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『スト6』「ベガ」の新技「バックフィストコンボ」はモダンタイプならSPボタンのみで発動可能。スーパーアーツやコンボアシストで、初心者でもラスボス「ベガ」を楽しく使えそう

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カプコンより、昨年6月にリリースされた対戦型格闘ゲームの『ストリートファイター6』(以下、スト6)。同作の、Year 2追加キャラクター第1弾として「ベガ」が6月26日より登場する。つい最近「Year 1」追加キャラクターとして「豪鬼」が登場したばかりだが、連続でボスキャラクラスが追加されることに歓喜した人も多いのではないだろうか?

配信に先駆けて開催されたメディア向けの試遊では、1時間半ほどかけてじっくりとベガでのプレイを楽しむことができた。こちらの記事では、その先行プレイで感じたベガの特徴や魅力についてレポートしていく。

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ベガがシリーズに初めて登場したのは、今から33年前の『ストリートファイターII』(以下、スト2)だ。家庭用ゲーム機への移植版には筆者も当時かなりハマっていた。普段それほどゲームを遊んでいるわけでもない人ですら、『スト2』を遊んで話題にしていたほどの人気ぷりであったことを思い出した。

『スト2』での鼻っ柱を見事に粉砕してくれたのが、ラスボスとして登場したベガである。他のキャラクターたちとは何段階も異なる強さを誇り、何度も辛酸を舐めることとなった。いまだにトラウマを持つほどの強さだったが、今回『スト6』で登場するベガもまさにそのイメージ通りのキャラクターに仕上げられていた。

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『スト6』に限らず、格闘ゲームは有象無象の猛者たちがひしめき合っている世界だ。しかし、筆者はどちらかというと初心者側のプレイヤーである。そのため今回の試遊でも、主にモダンタイプでプレイしており、「初心者目線から見てこのキャラクターはどれぐらい扱いやすいのか?」というところに注力している。

詳しくはこの後に触れていくが、最初に結論からいうと「かなり扱いやすい」と感じた。ワンボタンで新技が出せるほか、必殺技の多くやスーパーアーツなどもそれほど苦労することなく繰り出すことができる。また、モダンタイプならではのコンボも用意されているので、むしろこのキャラクターから『スト6』に世界に入っていくのもアリだと感じるほどであった。

取材・文/高島おしゃむ


タイプはパワー、間合いはミドルレンジ、操作難易度はハード。迫力満点の「総帥」ルックなアウトフィットも登場

一度は死んだと思われていた、悪の組織シャドルー総帥のベガ。数々の死線をくぐり抜けてきからなのか、頭からすっぽりと布を被った姿は野性味に満ちている。コスチュームの「アウトフィット 2」では、総帥姿からインスパイアされたデザインとなっており、「ベガといえばこれ」というようなイメージに仕上げられている。

「アウトフィット 2」は配信と同時に購入できるほか、「ワールドツアー」で一定の条件を満たすことでも入手することが可能だ。往年のシリーズファンならば、「アウトフィット 2」のコスチュームでプレイすればさらに気分が盛り上がりそうだ。

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▲ベガのコスチュームのカラーバリエーション。
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▲ベガと言えば、やはりこのコスチュームだろう。

システム側で表示されるベガのタイプはパワーで、間合いはミドルレンジ。操作難易度はハードだ。これまで登場してきたキャラクターでは同じ組みあわせのものは存在しないが、モダンタイプでの操作ならはそれほど身構えることなくプレイすることができるという印象だ。

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▲タイプと間合い、操作難易度の組み合わせでも孤高の存在だ。

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キャラクター登場の演出も素晴らしく、巨大な馬にまたがって登場するところもカッコイイ。冷酷無比なイメージの人物だが、また新しい一面が見られたような気分だ。

必殺技のシャドウライズはジャンプから複数の技に派生。時間経過または技をあてることで爆発するサイコマインの付与ができる新技・バックフィストコンボにも注目

ベガの必殺技で注目したいのは、新技のバックフィストコンボだ。モダンタイプならば、移動キーを入力していない状態でSPボタンを押すだけで繰り出すことができる技である。裏拳から掌底を連続で繰り出すことができるほか、相手にヒットすることでサイコマインを埋め込むことができるのが特徴だ。

このサイコマインは、一定時間が経過すると爆発するほか、バックフィストコンボやサイコクラッシャーアタック、デビルリバースを当てることで爆発させることができるというもの。戦闘を有利に進めていくためにも、積極的に使っていきたい技である。

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▲新たに追加された必殺技のバックフィストコンボ。モダンタイプなら簡単に出せるだけではなく、サイコマインも埋め込むことができる。
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▲こちらはモダンタイプの必殺技一覧だ。
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▲クラシックタイプの必殺技一覧。

もうひとつ必殺技で注目したいのが、ふたつの溜め技である。エフェクトによって見た目にも派手なサイコクラッシャーアタックは、相手に向かって突き刺さるように突進する高ダメージの技だ。

