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【今日は何の日?】『Halo』第1作目が日本で発売された日(4月25日)。強化兵士マスターチーフが異星人に立ち向かうSF・FPS。壮大な展開とマルチプレイ対戦が人気を集めて、Xboxを代表するゲームに

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4月25日は『Halo』シリーズ第1作目が日本で発売された日だ。

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▲初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』。
(画像はHALO®(ヘイロー)より)

マイクロソフトの初代Xbox用ソフト『HALO(ヘイロー)』(『Halo: Combat Evolved』)は、アメリカで初代Xbox本体が発売された2001年11月15日にローンチタイトルとして同時発売されて、約半年後の2002年4月25日に日本でもリリースされた。

本作は人類が宇宙に進出し、異星人との間で戦争が発生した時代を舞台にしたSF・FPSだ。アメリカでは発売当時から絶大な人気を獲得。初登場から20年以上が経過した現在もなお、Xboxの代名詞的なゲームになっている。

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▲初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』。
(画像はHALO®(ヘイロー)より)

マイクロソフトが新たな家庭用ゲーム機「Xbox」の開発を進めていた1990年代後半、『Marathon』や『Myth』といったゲームで知られるBungie Softwareは当初、PCとMacintosh向けに『Halo』を開発していた。このゲームに可能性を見出したマイクロソフトはBungie Softwareを自社の傘下に収めて、Xboxのキラーソフトに『Halo』を抜擢した。

初代Xboxのローンチタイトルとして『Halo』がリリースされたアメリカでは、マイクロソフトが期待したとおりXboxを代表する人気ゲームとなった。一方、FPSというジャンルにまだあまりなじみのなかった日本では、2002年2月の初代Xbox発売から約2カ月後の4月25日に『Halo』が登場。日本では海外のように大ヒットとなったわけではないが、そのゲームプレイの面白さを通じて、少しずつ『Halo』の存在が認知されていった。

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▲PC(Steam)版『Halo: Combat Evolved Anniversary』。
(画像はSteam: Halo: Combat Evolved Anniversaryより)

『Halo』は人類が宇宙に進出し、コヴナントと呼ばれる異星人連合と接触した結果、戦争へと発展した時代の物語だ。対コヴナント特殊部隊「スパルタンII」のマスターチーフは、コヴナントによる攻撃を受けたUNSC(国連宇宙司令部)の戦艦オータムを脱出し、謎の人工冠状惑星Haloに降り立つ。だがこの惑星には、人類とコヴナントの命運を左右する重大な秘密が隠されていた……。

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▲PC(Steam)版『Halo: Combat Evolved Anniversary』。
(画像はSteam: Halo: Combat Evolved Anniversaryより)

冠状惑星Haloの表面は岩山や海岸など変化に富んだ地形になっており、プレイヤーは広大なこの地をシームレスに移動可能。さらに惑星地下の古代遺跡のような建造物も探索できる。

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▲PC(Steam)版『Halo: Combat Evolved Anniversary』。
(画像はSteam: Halo: Combat Evolved Anniversaryより)
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▲PC(Steam)版『Halo: Combat Evolved Anniversary』。
(画像はSteam: Halo: Combat Evolved Anniversaryより)

機関銃を装備したUNSCのバギーであるワートホグに仲間の兵士を乗せて走行したり、空中を飛行できるコヴナントの戦闘機バンシーを敵から奪って乗り回したりと、2002年当時に初代Xboxのパワーを実感できるようなゲームプレイがふんだんに盛り込まれていた。

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▲初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』。
(画像はHALO®(ヘイロー)より)

敵となるコヴナントは異なる種族の異星人たちが連合を組んでおり、互いに能力が異なるだけでなく階級の差などもあるようだ。こうしたコヴナント内部の事情は、続編の『Halo 2』や『Halo 3』でさらにクローズアップされていく。

戦艦オータムから冠状惑星Haloへと脱出する導入部から、中盤は広大なHaloを探索して謎を解き明かしていくことに。そしてキャンペーン後半になると第3勢力である寄生生物フラッドが出現して、それまでの勢力図やゲームプレイが大きく変化するという、ドラマチックで起伏に富んだ展開の巧みさは圧巻だ。

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▲PC(Steam)版『Halo: Combat Evolved Anniversary』。
(画像はSteam: Halo: Combat Evolved Anniversaryより)

また『Halo』第1作目が発売された当時、FPSといえばPCでマウスとキーボードを使ってプレイするもので、家庭用ゲーム機のコントローラでプレイするのにはあまり向いていないと考えられていた。ところが、Xboxのコントローラに最適化された『Halo』が高い人気を集めたことで、ミリタリーFPS『メダル オブ オナー』などと並んで、家庭用ゲームでもFPSが定着するきっかけを作ったタイトルとなった。

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▲初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』。
(画像はHALO®(ヘイロー)より)

マルチプレイ対戦に関しては、『Halo』第1作目が発売された時点ではXboxのオンラインサービスである「Xbox LIVE」がまだ開始されていなかったため、画面を4分割した最大4人対戦か、またはXbox本体をLANケーブルで接続して行う最大16人対戦となっていた。のちに世界的な人気となる『Halo』のオンライン対戦は、続編の『Halo 2』で初めて実現した。

コヴナントと人類との戦いは、『Halo』『Halo 2』『Halo 3』の三部作でいったん決着する。『Halo 2』からはコヴナントの戦士を操作してプレイするステージも登場し、『Halo 3』ではキャンペーンの協力プレイも可能となった。

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▲PC(Steam)版『Halo 3』。
(※画像はSteamより)

『Halo』第1作目以前の物語を描いた『Halo Reach』を最後に、シリーズの生みの親であるBunjieがマイクロソフトから独立。新たに343 Industriesが設立されて『Halo 4』『Haloi 5』、そして2024年現在シリーズ最新作となる『Halo Infinite』と、さらなる物語が描き出されている。

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▲PC(Steam)版『Halo Infinite』。
(※画像はSteamより)

FPS以外にも、『Halo』の世界を舞台にしたリアルタイムストラテジーゲーム『Halo Wars』や、シューティングアクションの『Halo: Spartan Assault』といったスピンオフ作品もリリースされており、シリーズの世界観を重層的に楽しめる。

さらに、2012年には『Halo 4: Forward Unto Dawn』、2014年には『Halo: Nightfall』と、実写ドラマ2作品制作されているほか、2010年には日本の大手アニメスタジオが複数参加した全8話のオムニバスアニメ『Halo Legends』も作られている。

そして2022年からは、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮による『Halo』の実写ドラマシリーズも制作されており、2024年現在、シーズン2が進行中だ。

前述のとおり『Halo』はXboxを代表するゲームとなっているだけに、他のゲームとのコラボなども行われている。2005年に発売されたXbox 360の『デッド オア アライブ4』にはスパルタン(マスターチーフと同じアーマーを身につけた兵士)がプレイヤーキャラとして登場するほか、2020年には『フォートナイト』でマスターチーフのスキンを入手できるイベントが開催された。

2024年現在、リマスター版の『Halo: Combat Evolved Anniversary』がXboxやPCでリリースされており、『Halo』シリーズを第1作目から順を追ってプレイすることが可能。『Halo』シリーズの原点である第1作目で、その世界観やゲームプレイの魅力を改めて体験してほしい。

ライター
過去には『電撃王』『電撃姫』『電撃オンライン』などで、クリエイターインタビューや業界分析記事を担当。また、アニメに関する著作も。現在は電ファミニコゲーマーで企画記事を執筆中。
Twitter:@ito_seinosuke

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