くそっ……じれってーな 花火ちょっとやらしい雰囲気にして来ます!
私は、花火こそが「ピノコニー影のMVP」なのではないかと思っている。
たしかに、ピノコニー編はすごい完成度のストーリーだった。多くの登場人物の思惑が交差し、入り乱れ、事態が進展していく。でも、なんか最終的には花火が「くそっ……じれってーな 花火ちょっとやらしい雰囲気にして来ます!」でカップルを成立させていい感じのオチをつけた。
よくよく思い返してみると、花火だけピノコニーでとんでもない量の作業をこなしていないだろうか?我々が「花火視点」を知らないだけで、彼女のストーリーだけとんでもない量のタスクが課されていて、ひとりだけ「やることが……やることが多すぎる……!」状態なのではないか?
ピノコニーRTA走者か? お前はピノコニーのオベロンか?
私が思いつく限りで、「花火がピノコニーでしていたこと」を列記してみよう。
・ホタルに一度目の死を経験させる
・サンポに化けて開拓者を誘導(?)する
・人形を配置したりボタンを配ったりする
・ロビンに変装して調和セレモニーに参加しながらサンデーを焚きつける
・アベンチュリンに色々ヒントを与える
・もう一度サンデーを焚きつける
・10万個のボタンを手作業で押す
・ホタルと開拓者をくっつける
やっぱ限定調和ってすごいわ。
いや、私が気づいていないだけで花火視点ではもっといろいろイベントがあったのではないかと思われる。忙しすぎる。みんなもっと花火を労ってやってほしい。現場統括って大変な仕事だ。
個人的に、ピノコニー編ってここの「みんな意外と良い人だった」という点が面白いと思っています。たしかに敵対したキャラも何人かいたけど……実は意外と話の通じる人が多くて、それなりにいい感じのオチがついた。
話してみたらアベンチュリンも意外といいヤツだったし、花火はずっと頑張ってるし、ブートヒルも気持ちのいい兄ちゃんだったし、花火はずっと頑張ってるし、サムと黄泉も味方として戦ってくれたし、花火はずっと頑張ってるし……ストーリー開始時の「全員が敵かもしれない」という緊張感が、いざ終わってみると綺麗に反転している。
特に、ver2.3ラストの全員でグループチャットを作って花火ぬいを回収するところなんか、ピノコニー編を象徴するような一幕なんじゃないかと思う。みんなめっちゃ協力的じゃん。なにこのほんわかした空気。「ブートヒルさん、言葉を慎みなさい!」じゃないんだよ。みんな結構いいヤツだったわ。
そして、一番その場をひっかき乱しそうだった花火が実のところ裏でいろいろ頑張りすぎていて、ピノコニー編が終わったあとの印象が「苦労人」になっているという。やっぱ限定調和はすげえよ。
まぁ、本人は楽しそうなので別にいいのかもしれませんが……全員が主役のピノコニー編で、唯一「裏方」に徹したキャラだと思います。システム的に「花火視点」が一切用意されていなかったのも、そういう意図があるのかもしれませんね。ほら、「監督は表に出ない」っていうか。
雷電忘川守芽衣先輩の蕎麦がいい!
実は『崩壊:スターレイル』は、『崩壊3rd』及び崩壊シリーズを知っているとニヤッとできる要素がいっぱいある……みたいなことを、どこかで書いた気がする。
そしてピノコニー編は、特に『崩壊3rd』要素が濃厚だった。
なんかもう、いち艦長として「とうとう馬脚を露わした」ような気持ちだ。
この唐突な『崩壊3rd』要素で艦長を轢き殺してくるのが、主にヴェルト・姫子・黄泉の3人。きっと「スタレは知ってるけど3rdはよく知らない」方も多いと思うので、具体的に艦長がどの辺で発狂しているのか、ちょっとかいつまんで紹介しようと思う。
なんだか似たような光景を夢で見たことがある気がするの。夢の中で、ぼんやりとした顔がいくつも浮かび上がってきて…彼女たちが誰かはわからないけど、私たちは家族も同然だった。そして、何か超越的な存在に抗い続けていたわ……
彼女たちの迷いや恐怖はハッキリと覚えてる…そして、夢の中の彼女たちが諦めようとしなかったことも━━ロビンさんと同じようにね。
はいここ! ここ崩壊テストに出るからね!!
