリアに分かれており、有料エリアをプレイするためには別途4000円のプレイチケットを購入する必要があります。興味のある方は、ぜひ公式サイトなどをチェックのうえ、イベントに参加してみてください。

ライター
マヌルネコを愛してやまない雑多ゲーマー。好きなゲームは『DEEMO』シリーズ、『A Hat in Time』、『エターナルリターン』、『Red Dead Redemption 2』
Twitter:@cookieP_Sub

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