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『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』は、アニメが放送終了してもファンが作品に浸れる「居場所」になる。キャラクターの魅力を表現する3Dモデルに徹底的にこだわり、服のシワ表現やフルモーションキャプチャに挑戦

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Aimingより9月3日(水)にリリースされるオンラインゲームの『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ』(以下、リリステ)。本作は、漫画やアニメが大ヒット中の『2.5次元の誘惑』を題材にした作品だ。少年ジャンプ+で連載中の原作漫画は、シリーズ累計300万部を突破。今年の7月からスタートしたアニメのほうも、これからさらなる熱い展開が待っているという、まさにいま盛り上がりを見せている作品だ。

『2.5次元の誘惑 天使たちのステージ(リリステ)』先行プレイレポート・感想:かわいすぎるコスプレバトルやオリジナルストーリーも_001

そんな本作を原作とするゲームのリリースに先駆けて、メディア向けの体験会が8月30日に開催された。こちらではゲーム序盤の体験にくわえて、プロデューサーであるAimingの竹内正彦氏が登壇し、作品のポイントについて紹介が行われた。本稿では、イベントで感じたゲームの魅力や特徴についてご紹介していく。

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『リリステ』のプロデューサーを務めているAiming 竹内正彦氏。

取材・文/高島おしゃむ
編集/anymo


「感涙」できる作品を目指してゲームを開発。アニメ放送終了後も居場所になれるようなゲーム

竹内プロデューサーがこの『リリステ』で目指したものは、「感涙できる作品をゲームで表現したい」ということだ。人が作品を見て感情が動く中で、「感涙」が最上級だと考える同氏は、その強烈な感情をゲームの中でどのように表現することができるのかチャレンジしていると語った。

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また、本作はリアルタイムでアニメが放送されている最中にゲームがリリースされることになるため、アニメの作中に登場したキャラクターがすぐゲームにも登場するような、ライブ感を演出したいと考えているとのことだ。

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続けて、原作も含めてアニメが中心となっているが、それをなぞるだけではゲームとしての存在意義が少ないと同氏は語る。ファンの多くは作品を見たあとに「もっと先が見たい」という枯渇感があるのだ。そこで本作では、オリジナルストーリーを収録。作品の中に浸り続けられるような空間をゲームとして提供している。

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アニメを追体験するようなドラマシーンからスタート。初めて『2.5次元の誘惑』に触れても物語を追える

冒頭はいわゆるチュートリアル的な内容となっている。とはいえ、ゲーム自体の細かな説明は必要最小限に抑えられており、どちらかというとアニメを追体験するようなドラマシーンが楽しめるような作りになっている。

丸々100パーセント物語を盛り込んでいるのではなく、ちょうどいいボリューム感でストーリーの流れも把握しやすいという印象であった。そのため、このゲームから『2.5次元の誘惑』に初めて触れることになった人でも、作品の魅力が十分に伝わるような作りになっている。

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アニメ版では、カメラのシャッター音をすべて本物の機材から収録するなどかなり細かい部分にこだわって作られているところもポイント。『リリステ』では同じこだわりのひとつとして、「キャラクターのCG」が挙げられる。

一般的なバトルゲームの場合、戦闘シーンならば素早くキャラクターが動き、たくさんエフェクトをつけると華やかに演出することができる。しかし、「コスプレ」がテーマの作品である本作の性質上、キャラクターはポージングのために動きが止まってしまう。静的なキャラクターに対して、エフェクトを増やすというアプローチではなく、徹底的に3Dモデルや質感の表現について、基礎研究開発からやり直しているのだ。

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たとえば、腕を曲げたときに服にしわが寄ったように見える表現や、フェイシャルアニメーションで前髪を透過で表現。それにくわえて、洋服が揺れるような表現は、物理演算で計算しているほか、補助ボーンを採用することで特定の指を動かしたときに、それにつられて他の指も動いてしまうような表現を3Dモデルで再現している。こうしたこだわりを積み上げていった結果、コスプレイヤーのポージングの美しさが表現できるのだ。

また、会話シーンも映画的な見せ方になるようにこだわって作られている。こちらも研究開発から始め、自社のアドベンチャーシステム「More Emotional System」を開発したとのこと。チュートリアルでも、この「More Emotional System」をふんだんに利用したシーンが多数登場する。

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さらにドラマシーンは、アニメと同じ声優陣によるフルボイス。アニメの制作サイドと協力して、見栄えがいい場面については動画も採用されており、一見するとどこがCGでどこがアニメなのかわかりにくいほどにクオリティが高い。