すこし複雑だが、攻撃の幅が広がるのがシャドウライズである。この技自体は素早く高くジャンプするというシンプルなアクションなのだが、ここから相手を踏みつけるヘッドプレスが繰り出せる。さらにそこから派生する形でサマーソルトスカルダイバーに繋げていくことができる。また、同じくシャドウライズからデビルリバースに派生させることも可能だ。

サイコクラッシャーアタックは跳び道具的な使い方ができるほか、瞬時に相手に詰めよることができ、使い勝手がいい。シャドウライズは少し慣れが必要な印象だが、手数が複数選べるのはありがたい。

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▲回転しながら敵に突進していくサイコクラッシャーアタック。
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▲シャドウライズから派生するODヘッドプレス。相手を踏みつけるアクションもクールだ。

ベガのスーパーアーツ3「アンリミテッドサイコクラッシャー」もモダンなら苦労せず繰り出せそう。ド派手な演出と威力なので積極的に使いたい

『スト6』のあらゆる技の中でも、単純に相手に大きなダメージを与えるだけではなくド派手な演出で決まると気分も大きく盛り上がるのがスーパーアーツだ。ベガでは、ニープレスナイトメアサイコパニッシャーアンリミテッドサイコクラッシャーの3種類が用意されている。

操作を見比べてみるとわかりやすいが、クラシックタイプに比べてモダンではそれぞれのスーパーアーツを比較的簡単に繰り出せるようになっている。タイミングや条件さえ整ったならば、積極的に使っていきたい技でもある。

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▲モダンタイプのスーパーアーツのコマンド。
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▲クラシックタイプでは、かなり複雑なコマンドを入力する必要がある。

3つあるスーパーアーツの中でも、比較的出しやすいのがニープレスナイトメアだ。こちらは相手に向かって2連続で足による攻撃を加えた後、さらに追い打ちを掛けるように踏みつけていくというものである。ド派手ではないものの、使い勝手のよい技だ。

サイコパニッシャーからは、演出の派手さがかなり増していく。飛び道具を撃ってくる攻撃に有効で、高所に飛んだあと地面に着地した衝撃波で相手を吹き飛ばす。そこに追撃を加えて、最後は胸ぐらを掴んで地面にたたき付ける──というスペシャルメニューとなっている。

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▲SA1のニープレスナイトメア。相手に対して足で徹底的にダメージを与えていく技だ。
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▲胸ぐらを掴んで地面にたたき付けるサイコパニッシャー。

ベガそのものが最終兵器のような姿に変貌して、相手に対して大きなダメージを与えることができるのがアンリミテッドサイコクラッシャーだ。こちらは、切り返しや飛び道具対策など様々なシーンで繰り出すことができるほか、体力が25パーセント以下のときに性能がアップする。なによりも、演出が素晴らしく相手にとどめを刺すときに使いたくなるような技である。

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▲ベガ自身が覚醒したかのような姿に変貌するアンリミテッドサイコクラッシャー。
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▲相手をおちょくるかのように手の上に飛び乗る。
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▲技の締めは自身が火の玉のように上空から突入していく。

モダンタイプならではの「アシストコンボ」で難しい連続技も繰り出せる。初心者でもコンボで相手を倒す爽快感を味わおう

最後に紹介しておきたいのが、モダンタイプならではの「アシストコンボ」だ。格闘ゲームでは「いかにコンボを繋げていくか」がもっとも重要な要素のひとつだろう。モダンタイプは、格闘ゲーム初心者でも比較的簡単に技を繰り出すことができるのが魅力だが、発動できるのは単発の技だけだ。

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▲こちらがモダンタイプで使用できるベガのアシストコンボの一覧。

これは初心者にとってもハードルが高いが、その難易度を軽減してくれるのが「アシストコンボ」である。ベガにも3種類のアシストコンボが用意されており、基本的はアシストボタンと弱、中、強ボタンのいずれかを数回押すだけで繰り出すことができる

実際に試してみたところ、アシストコンボ1とアシストコンボ2については、簡単に使える印象だ。「なんとか技か決められるようになってきたけど、コンボについてはまだまだ」というプレイヤーは、これらのアシストコンボも合わせて活用してみるといいだろう。

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▲コンボでKOを決めることができると、爽快感もいっそう増した感じだ。

ベガは「Year 2 キャラクターパス」と「Year 2 アルティメットパス」を購入した人向けに6月26日(水)より解放される。Year 2の追加キャラクターには、このあとSNKの『餓狼伝説』からテリー・ボガードと不知火舞が参戦するなど、話題のキャラクターが続々と登場する予定だ。

ここまで初心者の目線からベガの性能などに触れてきたが、古くからのシリーズのファンならば一度はベガを使ってみたくなるのではないだろうか。実際に試遊した感覚では、ほぼベガの持つイメージそのままのプレイを楽しむことができた。

モダンタイプでの操作ならば初心者でもある程度容易に操ることができるので、『スト6』が気になっている方はぜひこれをきっかけに本作に挑戦してみてほしい。

【修正 2024年6月17日(月)19:00】「サイコマイン」に関する記述を一部削除いたしました。

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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