一応スタレの姫子は『崩壊3rd』に登場した「無量塔姫子」のパラレル的な存在……ということは、なんとなく知っている人も多いと思う。
あっちの姫子は主人公たちの「先生」的な役割を担っていて、ここで語られている「彼女たち」は『崩壊3rd』の主人公キアナ、雷電芽衣、ブローニャたちのこと……だと思われる。この「だと思われる」が一番重要。何も確定してない。すべて自分の勝手な考察。
「超越的な存在」は、『崩壊3rd』にて敵対存在として登場してくる「崩壊」のこと。まぁ要するに、「姫子は夢の中で『崩壊3rd』世界のことを見たのかもしれない」ということですね。これ泣いちゃうでしょ。なんで泣いちゃうのかは『崩壊3rd』を遊ぶと理解できる。
何気に、スタレの姫子ってここまでそんなに『崩壊3rd』要素を匂わせてきたことって多くなくて……どっちかっていうとヴェルトの方がチラつかせてくるタイプだったと思います。でも、ここにきて伝家の宝刀のごとく姫子が3rd要素を抜刀。「夢の中の彼女たちが諦めようとしなかったこと」って、ホントに泣いちゃうやつ。
信じられないかもしれないが…果てしない夢の中で、俺は故郷に戻り、ずっと離れ離れになっていた友人と再会することができたんだ。そしていくつかの「特殊な理由」で…黄泉さんを思い出した。
ここも『崩壊3rd』の話です。
ウワアアアアアアアアアアアアアッ
姫子やヴェルトなどの「3rdと関係があるキャラ」は、基本的に夢の中であっちの世界に触れている……ということが一貫しているのかも。これも真面目に説明すると長すぎるんですけど……ヨウおじちゃんって、実は通常の人間より何倍も生きてるんです。そして、久しぶりに故郷で友人に会えた。
そこで、多分黄泉のそっくりさんに会った……のかもしれない。
ダメだな、解説しようと思ったけど全然解説になってない気がする。
そして3rd要素のラスボス、黄泉。
「雷電 忘川守 芽衣」って何? 溜めて溜めて出してきた割には何?? ……と思っている方も少なくないはず。ここは結構真面目に解説しようと思います。
まず、崩壊シリーズには「並行同位体」という概念があります。簡単に言えば、「パラレルワールドの同一人物」といった感じでしょうか。シリーズ内に全く同じ「ブローニャ」という人物がいるように、その世界における、その人のことです。
そして、『崩壊3rd』にはメインキャラクターとして「雷電芽衣」が登場していました。そして、黄泉の本名は「雷電 忘川守 芽衣」。ここでようやく、黄泉が「雷電芽衣の並行同位体」「雷電芽衣のあり得たかもしれない姿」だと明かされたわけです。もう私は大歓喜なんですが……伝わってますかね?
要するに、「めちゃくちゃ似ているキャラだなとは思っていたけど、ついに黄泉が前作メインキャラのパラレル存在であることが確定した瞬間」なのです! 思いっきり、「雷電芽衣」から地続きの存在なのです!!
ここは有名すぎるのでわざわざ書くことでもないかもしれないけど、「落下していく開拓者を黄泉が拾い上げるシーン」とかも、『崩壊3rd』のオマージュだったり……黄泉はもう「ファンサービスの塊」みたいな存在ですね。黄泉をもっと知りたいなら、『崩壊3rd』をやってみる価値はあるかも。
あと、「黄泉との別れのセリフ」ですかね。
真っ先に「あれが選択肢によっては見れないのおかしくない!?」と言いたくなる。
さあ、振り返ることなく行くがいい……「開拓進行形(今)」を歩むナナシビト。
すでに結末が決まっていたとしても、構うことはない。人には変えられないことがたくさんある……だが、その前に…結末に向かうまでにできることも、たくさんあるんだ。
旅で得られる美しいものは、今も昔も変わらない。そして、私は信じている……私たちが太陽の下で再会するまで…それは「虚無」の果てで栄えていると。
「「「「「崩壊シリーズ」」」」」なんすよね。
ぼんやりとした言い方かもしれないけど、『崩壊3rd』って究極的には「既に破滅が定められた世界だけど、それでも美しいものを守り続ける」みたいな話なんです。
だから、世界が変わったとしても、「旅で得られる美しいもの」は、何も変わっていない。変えられないこともたくさんあるけど、終わりに向かうまでにできることも、たくさんある。
開拓者に向けたセリフでもあり、多分メタ的にはプレイヤーに向けたセリフでもある。いつかどこかの世界では「主人公」だったかもしれない黄泉から送る、別れ際の激励メッセージ……的な。ウオオオオオオオオオオオオ(漢泣き)
これちょっと十三英傑の別れ際のアレと被せてきてない!?