コスプレバトルとは一体?「決めポーズ」で相手の心を動かす、かわいすぎるバトルを繰り広げよう

「世界初のコスプレバトルゲーム」である本作。コスプレバトルとは……?と聞き馴染みのない言葉に混乱していたものの、プレイするとまさに「コスプレバトル」と形容するほかないバトルシステムとなっていた。

まず、プレイヤーは最大4人までのパーティを組んで、バトルに挑んでいくことになる。バトルといっても、本作のテーマはコスプレ。RPGのように敵にダメージを与えてHPを減らして倒すといったものではない。相手に対してアピールして心を動かしていくのである。

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バトル相手の推奨総合力を上回るように、パーティを編成していこう。

バトルでは最終的に相手のEP(エモーショナルポイント)と呼ばれる数値を最大にするとクリアになる。ゲージを減らすのではなく、増やしていくのだ。
バトルはターン制になっており、プレイヤー側は、手持ちのスキルをスキルスロットの数だけ出すことができる。たとえば、味方のキャラクターがひとりならひとつしか出せないが、4人いる場合は4つのスキルを繰り出すことができる。

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下に並んでいるカードのようなものがスキルだ。
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選んだスキルによって、それぞれのキャラクターがポージングを決めてスキルを発動する。
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スキルを発動する度に、対戦相手のEPが上昇していく。

スキルを使用すると、バトル相手のEPが増加。相手のターンでは自分のEPを減らすようなスキルを繰り出してくるので、うまくアピールをしながらターンを繰り返していく。

また、各キャラクターは、行動する度に「SPポイント」をひとつゲット出来る。このSPポイントが4つたまると、強力なSPスキルを発動することができる。SPスキルでは特別な演出も見られるので、ぜひとも狙っていきたい一撃だ。

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枠の下側が輝いているのがSPスキルだ。これで一気に勝負を決めよう!
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橘美花莉のSPスキル「私を見てよ!!」が炸裂。
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リリエルのSPスキルは「リリエル爆破!」だ。こちらは単体の相手に対して、499.2パーセントのアピールができる。
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ボスキャラの奥村正宗に見事勝利を決めた。

本作では天乃リリサと橘美花莉以外のキャラクターについては、ガチャで入手することが可能。さまざまなコスプレをしたキャラクターたちが登場し、レアリティもA、S、SSの3段階で用意されている。特にチュートリアル後のボスとして登場する奥村正宗は、天乃リリサと橘美花莉だけでは推奨総合力が足りないため、ガチャで新たなパーティメンバーを増やすことが必須条件になるだろう。

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最初の10連ガチャは無料で引くことができる。こちらで新しいキャラクターを入手していこう。

一人称視点でキャラクターと絆を深めていくコミュニケーション要素も

バトルでは女の子たちを操作するという流れになっているが、それ以外のキャラクターたちとのコミュニケーションなどのシーンでは原作の主人公である奥村正宗の視点に近い形で楽しんでいくことができる。

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こちらでは、一人称視点で映像が流れるほか、キャラクターをタップすることで会話が楽しめるようになる。フルボイスにくわえてフルモーションキャプチャーで滑らかにキャラクターが動き回り、その魅力をふんだんに表現している。

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会話を選んでコミュニケーションしよう!
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絆レベルがアップ!

会話を楽しむことでキャラクターとの絆レベルが上がっていくと、ホーム画面に流れる映像を選べるようになるという要素も。絆レベルをあげるほどにさまざまなシチュエーションのものが選べるので、お気に入りのワンシーンを設定すればいつでも思い出に浸ることができる。

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先ほどのシチュエーションがホーム画面に反映! まるでそこにいるかのように、なめらかな動きが楽しめる。

さらにエンドコンテンツには作中内に登場する『アシュフォード戦記』をテーマにした8ビット風のゲームも登場。同作の世界にあるタワーに登っていくという、某有名RPGをイメージしたようなものになっているとのことだ。


ということで、ざっくりとゲーム序盤の気になるポイントをご紹介してきた。

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また、本作にはオリジナル要素としてネットミームが取り入れられているのもユニークなポイントだ。一例を挙げると、eスポーツプレイヤーのジャスティン・ウォン選手がハートマークを作ろうとしたあのポーズなど、知っている人なら思わずクスッとする小ネタが仕込まれている。

原作ファンが楽しめること間違いなし、本作に触れたことのないユーザーでも「コスプレバトル」や、キャラクターの魅力にとことんフォーカスした新鮮なプレイをぜひ体験してほしい。

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ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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