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ホラー映画で「自分ならこうするのに…」って思ったこと、ありませんか? そんな無数の“もしも”に挑戦できる『The Casting of Frank Stone』の物語がとても気になる

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窮地に陥る恋人! 立ちはだかる怪しげな影……! ホラー映画に“ありそう”なこのシチュエーション、みなさんならどちらを選びますか?

自分を信じて立ち向かい「恋人を助けようとした勇敢な若者」になるか、自分の命を守るために逃げて「土壇場で勇気を出しきれず逃げ、それを後悔し続ける若者」になるか……。

『The Casting of Frank Stone』レビュー・感想:無数の“もしも”に挑戦できるホラーゲーム_001

これが映画やドラマであれば、その運命は脚本次第。私たちがどれだけ「いや、それは絶対やったら駄目なやつだって!!」とか「自分ならこうするのになぁ」なんて考えても筋書きを変えることはできません。

でも、仮に私たちがスクリーンの前の傍観者ではなく、登場人物の選択を左右できたとしたら?

今回ご紹介する『The Casting of Frank Stone』は、そんな無数の「もしも」に挑戦できるタイトルになっています。しかもかなり細かな選択も分岐に影響するうえ、ゲーム内ロケーションのホラーっぽさもばっちりあるので、“ホラー映画の世界に足を踏み入れた”感がすごい。

そんな本作ですが、実は人気非対称対戦ホラー『デッド・バイ・デイライト』とつながりがあり、同作とは異なる世界線を舞台にしています。さらに開発は『アンティル・ドーン 惨劇の山荘』などで知られるSupermassive Gamesと、実はかなり豪華な布陣。

というわけで、本稿では『The Casting of Frank Stone』の魅力を、実際の選択肢による変化も交えつつ、たっぷりお届けしていきたいと思います。

※この記事には『The Casting of Frank Stone』のストーリーに関するネタバレが一部ふくまれます。

文/白熊のヨゥ
編集/久田晴


選択によって変わる展開とバリエーション豊かな会話が本作の醍醐味

あらためてご紹介すると、本作はストーリー主導のアドベンチャーゲーム。プレイヤーはホラー映画を観るようにこの世界に没入しつつ、メインキャラクターたちと本作のキラーである「フランク・ストーン」に関する物語を読み解いていくことになります。

映画と異なるのは、プレイヤー自身が重要な場面で選択することで、そのキャラクターの運命を変えることができるということ。これが本作の醍醐味であり面白い部分なわけですね。

「運命を変える」というと物々しい表現ですが、これは比喩でもなんでもなく、実際に重要な選択肢を選んだ際に表示されるものになっています。初めてポーズ画面の中に「運命」という項目を見かけた時はちょっと驚きました。

『The Casting of Frank Stone』レビュー・感想:無数の“もしも”に挑戦できるホラーゲーム_002
▲重大な決断を行うと「運命が変わった」という表現がされる。

さすがにすべての選択肢や行動が運命に影響を与えるわけではないのですが、細かな選択でも、その後の展開や探索に影響が発生するようになっています。

例えばプロローグにおける最初の「スキルチェック」の場面。狭い隙間を通った直後、唐突にパイプから蒸気が吹き出して体勢を崩しそうになるシーン。

『The Casting of Frank Stone』レビュー・感想:無数の“もしも”に挑戦できるホラーゲーム_003
▲ホラーあるある:それまで大丈夫だったのに誰か通った瞬間パイプから蒸気漏れがち

ここで「スキルチェック」に失敗してしまうと、それまで持っていた懐中電灯が壊れてしまいます。探索でも灯りがなく心もとないですし、このあとのカットシーンにも影響が出る。このように本作は選択肢や探索、スキルチェックの成否によって非常に細かな分岐が起こります。

この分岐が本当にすごいです。今回体験版と製品版ふくめ、プロローグ部分は何度も遊んでいるのですが、会話の大筋はもちろん同じなものの、当たり障りのない選択が場の空気を悪くしたり、逆に皮肉のような選択が良好な関係を築くきっかけになったりもして、細かな部分は遊ぶたびに異なる内容になっていました。

『The Casting of Frank Stone』レビュー・感想:無数の“もしも”に挑戦できるホラーゲーム_004

こういうの、アドベンチャーゲームで全部の選択肢を見てテキストを掘り起こすのが大好きな身としてはたまらないものがあるんですよね。フルボイスなうえに分岐も多く、楽しみが渋滞している……!

次の項目では、プロローグ時点で選択できる「運命」と、その選択によってどう変化があるか一例を挙げていこうと思います。

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ライター
アクションゲームとアメコミ映画を愛する三十路ゲーマーで、前職は某ゲーム機のカスタマーサポートとのウワサ。一人用ゲームを好むが、人が好きなものの話を聞くのはもっと好きなので「誘われればどんなゲームでもやる」がモットー。そんなこんなで始めた「スプラトゥーン3」を気づけば1000時間遊んでいたチョロいやつでもありますが、私が書いた文章をきっかけに誰かが「好きなもの」を見つけてくれたらいいなと思っています。
編集者
オーバーウォッチを遊んでいたら大学を中退しており、気づけばライターになっていました。今では格ゲーもFPSもMOBAも楽しんでいます。ブラウザはOpera

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