どうなんだ、どうなんだ焼鳥の兄ちゃん!?
……とにかく、『崩壊:スターレイル』を遊んでいる中で『崩壊3rd』を遊んでも、そこまでメリットがあるのかどうかはわかりません。ただ、「崩壊3rdの匂わせに発狂する権利」は獲得できます。気になった方、『崩壊3rd』もぜひ。
アベンチュリンと藤田ことねは似ている
個人的に驚いたのが、「思ったよりカンパニーの人たちが仲良し」なことです。
だって事前に見せられてたトパーズとアベンチュリンの絡みも「同期のライバル」みたいな感じだったし、ジェイドも結構怖い感じの雰囲気だったし……いざ出てきたら、かなりの仲良しチームだった。カンパニー、いい職場なのかもしれない。
ver2.3の開拓クエストをクリアした後に発生する「チェックアウト」というクエストを遊んでみると、カンパニー組の仲良しっぷりがよくわかる。君ら絶対終業後に飲みに行ってるよね? 割かし慰安旅行とかみんなで楽しんでるタイプの会社なんじゃないのか?
ふーん、そういう時は百戦百勝の「運」を持ち出さないんだ?
ずいぶん柔軟な基準だね、アベンチュリン総監~君との口げんかはリハビリに効果的だよ、トパーズ総監~
さっきから何度か書いてる「怪しい人ばっかりだと思ったのに、実は意外といいやつばっかりだった」問題、最もあてはまるのは……やはりアベンチュリンである。ていうか、「意外といいやつ」を越えて、もはや聖人君子なのではないかという気すらしてくる。
特に「じゃあアベンチュリンが黄泉からもらった一撃は無駄だったってこと?」という選択肢を選んだ時の「ハハ、それで全宇宙に平和をもたらすことができるなら、安いものさ」とか、もはや善性のレベルがアンパンマンに達してないか? 半分冗談で言ってたとしてもすごくないか?
なんか前にも似たようなことを書いた気がするけど、やはりアベンチュリンは「見た目だけは高齢者に詐欺をしていそうな男(実際には優先席を譲る)」を地で行っているのだ。ここまで来たら、なんかそういうコントに見えてきた。
ショートコント、「見た目だけ詐欺師」。
同僚とも仲良しだし、教授のことも「とある博学な友人」って呼んでるし……アベンチュリンいいやつすぎる。アベンチュリンとなら友達になりたい。「ギャンブル癖」と「いいやつっぷり」が勝負して後者が勝つケースなんて中々ない。普通に好感度ランキング第一位。
突然だが、開拓者のみなさんは『学園アイドルマスター』というゲームに登場する、「藤田ことね」という名のアイドルをご存知だろうか。藤田ことね、私は勝手にアベンチュリンに似ている気がしている。「実は、生き別れの姉弟なのではないか」とすら思えてきている。
さっそく、藤田ことねとアベンチュリンの共通点を挙げてみよう。
・黄色
・主人公に優しい
・家が貧しい
・家族に優しい
・お金と関係がある
・赤っぽい人と青っぽい人とでユニットを組むことがある
・金色に変化することもある
・どことなく猫っぽい
・「好印象」がある
これはもう……生き別れの姉弟なのでは……?
カカワーシャの姉、藤田ことねだった……??
藤田ことねの弟、カカワーシャだった……???
え、流石に「そうかな……そうかも……」の余地すらない?
もう、この企画の用途が段々「自由帳」になってきた気がする。